残照日記

晩節を孤芳に生きる。

七草粥

2012-01-07 17:30:20 | 日記
【春の七草】
○せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ 
    すずな すずしろ 春の七草 (冷泉家伝歌)

∇かつての日本には「五節句」といって、毎年5つの節句があり、人日(七草がゆ)・上巳(桃の節句)・端午(端午の節句)・七夕(七夕祭り)・重陽(菊の節句)と称した。これらの行事は当初は貴族たちが無病息災・家内安全を願い、それぞれ季節の節目にけがれを祓う大切な行事だったそうだ。今日はその第一節句「七草がゆ」。「芹」「菘(すずな)=蕪」「清白(すずしろ)=大根」は誰もが知る台所の常連野菜。「薺(なずな)」は別名「ぺんぺん草」、「繁縷(はこべら)」「御形(ごぎょう)=母子草」「仏の座(ほとけのざ)=田平子(たびらこ)」等は「野草図鑑」で調べないと一寸思い浮かぶまい。実のところ、「七草粥」は、手元の辞書を引くと分るように次の二つがある。≪1 正月7日に春の七草を入れて炊く粥。ナズナかアブラナの葉だけを用いる地方もある。2 正月15日に米・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・麦・胡麻(ごま)・小豆(あずき)を入れて炊いた粥。のちに小豆粥となった。≫(大辞泉)。今朝「21世紀の森と広場」を周遊してきたが、北風がぴゅーぴゅー吹いて、「春の七草」を感じるにはまだ程遠かった。手がかじかんで、筆のノリも今一である。早く第二の「桃の節句」が待ち遠しい。