ある日の午後、スーパーでレジに並んでいるときだった。
少し離れたベビーカーから、
「ママ、ママ、マッマ~」と足をバタバタさせ泣きながら叫ぶ声。
昼寝の時間でぐずりはじめたのもあるし、
ここ数日、ずっと私と二人の生活だったこともあり、
同じ空間にいながらも「私が」極近くにいないと不安になるのだろう。
そんなとき、
「ママは幸せね…」
と、とても穏やかで優しい声をかけられた。
レジの女性だった。
心の底からそう思っていないと感じられないような響き…。
その言葉は、
「あ~あ、泣いてるよ…」なんてちょっとうんざりきていた私のなかに
ズキンと突き刺さるように入ってきた。
そんな風に捉えることができるんだ…。
以来、ふんわりピンク色に包まれたような
「ママは幸せね…」
のあの声は、私のとても大切な言葉になっている。
☆レジの女性に会ったらお礼を言いたいと思っているのに
顔をまったく覚えていない…トホホ☆