残照日記

晩節を孤芳に生きる。

敬老の日

2010-09-20 07:47:30 | 日記


今日は「敬老の日」。統計によれば、65歳以上の人が総人口の約23%を占める。国民の5人に一人が老人。総務省調査(09年)によれば65歳以上の高齢者世帯の貯蓄額は、平均で2300万円、中央値で1500万円だそうだ。1千万以下の家庭が圧倒的なことを暗示している。しかも回答者は国民の中でもまだましな人々。それでこの値だから、実際は相当厳しい生活を送っているはずだ。今朝のニュースにこんなのがあった。< 妻の遺体を約3か月間、自宅マンションのベランダに置いていたとして、奈良県警高田署は19日、無職安田英男容疑者(77)を死体遺棄の疑いで逮捕した。安田容疑者は妻(当時73歳)と2人暮らしで、調べに、「妻が死んだが、市役所に届ける手続きが面倒だった」と供述しているという。>(読売新聞)。老人天国などというのは仮想の世界だ。嗚呼!

<老人六歌仙>  仙崖和尚

1. 皺(しわ)がよる 黒子(ほくろ)ができる 
  腰曲がる 頭はげる ひげ白くなる
2. 手は震う 足はよろつく 歯は抜ける
  耳は聞こえず 目は疎(うと)くなる
3. 身に添うは 頭巾 襟巻 杖 眼鏡 
  たんぽ 温石 尿瓶(しびん) 孫の手
4. 聞きたがる 死にともながる 淋しがる
  心は曲がる 欲深くなる
5. くどくなる 気短くなる 愚痴になる
  出しゃばりたがる 世話焼きたがる
6. またしても 同じ話に 子を褒める
  達者自慢に 人は嫌がる