BOYS ON THE RUN!
前回の続きじゃなくてすまみせん。
(つづきは後で書きます)
レコ-ディングが華僑です。
現在、華僑の人口は推定5500万人。
その分布は約8割が東南アジア地域に集中し、
現地の経済に大きな影響力を及ぼしていますって、おい違うよ。
レコーディングが佳境です。
もうショップのサイト等に出ているようなので書きますと、
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「男たちへ 女たちへ」
「スタートライン」「花火」
の4曲のレコーディング・セッションを行いました。
セッションは金森さん、首藤さん、渡辺さん、川越さん、西海さん等、
お馴染みのプレイヤーとエンジニア近藤さんを中心に行っていますが、
今日は「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のセッションの話をします。
ここからの話は音楽を聴いてもらうみなさんに直接は関係ないかも知れない、
やや手前味噌な、僕の心の中の想い、、というようなやや恥ずかしめなお話です。
ちょっと青春的な感じになるかも、、、。
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を録音するのは今回3度目です。
前回の「鴨川」バージョンで金森さんや首藤さん渡辺さん達と演奏して、
基本的な形としてはもう、一度は記録出来たもの、、という感があります。
なので、今回のレコーディングを迎えるにあたって、
何か新しいテーマを自分の中に探しました。
そのテーマのことを的確に言葉にできないのですが、
今回まず僕は僕にとって昔懐かしい同世代のプレイヤーの旧友と、
この曲のストーリーに欠かせない友達に連絡を取ることにしました。
そして資料を送り曲を聴いてもらったところ、
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のマインドに賛同してくれ、
忙しい中、当日スタジオに集まってくれたのは、、、、
シアターブルックのギター佐藤タイジくん、ベース中條卓さん、
東京スカパラダイスオーケストラのパーカッション&ボーカル大森はじめくん、
ウルフルズのサポート等で活躍のピアノ伊東ミキオくん、
元オリジナルラブで、数えきれないセッションで大活躍のドラム佐野康夫さん。
そしてコーラスにはコブクロの小渕くんと黒田くん。
そして、ギター&ボーカルに馬場俊英。
エンジニアには「スピッツ」や「くるり」「コーネリアス」などの
仕事をされている高山徹さんに来ていただきました。
正直、誰のレコーディングなのか分からない状態でしたが(笑)、
でも、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がちゃんと中心になってくれました。
タイジくん、中條さん、ミキオ、大森くんとはもう古くからの知り合いで、
みなほぼ同い年なのですが、僕らが20代の前半だった頃に、
よく渋谷や下北沢、吉祥寺、新宿あたりでライブをやってました。なつかし。
特にミキオや中條さん、大森くんには、
95年頃に僕がやっていた「トシヒデ・ガット・ソウル」という
ソロ・ユニットを手伝ってもらってました。
その後、僕はそれまでのロックやソウルのややファンキーなスタイルから、
ポップスというか言葉をよりフューチャーした音楽への挑戦を始めまして、
見た目には大きく方向転換をしたため、
それまで付き合って来たミュージシャンとの交流を封印して、
新しく自分の音楽環境を積み上げていく日々を続けて来た経緯があります。
ちなみに、その中で金森さんや首藤さんを中心とした
素晴らしいミュージシャン達にも出会う事ができました。
だから今回のみんなとセッションするのは10年ぶりくらい。
セッションして録音するだけならばいつでも出来たけれど、
ただ同窓会的に集まってセッションするのと、
こうして、これから先へと向かうエネルギーを持った場所で再会するのとでは、
一緒に演奏する意味が全然違う。
それにみんながこうして10年以上経った今も、
バリバリのミュージシャンとして活躍して、
明日を夢見ているっていうのが、なんていうか最高にいいですね。
どんな風が吹いても、涼しい顔をしてそこに居続けて
踏みとどまり続けて自分の音楽を作り表現することに挑戦し続けている。
僕は友達として強烈なシンパシーを感じます。
STAND AND FIGHT!
踏みとどまって闘うこと。
まさに僕にとって、今回、このタイミングで
一緒に「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を録音するには
最適で最高なメンバーだったと言えると思いますし、
そんなことが今回のレコーディングのテーマだったのかなと思います。
そしてそれは今僕が身をもって表現したいことであり、伝えたいこと。
そして、そこにコブクロの小渕くんと黒田くんが
参加してくれたことがとっても大きなことでした。
僕にとって今回のセッションがただ懐かしいだけのものじゃなくなり、
ふたりがその中に居てくれたことで、
15年前から現在に繋がる一本の時間軸が生まれて、
とってもいいバランスでした。わかりにくいかな、、、。
しかし、ほんとうによくぞこの二人が出会ったものだと思います。
声、人間性、見た目。
ほんとうに奇跡のバランスで、運命以外の何者でもないなあと感じます。
溢れる才能は横で見ていて眩しいくらい。
ふたりが入って来ただけで部屋のムードが変わるっていうのはスゴいです。
そして、、、歌がうまい、、、。
あとなんていうか、奥の方の部分で優しいんですね。
こうして、なんていうか、15年という時間を一本の紐だとして、
その両端をつまんで結んでしまい、時間の輪っかのような物を作り、
そんなメビウスの輪のような不思議な時間と空間の中でのレコーディング。
ほんとうに幸せだなあと思いました。
この輪っかがみなさんの所まで転がって行きますように。
とか言って。
スカパラの大森くんとピース。
ドラム佐野康夫さんとピース。
(何気に左側に移動)
ミキオ、タイジくん、中條さんとピース。
(思い切って中央へとポジショニング)
タイジくんはほんとにカッコ良かった。
タイジくんのアコギのサウンドチェックをしていたら、
いきなりタイジくんの弾き語りライブがスタート、、、。
全員、唖然&大ウケしつつ聴き入る。
人のレコーディングに来て、コレはなかなか出来ることじゃないです。
さすがタイジくんです、、、ロック万歳!
ミキオは僕のことを「トシ」と呼びます。
なんか嬉しいですね。
みんなが帰った後、ひとりで残業。
リリースは8月3日です。
まだ遠いので、この文章書くのちょい早かったかもですが、
みなさんになるべく興味を持っていただこうと、書いてみました。
なんだか自分の想いばかりを書いて
やや、おしゃべりで恥ずかしいことになりましたが、
今回はこれで。
残りの作業も頑張りたいと思ます。
また書きますね。