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カルガモ可愛いや・・・

2006-06-05 | 世の中のこと
カルガモしたたか、癒やし求める人間利用 都心に家続々
2006年 6月 4日 ASAHI.COM

 建て替えのため11月で休業する東京都千代田区のキャピトル東急ホテルの人工池で、今年もカルガモの赤ちゃんが生まれた。首相官邸でも今年、初めてヒナが誕生した。商社の本社や官庁など、カルガモの繁殖地となる都心の人工池は毎年増える一方だ。癒やしを求める人間を利用したカルガモのしたたかな生存本能ゆえだという。
 国会議事堂に隣接し、周囲を高層ビルに囲まれたキャピトル東急の人工池。柔らかい毛がやっと生えそろったヒナ4羽が、親ガモの後ろにひっついて歩く姿に、ガラス越しのカフェテリアから「かわいい」と声が上がる。
 ホテルに初めてカルガモが飛来したのは87年。以来19年、欠かすことなく春とともに飛来し、5月にヒナをかえす。
 カモを見に訪問する客も多く、ホテル側は茂みから猫や蛇が近づけないように、池に網を張り、慎重に生育を見守る。えさ台には、専門家と相談して鶏用のものを毎日載せている。
 カラスなどの外敵に襲われることもたまにあるが、猛暑が来るころには、大半は無事巣立っていくという。
 「明らかに『人の目』を利用して、外敵から身を守っている」と、都市の鳥の生態を研究する都市鳥研究会幹事の金子凱彦さん(61)。
 外敵の多い自然の中でカルガモのヒナが無事に巣立つ確率は2割程度という。一方、都心の人工池の場合、生存率は7割を超えるという。
 83年に「お壕(ほり)のお引っ越し」で有名になった三井物産のほか、キャピトル東急、国会議事堂、旧文科省、都市銀行の人工池など、カルガモが繁殖地に選ぶのは、警備員が常駐して、外敵が近づきにくいところばかり。一度巣ごもりすればワイドショーなどが報じ、マスコミと市民という「最強の人目」が加わる。
 施設側も「何かあっては大変」と網や屋根を張ったり、専用の世話係を用意したりと、細心の注意をはらって危険を退けるようになるという仕組みだ。
 今年、初めてヒナの誕生が確認された首相官邸の人工池でも、カラスの被害を知った事務所員が「避難場所」を作ろうと木製の屋根を張ったばかりだ。
 「テレビでも報道されましたしね。気がかりでしかたありません」
 「人間の中で育つ安全さを学習したヒナたちが戻ってくるんです。場所が足りなくなるので、近くの池を開拓していくんでしょう」
 長年、企業や官庁からカルガモの相談を受けてきた元東京都鳥獣保護員の徳竹力男さん(83)は指摘する。
 親ガモがヒナをかえし、ヒナがまた複数のつがいになる。小さな人工池では、多くのつがいが一緒に巣ごもりはできず、「先客」がいた場合は、上空から似た条件の水辺を開拓していく。その繰り返しのなかで、次々に新たな池にカルガモが飛来するようになったのだろう、という。
 だが、証明はできていない。何度か、ヒナに脚輪をはめて生態調査をする案もでたが、「かわいそう」「市民の反感を呼ぶのでは」と取りやめになった。
 日本鳥類保護連盟では「人工池で育ったヒナが、つがいになって戻って来ているかは確認していないが、カルガモが都心で巣ごもりするのが増えている傾向は確かにある」という。
 キャピトル東急は休業以降は解体され、10年に開館予定のタワー型ホテルには日本庭園などの水辺をつくる予定はないという。戻る場所を失うカルガモは大丈夫なのか。
 徳竹さんは言う。「小さな噴水や人工池はいくらでもある。カルガモの愛らしさをめでる『人の目』を武器に、これからも都心に産卵の場所を広げていくでしょう」
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癒してくれるカルガモにはありがとうだけど。

しかし、国民のことも見守って欲しいね。

政府のみなさん。


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