半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第126話

2018-12-14 08:51:05 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

発表会の練習が始まったよ~っ!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
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皆様、2018年12月26日(水)に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!

朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは眠りの森の見所から妖精リラのバリエーションです。
ではクリスタル・ルームでお待ちしておりますね
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
掴んだチャンス
第126話
「じゃ、ショージ、明日の舞台の後に…そうだな、んー、
そこの関係者入口で待っていてもらおうかな…」ショージは
「えーっ!そこですか!?」「それがどうかしたかな?」
「あ、いや、何でもないのですが、あ、分かりました。では
本当にお忙しいところを僕の為に済みません…」ペコリと
頭を下げた。ワシリエフ氏と握手を交わした。

「グラッツィエ!セニョール・ワシリエフ!スパシーバ 
ボリショイ!」(ありがとうございます)そう挨拶したのだ。
「良かった…粘った甲斐があった…」今の自分にチャンスが
到来し、そのチャンスをどうにかショージなりに掴んだのだ。
あの謎の老紳士の先生には、帰りがけのところを大変に申し訳
無かったし、ワシリエフ氏の忙しいところを邪魔してしまったが、
ショージはこれ以上に胸の内がすっきりした試しがないほど、
晴れやかな気分であった。

残念無念!

ショージは門衛の4人の爺様たちにきつく睨まれるかな…と、
思いながら前を通ると、意外にもそっぽを向いて何も言わ
ないしショージを見もしなかった。ショージは小声で「ドスビ
ダニエ…」(さようなら)と言うと、門の外に出た。「そうだっ!
正面玄関で明日の初公演のアニョータのチケットを買おう!」
と行ってみると凄い列だ。ロシアでは並ぶのは当たり前(勿論、
日本でもそうだが)で、せめてもの救いは玄関の中は非常に
温かい事だ。

普段からショージはあまり長い列に並ぶ事はない。と言うのは、
他所のバレエ団の公演を見る時は大抵、チケットを予めその
バレエ団のメンバーかスタッフに取ってもらうため、並ぶ
必要がないし自分で買う時もこんなに延々と続く列には並んだ
事がないからだ。

しかしこの時だけは不運であった。チケットはショージの数十人
前で完売してしまったのだ。「あ~、残念!でも、バレエが
見る事が出来ないにしても劇場には来なくては!ワシリエフさん
との約束もある事だし…」

本番当日になり、来られなかった客がいるかもしれないから
早めにボリショイ劇場の前に来たのだが、日本や他の西側の
国とは違って、ダフ屋(チケットにプレミアプライス…つまり
付加価値を付けて、正規の値段よりも高く売る人)はおらず、
倍の値段だろうが買えるものなら欲しいと思っていたが、
これまた残念にも買えずじまい。

「ん~、どうしようか…?」どうしようもこうしようも、バレエ
「アニョータ」が終わるまではここにいなければならないの
だから、待つしかない。しかし、マイナス38度だし「こんな
外で2時間以上も待てるか?関係者入口にはもう行けないかな…
いや、行ってみよう!」そして劇場の正面玄関から外の凍りつく
雪をガチガチと踏み歩きながら再び関係者入口に入って行くと、
爺さんたちは苦虫を噛み潰したような顔でショージを見た。「チッ!」
(つづく)