鮎川玲治の閑話休題。

趣味人と書いてオタクと読む鮎川が自分の好きな歴史や軍事やサブカルチャーなどに関してあれこれ下らない事を書き綴ります。

「神聖にして侵すべからず」国マニアとしての雑感。

2011-10-31 02:24:40 | その他サブカルチャー
先ほど陛下ルートを終えました。いやあ、陛下お可愛らしい。
シナリオはそこまで上がりもせず下がりもせず、人によって評価は代わると思いますが私はこういうのも嫌いじゃないです。のんびり出来ますし。

ところで、実体のない国家として皆さんはどんな国を思い浮かべるでしょう。
まずはシーランド公国でしょうか。あとはハットリバー王国、セボルガ公国等々…。
しかしながら、鮎川はこういった国々とは別の「国家」を思い浮かべました。

1940年から1991年にかけて米国に存在した「在米リトアニア共和国総領事館」です。

リトアニアは現在でこそバルト三国の一角としてその名が知られていますが、ソ連が存在した時代、リトアニアはソ連の中に組み込まれていました。独ソ不可侵条約に付随する秘密協定に基づき、スターリンが自国の勢力圏としてソ連に編入したのです。
しかしこの在米リトアニア共和国総領事館は、占領された祖国からソ連側が発した帰国命令を拒否。独立リトアニアの総領事館として、米国にとどまり続けたのです。
やがて初代の総領事は亡くなり、事務官であったリムティス氏が第二代総領事として就任。自分も含めて三人の「総領事館」職員で、細々とパスポート発行などの業務を続けていました。

リムティス氏の話はNHK出版の「21世紀は警告する〈1〉祖国喪失・国家が“破産”するとき」に詳しく載っていますが、鮎川には何とはなしにこの話がファルケンスレーベン王国に被って見えます。
ドイツ帝国統合時に国土を喪失しながらも遠い地へ逃れ、国家主権を主張する国。そしてそんな「国家」に思いを寄せる人々。
鮎川は国マニアなので単純に「国家」がたくさんあるとうれしい人ですが、まったく「国家」とはなんなのかをつくづく考えさせられます。