バンコクから愛を込めないで (ボクシング奈落編)

ボクシングから離れていたあたしは復活するのか(゜Д゜)!?

(タイのボクシング) クワンピチッがWBOオリエンタル王者に!プンルアンはユース防衛も問題満載か?

2011年05月28日 17時34分51秒 | タイのムエタイ
(写真はWBOオリエンタル王座についたクワンピチッ)


5月25日のワンソンチャイ興行のレビューです。メインのWBOオリエンタルスーパーフライ級王者決定戦はムエタイでも有名なクワンピチッ・13リエンエキスプレス(タイ)がフレデリック・ロドリゲスに途中苦戦しながらも相手の棄権で王座獲得。元々タイトルマッチの予定だった女子スーパーフェザー級のシープレーは適当な相手が見つからなかったようでノンタイトル戦に変更。変わってタイトルマッチになったプンルアンの試合は試合後に相手の戦績に疑念が?


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  (愚連隊の一言)今回試合が行われたチュラロンコーン大学は日本で言えば「東大」あたるタイで最高峰の大学です。


[[ 2011年5月25日(水) ]] ワンソンチャイ・チュラロンコーン大学興行
場所:バンコク、チュラロンコーン大学構内特設会場
タイのテレビ7チャンネルでタイ時間午後3時から午後5時(日本時間:午後5時から7時)生中継。

▼第1試合:WBOユース・バンタム級タイトルマッチ
王者:プンルアン・ソー・シンユー(タイ) VS 挑戦者:パトムチャイ・パクディージム(?、タイ)





試合は3Rにアッパーカットでダウンを奪ったプンルアンが4R開始早々にやはりアッパーカットでダウンを奪って4R0分17秒TKO勝ち。しかし現在この挑戦者となったパトムチャイの件で色々波乱が起きそうな気配。はっきり書ける時が来たら書きます。タイのボクシング界の暗部で今なんとか自分が是正したいと思っているところです。
また一度は23歳を超えてユース王座返上のはずのプンルアンだったんですが「WBO世界ユースについてだけは年齢上限を24歳に引き上げた。」(WBOアジアパシフィックのレオン氏)とのことで引き続き防衛戦が出来るようになってます…(なぜ変更???)


▼第2試合:WBOオリエンタル・スーパーフライ級王者決定戦
クワンピチッ・13(シップサーム)リエンキスプレス(タイ) VS フレディレックス・ゴンザレス(フィリピン)

ムエタイなどの試合で日本にもお目見えしているクワンピチッが今回は国際式で初めての栄冠を狙います。相手のフレディレックスもここまで全勝という選手。
序盤はあいも変わらずクワンピチッが前に出続けてフレディレックスが後ろに下がる展開。(何とかして欲しいね、これ)フレディレックスは足を使って外を回りながら長いリーチのジャブでけん制するものの押され気味。クワンピチッの左フックをメインにフレディレックスのわき腹になんどもパンチが入り、「これは勝負は時間の問題か?」と思われたんですが、流れが少し変わったのが3ラウンド後半。クワンピチッにロープ際まで攻め込まれたフレディレックスが高い背と長いリーチを生かして振り子の要領で勢いをつけたボディーブローやフックを繰り出してから。この渾身のパンチがクワンピチッの勢いを止めます。





4Rも同様に前半頭をつけてのボディーフックで優位に立ったクワンピチッの疲れが見えたところでフレディレックスの「渾身パンチ」が炸裂。思い切り放つボディーブローと左フックでクワンピチッの顔が戦意喪失気味に!
5Rも体格で勝るフレディレックスが体全体で押すよな形で攻勢をかけるものの、それをしのいだクワンピチッが終盤猛反撃。6R、7Rは激闘の4,5Rの反動で両者手数が減りましたが押されてクリンチで2回逃げたのはクワンピチッの方。



<頭をつけた叩きあい>


これで面白くなりかけたんですが、7R終了後セコンドと話をしていたフレディレックスが急に激昂。ロープづたいに歩いて何かをアピールします。レフェリーが駆けつけて話をするとセコンドが棄権の意思表示。これで7R終了時点での棄権、ということになりクワンピチッがWBOオリエンタル王座をゲットしました。
しかし途中かなり危ない展開がありましたね、ホント。



<ベルトを巻いたクワンピチッ>


試合後フレディレックスはあたしに試合中に右手首を負傷したのをテーピングした腕を見せながら説明。それと「頭をくっつけての荒い試合運びはおかしい。」と訴えてましたが,
タイだけでなくああいう光景はあるから、それは負けない耐久力をつけなきゃだめですね。まあまあ地力はある選手だと思います。(ちょっと気が弱いかな?)


▼第3試合:ノンタイトル、6回戦
ペッスリヤー・ルークサイゴンディン(タイ) VS ペッパノム・シッベンジャマ(タイ)





先日日本でタイトルマッチに出たペッサイルンちゃんの弟ペッスリヤーが代打で登場。(元々別の兄弟が出る予定だったらしい)思い切りのいいファイトが売りなんですが、この試合は相手のペッパノムが無気力…
試合はラウンド中盤接近戦の連打からのアッパーでペッパノムがひざをついてダウン。そこは立ったもののペッスリヤーの連打にコーナーに詰まって手が出なくなたところでレフェリーが試合を止めました。

  ペッスリヤーが1R2分15秒TKO勝ち


▼第4試合:女子ノンタイトル、6回戦、契約重量135ポンド
シープレー・ノーンキラーフユッ(タイ) VS ゲーンペッ・シップーペッ(タイ)

当初ABCO女子タイトルマッチの予定だったこの試合、相手が変わってABCOの承認が降りなかったようでノンタイトル戦に変更です。
試合は上背とリーチとパワーに勝るシープレーが伸びるワンツーで優勢に試合を進めていたんですが、最終6ラウンドにゲーンペッがギリギリのパンチの見極めと当てられても構わないという突進を見せて強いパンチを入れ続けてシープレーを追い込みますがそこまで。

  試合はシープレーが判定(PTS)で勝利


▼第5試合: 女子ノンタイトル、6回戦、契約重量135ポンド
ノパポン・ソー・プルーンチッ(タイ) VS ナムタップイン・スアンアハーンムエタイ(タイ)

「第2の女ランボー」としてティラポンの後継者としたいノパポンが登場。女性ながら腕には刺青バリバリです。相手のナムタップインは試合開始早々デトロイトスタイルを見せて「おおっ!これは!?」と思わせたんですが…

正直どちらも技術レベルはかなり低いです。パンチのスピード、正確性、ガード。ただ勢いでノパポンが左右フックを振り回して押し捲り、ナムタップインは防戦一方。ノパポンは利き腕の左を顔の横に固定をするのは出来てたんですがそれ以外はまだまだという感じでした。

  結果はノパポンが判定(PTS)勝ち


今回面白かったはクワンピチッを苦戦させたフレディレックスの踏ん張りとシープレーを追い込んだゲーンペッの頑張りですかね。


ではまた



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