半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第117話

2018-12-02 09:08:47 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

発表会の練習が始まったよ~っ!
ホームページhanzanov.web.fc2.com/open/?fbclid=IwAR0OSDA6h7-EnFeAN6w68UksmNZFQ-jrtiyAEY6kqreuqLoM7qta4NMhsR0
http://hanzanov.com/official/オフィシャル ウエブサイト)
皆様、2018年12月26日(水)に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!

朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは眠りの森の見所から妖精リラのバリエーションです。
ではクリスタル・ルームでお待ちしておりますね
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
小道具を手に持って
第117話
バッグがあるのだからバレエシューズをわざわざ手に
持つのもどう見てもおかしい。しかし2秒であの人を
こっちのペースに巻き込むのだから、小道具は絶対必要
不可欠とショージは寸劇に出たのだ。そしてショージの
期待通りに男は応えたのだ。「あー、今日は直ぐに舞台で
リハーサルだ。明日がバレエ『アニョータ』のプルミ
エール(初日公演)だからな!今からドレス・リハーサル
をやって今晩にはゼネラル・リハーサルだ、んじゃな!」
と言って立ち去ろうとした。

「はは~ん、やはり僕のバレエシューズを見て仲間と
思ってくれたんだな!遠目で僕のプリエをきっと見て
いたんだろうな…でも行かれちゃうと困る」 ショージは
男を呼び止めた。「あ、ちょっと!あ、アニョータって、
モダン?それともクラッシックなの?」すると男はまた
立ち止まって「アニョータを知らないのか?ウラディーミル・
ワシリエフの振付だ…クラッシックと言えばクラッシックだし、
モダンかと言えばモダンだ…そんな事は自分で見て判断
すればいいだろ…んじゃな」そう言うと、4人の爺ぃたちの
座っている筈の関係者入口の中に消えて行ってしまった。

「アニョータ…?ドレス・リハーサルだって?み、見たい、
う~絶対に見たいっ!こうなったら怒られてもいいから
関係者入口に入って見よう!そしてショージは再び二重の
門を開き、中に入って行くと直ぐに爺ぃ4人の内の1人と
目が合ってしまった。

「お、お前は今度は何の用で入って来たんだーっ!」爺ぃは、
いきなり喧嘩腰だ。ショージも咄嗟に言い返した。「えー?
何って、今日はバレエ・アニョータのドレス・リハーサル
(衣装を装着してのリハーサル)なんだし、今夜はゼネラル・
リハーサル(メーク、衣装全てを着けての本番さながらの
リハーサル)じゃないか!」と如何にも知っていたかのように
答えた。

「どうだ爺ぃ、こっちが知っているって思わなかっただろう、
えー?どうだ、すんげーか…?お前ら爺ぃ4人はどうせ
寄ってたかって井戸端会議ってもんだろうが!こっちの
知恵袋はあんたらとは、ちと大きさが違うんでね!」

ドレスリハーサル

「だ、だから何なのだ!?お前が何で関係があるんだ!
お前はこの劇場のダンサーでも無いのに、一体何しに
来た~っ!」「おいおいおい爺さんよ、そんなに怒らなく
たっていいじゃん全く。」齢を取ると人間は怒りっぽく
なるのだろうか?「関係あるさ!僕はバレエダンサー
だからな!それでドレス・リハーサルは何時に終わるん
だい?」すると頭部の横のこめかみに血管を浮かばせて
爺ぃはワナワナと震えながら「時間をお前に教えて
どうなる?お前には関係が無いっ!」

ショージは落ち着き払って爺ぃの目を見た。「あのね、
僕はここで会わなきゃいけない人がいるんだよ…」すると
言葉も終わらない内に「またか!言っただろ~が!
マエストロ・グリゴ―ローヴィチはここからは出入りを
しないって!向こうに廻れって言っただろうがっ!
こいつは~っ」

ショージは首を横に振り「違うよ違うよ!昨日ちゃんと
向こう側に廻ったよ!今日はミスター・ウラディーミル・
ワシリエフ(ボリショイの最高トップダンサー)に用があるから、
ここで待たなきゃいけないんだって!」すると「な、何~っ!
誰だ?誰だ~っ?ウラディーミル・ワシ…あん!?」
(つづく)