ひとりのdン男の子を掬おうとする果たし太郎。しkし、その行動は事件に発展していく。
感動の最終回、世界を帰るためには、なのが必要なのか?応えはこの小説にある! . . . 本文を読む
原竊回愚案、粗勘古今、歎異先師口伝之真信、思有後学相続之疑惑、幸不依有縁知識者、争
得入易行一門哉。全以自見之覚悟、莫乱他力之宗旨。仍、故親鸞聖人御物語之趣、所留耳
底、聊注之。偏為散同心行者之不審也云々
ひそかに愚案を回らしてほぼ古今を勘ふるに、先師の口伝の真信に異なることを歎き、後学
相続の疑惑有ることを思ふに、幸ひに有縁の知識によらずんば、いかでか易行の一門に入る
ことを得んや。まつ . . . 本文を読む
花桜折る少将 このついで 虫愛づる姫君 ほどほどの懸想 逢坂越えぬ権中納言
かひあはせ 思はぬかたにとまりする少将 はなだの女御 はいずみ よしなしごと
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花櫻折る少將
月にはかられて、夜深く . . . 本文を読む
臣安萬侶言。夫、混元既凝、氣象未效。無名無爲。誰知其形。然、乾坤初分、參作造化之首、陰陽斯開、二靈爲群品之祖。所以、出入幽顯、日月彰於洗目、浮沈海水、祇呈於滌身。故、太素杳冥、因本教而識孕土產嶋之時、元始綿邈、頼先聖而察生立人之世。寔知、懸鏡吐珠、而百王相續、喫劒切蛇、以萬蕃息與。議安河而平天下、論小濱而國土。是以、番仁岐命、初降于高千嶺、 . . . 本文を読む
第 一 段 ・・・・ 初冠
むかし、男初冠して、奈良の京春日の里に、しるよしして、狩りに往にけり。 その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。この男かいまみてけり。 思ほえず、ふる里にいとはしたなくてありければ、心地まどひにけり。 男の、着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる。 その男、信夫摺の狩衣をなむ着たりける。
春日野の若紫のすりごろも
しのぶの乱れ かぎりしられず . . . 本文を読む
むかし、いつの頃ころでありましたか、竹取たけとりの翁おきなといふ人ひとがありました。ほんとうの名なは讃岐さぬきの造麻呂みやつこまろといふのでしたが、毎日まいにちのように野山のやまの竹藪たけやぶにはひつて、竹たけを切きり取とつて、いろ/\の物ものを造つくり、それを商あきなふことにしてゐましたので、俗ぞくに竹取たけとりの翁おきなといふ名なで通とほつてゐました。ある日ひ、いつものように竹藪たけやぶに . . . 本文を読む
天禄元年「内裏の賭弓」
(本文)
人は、めでたくも造りかかやかしつる所に、明日なむ、今宵なむと、ののしるなれど、われは思ひしもしるく、かくてもあれかしになりにたるなめり。されば、今はこりにしかばなど、思ひのべてあるほどに、三月十日のほどに、内裏の賭弓のことありて、いみじくいとなむなり。幼き人、しりへの方にとられて出でにたり。「方勝つものならば、その方の舞もすべし」とあれば、このごろは、よろづ忘 . . . 本文を読む
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。それの年(承平四年)のしはすの二十日あまり一日の、戌の時に門出す。そのよしいさゝかものにかきつく。ある人縣の四年五年はてゝ例のことゞも皆しをへて、解由など取りて住むたちより出でゝ船に乘るべき所へわたる。かれこれ知る知らぬおくりす。年ごろよく具しつる人々(共イ)なむわかれ難く思ひてその日頻にとかくしつゝのゝしるうちに夜更けぬ。
廿二日(にイ有 . . . 本文を読む
つれづれなるまゝに、日暮らし、硯(すずり)に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ。
・ 第一段
いでや、この世に生れては、願はしかるべきことこそ多かめれ。
帝の御位(おんくらい)はいともかしこし。竹の園生の末葉まで、人間の種ならぬぞやんごとなき。一の人の御有様はさらなり、ただ人も、舎人(とねり)などたまはる際(きわ)は . . . 本文を読む
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れ(やけイ)てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ . . . 本文を読む
祇 園 舎 『平家物語』巻第一より
祇園舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅(しやら)雙樹の花の色、盛者(じやうしや)必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、只春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうかう)、漢の王莽(わうまう)、梁の朱异(しうい)、唐の禄山(ろくさん) . . . 本文を読む
月日(つきひ)は百代の過客(くわかく)にして、行きかふ年(とし)もまた旅人なり。舟の上に生涯(しやうがい)をうかべ馬の口とらへて老(おい)を迎ふる者は、日々旅(たび)にして旅を栖(すみか)とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲(へんうん)の風(かぜ)にさそはれて漂泊(へうはく)の思(おもひ)やまず、海浜にさすらへ、去年(こぞ)の秋江上の破屋に蜘蛛(くも)の古巣(ふるす)を払 . . . 本文を読む
第一章 人情の碗
茶は日常生活の俗事の中に美を崇拝する一種の審美的宗教すなわち茶道の域に達す――茶道は社会の上下を通じて広まる――新旧両世界の誤解――西洋における茶の崇拝――欧州の古い文献に現われた茶の記録――物と心の争いについての道教徒の話――現今における富貴権勢を得ようとする争い
第二章 茶の諸流
茶の進化の三時期――唐とう、宋そう、明みんの時代を表わす煎茶せんちゃ、抹茶ひきちゃ、淹 . . . 本文を読む