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2009-05-07 | 食べ物関係!!
豚骨ラーメン、韓国で人気UP 「テジクッパに似てる」
2009年5月7日ASAHI.COM

 韓国で豚骨ラーメンの人気が上昇中だ。観光で訪れた福岡の街で挑戦した若者のブログなどで情報が広がり、釜山やソウルにも以前はなかった豚骨ラーメン店が登場。ラーメンには親しみのなかった韓国だが、牛や豚、鳥を煮込むスープにはなじみがあり、豚骨に違和感を感じない人も多いようだ。
 福岡―釜山の高速船が発着する福岡市博多区の博多港国際ターミナル。観光案内所への問い合わせで、すしと並んで多いのがラーメンだ。学生や20~30代で「ブログの旅行記に出ていた」と特定の店名を挙げる人が多いという。
 釜山近くの晋州(チンジュ)市から1泊2日で福岡市を訪れた20代の女性4人組は前夜、インターネットの情報で知ったキャナルシティ博多(博多区)のラーメンスタジアムに行った。「テレビや雑誌でも日本のラーメンの情報はよく出る。日本はラーメンの元祖と聞いた」。大田(テジョン)市の男子大学生(26)も、旅行社においしい店を聞いて豚骨ラーメンに初挑戦。「慣れない脂っこさだけど、1カ月したらまた食べたくなりそう」
 これまで、韓国でラーメンといえば揚げめんのインスタント。「辛ラーメン」などの唐辛子が入った味が主流だった。豚骨とはだいぶ違うが、一方で牛や鶏、豚を煮込み味を出す汁料理は多い。牛の骨や肉、内臓を煮込むソルロンタン、鶏の腹にもち米やナツメを詰め込んで煮込むサムゲタン。釜山には豚骨を煮込んだスープにご飯を入れて食べるテジクッパがある。
 博多の豚骨ラーメンに初挑戦した釜山の看護師女性(26)は「テジクッパと似ていてにおいも気にならなかった」。数人のグループで来ていた釜山の会社員女性(31)も「牛骨を煮込んだ韓国の料理に似ていて違和感のない味。それでいて韓国の味とどこか違うのがいい」と話す。
むろん「テジクッパに比べると脂っこいし、塩辛くて苦手」(中洲の屋台を訪れた女子学生)などと不評もある。釜山の会社員、パク・チウンさん(28)も、5年前、初めて博多で食べたときは「テジクッパよりにおいがきつく、ムカッとして全部食べられなかった」。しかし、仕事で福岡を訪れて何度か食べるうちに慣れてファンになった。「豚骨の白いスープは健康によさそう。韓国人には、同じ豚骨ラーメンでも脂っこくなくてさっぱりしたのがいい」
 韓国内でも、数年前まで見られなかった豚骨ラーメンの店が登場している。釜山市金井区の釜山大前に昨年3月開店した博多ラーメンの店「美味堂(ウマイドウ)」は、メニューがハングルなのを除けば日本のラーメン店とほぼ同じ。製めん機も香川県から取り寄せた。
 経営するイ・ジュンソンさん(39)は日本を旅行するうちラーメンが好きになった。「韓国風にアレンジしたものでなく、日本の食文化をそのまま、韓国に伝えたい」。豚骨ラーメンを選んだのは「味に力強さがあって、韓国人でも好きな人ははまりそう」だからだと言う。弟とともに1年かけて準備。福岡の専門店にも習いに出かけた。まず、07年秋に弟がソウルに開店。口コミで人気が広まり、釜山にも進出した。
 イさんによると、2年ほど前までは、ソウルにも日本ラーメンの店が10店舗ぐらいしかなかった。しかし、今では約40店舗に。うち10店ほどは豚骨ラーメンの店という。
 店で働くナム・グヮンスさん(34)は言う。「韓国で豚骨ラーメンを知っているのは、まだ一部の通の人たち。でも、九州に近い釜山では九州で食べたラーメンと同じ味を求めて訪れるお客さんが増えていくんじゃないかな」(後藤たづ子)
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ラーメンと言えば動物系の旨味、魚系の旨味に植物系の旨味を加えて味に深みを出したスープが魅力だ。

これは確かに癖になる味で、日本人が離れられない醤油、味噌、昆布、鰹節なども、みなこの旨味のハーモニーに一役買う存在だ。

干し椎茸、干し貝柱なども旨味の元であるし、肉や卵、乳製品も旨味の塊だ。

とんこつラーメンのスープは恐らく豚の骨髄のアミノ酸の旨味がベースなのだろう。

韓国料理にも牛のテールのスープがあるし、とんこつラーメンが受け入れられる素地はあるわけだ。

確か台湾、香港など中華食文化圏でも日本のラーメンは受け入れられているそうだから案外、日本の食文化で最も強力な文化伝播力を持つのは、寿司や天ぷらよりもラーメンかも知れない。

既にインスタントラーメンと言う強力な“食品”もあるわけだし。

最も私などはつけ麺以外のラーメンは、ここ数年以上、外食で食べたことが無い。

それも細麺がある店だけ。

細麺を柔らかめに茹でてもらって冷水できゅっと“締めた”のをつけ麺で食べるのが好みだ。

何故つけ麺かと言うと、勿論、味の調整ができるからだ。

何故細麺かと言うと、昔、ラーメンを支那そばとか中華そばとか言ったことでもわかるように、いわゆるかん水を使った中華麺は、日本そばと同様に細い方が美味いからだ。

悪いけれども美意識の点でOKが出せるようなラーメン店など皆無に等しいのに、アクの強い“俺だ俺だ”味を押し付けられるのは敵わない。

人間は個性あってこそ人間なので、食べ物くらい好きに食わせろというのもある。

勘違いした愚かな職人にアレンジされた食べ物などは端からまっぴらだ。

これは寿司、天ぷら、フレンチ、なんでも同じだ。

自分の作るものは絶対で、理解できない方が可笑しいなぞという感性の連中とはご一緒したくない。

これはあくまで“ディズニー”のスタイルを客に強いる“あの”商法にも通じる高慢さだ。

まぁ、最近はやりの極太麺がお好きな方々はそれでも良いのだろうが。

もっとも、九州に行ったら地元のとんこつラーメンを一回は食べるのが、旅の楽しみでもある。

やはり風土にあった食べ物ってのはあるわけだから。

まぁ、それはともかく、こんなもので文化交流が図れるならそれは大変結構だ。

そう言えば、一度やってみたいのは韓国の辛いスープでつけ麺を食べること。

案外、中華麺が似合うと思うけれど。



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