世の中驚くことばかり! 記事保管倉庫

右も左もあるものか
僕らが見るのは常に上

捏造の歴史と伝統 -パル判決の重要性-

2005-02-16 | 歴史について
みなさんは「何でも鑑定団」御存知ですか? 骨董品を持ち寄って、値段をつけてもらう番組。 すごい美術品だ、と持ち主が思ってたのに、とんだニセモノだったり。 あれを見てると、いかに、この世にニセモノが多いかわかりますね。 特に中国のニセモノは、年季が入ってます。 画も書も、素晴らしい作品を“模写”するのは、あたりまえ。(ここまでは西洋美術でもあります) それに落款や署名もつけちゃう。もちろん、ニセモノ . . . 本文を読む

第2次大戦についての歴史認識

2005-02-14 | 歴史について
第2次大戦について、個々の事象を個別的に論じると、それこそ100人100様、異なった視点と認識があり、またお馴染みの善悪問題も発生してしまう。 既に書いていますが、歴史事象に善悪はないのです。 歴史学は、善悪を論じる学問ではない。大きな歴史の流れのなかで、特定の時代を解釈するのに都合の良い(良さそうな)歴史観を確立し、それに従って叙述する。 叙述されたものが“書かれた”歴史。 ゆえに書かれた結果の . . . 本文を読む

歴史は道具じゃない

2005-02-05 | 歴史について
さて、当ブログの 歴史とは-海彦様へのお答え- 歴史観について(1)~(3) をお読みの皆様に、もっと突っ込んだ問題についてお話しましょう。 それは 歴史はどのような意味をもつのか?という問題です。 もちろん、このお話は、海彦様のご質問から生まれたものです。 海彦様、本当にありがとうございます。 全ての学問、科学には“根本的な問い”があります。 存在とは何か?     物理学 人間とは何か?  . . . 本文を読む

歴史とは? -海彦様へのお答え-

2005-02-04 | 歴史について
今回のお題は、海彦様に戴きました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こんにちは、鮎川龍人さん。 海彦と申します。 小林よしのり的BBSで貴投稿を拝見しました。 >本来、歴史観とは、個人個人が独自なものを持っていて良いのです。厳正中立な歴史観など存在しませんから、教科書問題など、学問的に . . . 本文を読む

歴史観について(3)

2005-01-10 | 歴史について
現今、歴史観について論じられる時、最も注意されるのは、“善悪”についてである。しかし歴史に善悪はあるのだろうか?Aという国民からすれば善であっても、Bという国民からは悪であるかも知れない。Cという民族からすれば悪であっても、Dという民族から見れば善であるかも知れない。Eという個人から見て善であっても、Fという個人からは悪であるかも知れない。それは、多くの場合、善悪の評価基準が損得という基準と混在し . . . 本文を読む

歴史観について(2)

2005-01-02 | 歴史について
現在の様々な外交的問題で論じられる“歴史観”のおかしさは、全ての議論が歴史観の多様性を無視したものであるからです。個人個人が異なった歴史観を持っていて良い、ということは、同じ一人の研究者でも、新しい資料が出現したらば、それに合わせて別の歴史観を持っても良い、ということです。つまり、マルクス史観の研究者が、日本の歴史を研究して、マルクス史観で説明し難いと思ったら、別の歴史観で説明すれば良いし、それが . . . 本文を読む

歴史観について(1)

2005-01-02 | 歴史について
教科書問題、靖国問題、チベット問題を始め、様々な場所で議論される“歴史観”とはなんでしょう。実は多くの場合、誤用がまかり通っている言葉です。歴史学は本来は高度に個別具体的な学問ですから、歴史観というものは、個人個人で、全く異なっていて良いのです。Aという歴史観が正しくて、Bという歴史観が間違っているとかいうのは、学問的には無意味な考え方です。例えば、abcdeという歴史的事象を説明するのに、Aとい . . . 本文を読む