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FOSTEX TH610 簡易レビュー

2020年11月18日 | ヘッドホン、音響関連
数時間かけて聞いてたので、少し詳しく書けます
今週、読者は2分程(セッション継続時間)読んでくれているらしいので2分で読める文書にする

試聴場所:e-earphone秋葉原店、エージングタイム不明
試聴環境:ONKYO DP-X1、高ゲイン、デジタルフィルター:シャープ

2016年で自分が主催したヘッドフォンイベントでFOSTEX THX00を少し聴いた後、新しく発売された木製ヘッドホに興味を持った
しかしDAPのDP-X1しか持ってないため、今回の評価はDAP性能に限定されており、TH610の真の強さを表すものではない

■ 音が暖かくやや中低域り、ボーカルに厚みと艶があって美しい、低域と高域の表現は適切で欠点がない
■ 色付けはあるが過度なものではない、音場表現も良好でボーカル表現と楽器演奏を両方兼ねた
■ 癖がなくDAPでも良い音を出せる、基本性能にもそれなりに高い優秀なヘッドホン











第一印象、TH610は良い音のヘッドホンである

音はやや暖かく、べたつかず、低域から高域までのバランスが取れて全体の解像度と繊細さは抜群である
ボーカルの厚みは適度で、音は潤いと感染力がある他、空間や音場の立体感も考慮してある
音場の大きさは適度でかつ立体的で、音はわずかに籠り感があるが、同じく密閉型ヘッドホンのSONY MDR-Z7、Technics EAH-T700と同程度であった

TH900とTH600は隣にあるので、せっかくだから同じ環境で比較した。

DP-X1ではTH900の音はTH600よりも鋭く冷たく、中域のしっかりさも不十分である
別の所で聴いたTH900はまるで違う音なので、これはDP-X1がTH900を上手く駆動できない証拠にもなる
TH900を駆動できるヘッドホアンプ、例えばLuxman P1uまたはWooAudioアンプなら、もっと良い音がするだろう

TH610とTH600は比較的に類似しており、TH600の音はより理性でモニターライクであり、スピード感はより早くて明確
ボーカルの色付け(毒性)はTH610に及ばないが、低域性能と音の分離性能はTH610を上回っている
高域の広がりと表現の仕方では、TH600はより明確で透き通るであり、TH610はより繊細で優しくエッジが立たない
全体として、TH600はよりモニタリング向け、TH610はよりボーカル鑑賞向けである
両者の音響性能は似ており、そのまま聞いても明確な上下はない

限定版のTHX00と比較するが、試聴条件は違うので自分の印象でしか比較できません
私の印象では、THX00の音場が小さく色付けの濃い純粋なボーカル向けのヘッドフォンである。初期のDENON D7000と若干似ている
ただし、TH610は、ボーカルの色付けを適度に保ちながら、音場の奥行と幅の広さを強化し、高域の広がりと透明度をより発揮できた
分離度、解像度、音場の作り方等の観点から、TH610の音響性能はTHX00より優れている
さらに、TH610はケーブル交換可能の点から、バランス接続で据え置きシステムに繋ぐことでもう一段良い音がするだろう

ボーカル色付け(毒性)THX00> TH610> TH900> TH600
音響性能TH900> TH600> TH610> THX00


amzn.to



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