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2位を狙う

2009-12-03 | 世の中のこと
どうも事業仕分けとかでの事らしいのですが、民主党だかの某議員はスパコン開発の予算を見て、「何で世界1じゃなきゃいけないのか?2位ではいけないのか?」と言って予算の大幅減額を決めたらしい。
また財務省が復活させる目はあるようだが。

で、このような最先端技術において2位を狙うという意味について考えて見た。

1位を狙うのは、ある意味簡単だ。

全力でやるだけだから。

でも2位を狙うというのは、どういうことか。

世界で2位を狙うには、自分の陣営のスパコンの開発が終わる(つまり完成する)未来の時期を正確に設定し、他国のスパコン開発の、その時点での性能を全て正確に予測し、その中で第1位のスパコンよりちょっと下の性能のモノを開発すると言うことだ。

1位狙いというのは、ある意味、他国は関係無い。

ただ単に、自分が出来る最高の性能を実現することだから。

でも上に述べた2位は難しい。

まず自分の開発の終了時期を正確に予測しなければならない。

途中で思わぬ問題が出たり、あるいは画期的な技術が生まれて予想外に開発が進むのもまずい。

1位になったり5位になったりする可能性が生まれるからだ。

次に、その設定した時点での自分以外の全ての競争者の性能を正確に予測するのが難しい。

これは並みの諜報機関では到底不可能なほど難しい。

何故なら他国は容赦なく世界1位を全力で狙ってくるからだ。

恐らくバチカンでも正確な情報を入手するのは無理だろう。

では予測できるか?というと、これも難しい。

どんな新技術が開発されるか全て読みきらなければならないからだ。

そんなことが可能なら、その新技術を全て自分で開発できることになる。

これはある意味、世界1のスパコンを開発するよりコストがかかるかも知れない。

次にそれらが全て出来たとして、世界第2位のモノを開発するのが難しい。

1位のちょっと下の性能って難しいのだ。

これ、結局は1位のスパコンを開発するのと同等のコストはかかるはずだ。

となると、全てのコストを合計すると、1位のスパコンを、というか、全力での開発に較べて、2位を狙っての開発は、実はコストが2倍以上かかるというのが正確なところだろう。

何でわざわざ2位にしなければならないのか分からないので、エンジニアは葛藤があるはずだから、そこで生じるロスもあるだろうし。

つまり、世界2位のスパコンってのは、実は結果であって、目標にはなり得ないことが分かる。

ということは、2位を狙うということは、むしろ勝負を投げろと言うに等しいわけだ。

となれば結果として言えるのは、やはりアノ事業仕分けというモノの何割かは、巷間言われているように、日本の国力を弱めようと言う企みに違いない。


まぁそれでも、陰謀なんか存在しないと思っている脳内お花畑の方々は、民主党を信じ続けるのだろう。


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