残照日記

晩節を孤芳に生きる。

ストア学派

2010-09-15 06:59:20 | 日記

猛暑も漸く落着いたようだ。二年ぶりに近くの公園を散歩していたら、「アトリエに座る女」と題する坐像があった。何故こんなところにこんな銅像があるのか、モデルはどんな人だったのだろうか、とうに死んでいるのだろうな、等々余計な詮索が始まった。そして帰宅したらこれ又久し振りに「ストア学派」と題する抜書きノートを捲っていた。……。

∇ひどく腹が立ったり悲しかったりするときには、人間の一生は短いこと、まもなく我々はみな墓に横たえられることを考えるがよい。(マルクスアウレリウス「自省録」岩波文庫)

∇昔さかんに讃めたゝえられた人々で、どれ丈多くの人がすでに忘却に陥ってしまったことであろう。(同上)

∇死や追放やすべて恐ろしく思われるものを、毎日眼前に思い浮かべるがいい。すべてのうちでも特に死を。そうすれば君は決して何も賎しいことを考えぬであろうし、また、度を超えて何かを欲望することもないだろう。(エピクテータス「人生談義」岩波文庫)