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2010-06-13 | Weblog
 映画『飽和の中へ』、興行を見つめる様々な視線  
 
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今月16日に封切りを控えている映画『砲火の中へ』の興行可否に、業界の視線が集中している。

映画『砲火の中へ』は朝鮮戦争当時、最大の激戦地であった洛東江戦線を背景に、主要な要衝だった浦項戦闘で、名もなく消えた71人の「学徒兵」を素材にした戦争ヒューマンドラマだ。
クォン・サンウ、チャ・スンウォン、キム・スンウをはじめとして、スクリーンに初めて挑戦するビッグバンのT.O.P(チェ・スンヒョン)が主演俳優で登場する。
 
今回の作品の興行に映画界の関心が集中している理由は、大韓民国を代表する俳優たちが一堂に会したという事実を別にして、朝鮮戦争をめぐる韓国社会の見解と評価が相変らず敏感に分かれている状況で、国軍でも人民軍でもない幼い「学徒兵」という素材を正面から扱っているためだ。

「学徒兵」という素材は、76年チン・ユヨン-キム・チュリョン主演『学徒義勇軍』で描かれたことがある。特に天安艦事件以後、南北関係が最悪の現在の状況で、60年前の同族間の戦争が商業映画の題材と微妙にからまっているという点で、観客が果たしてこの映画にどのような反応を示すのか、様々な面で関心事に違いない。

まず『砲火の中へ』は6・25戦争60年をむかえて企画された作品であり、韓国映画への投資沈滞期にもかかわらず、近ごろ稀に見る113億ウォンという途方もない制作費が投入された戦争大作だ。
初めから大規模な興行を念頭に置いて作品が企画され、これにともなう制作費と物量が投入された痕跡が歴然としている。さらに大衆の関心を引く大きな課題は、この作品が6年前の封切り時に大きな反響を呼びおこした、カン・ジェギュ監督の2004年作『ブラザーフッド』といろいろな面で比較されて興味深い。
 
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府下で制作され封切られた『ブラザーフッド』は、戦争の狂気を二兄弟の悲劇的な運命と兄弟愛に焦点を合わせ、同族間戦争の惨状を描いた作品だ。戦争が終わった後、約50年ぶりに兄の死体を発掘した弟の号泣が、朝鮮戦争の意味をもう一度再確認させたという評価を受けた。
 
また 当時この映画は、軍に入隊した幼い弟(ウォンビン)を家に送りかえすために、国軍から人民軍将校に、いや戦争狂に変身したジンテ(チャン・ドンゴン)をめぐって、人民軍を美化したという論議を起こして保守団体の反発をかった。
しかし『ブラザーフッド』は 封切り当日の観客32万4千人、封切り13日目に観客500万人、韓国映画史上初の38日目に1千万人観客を突破するなど、韓国映画史の各種興行記録を書きかえた。

映画『砲火の中へ』も、やはり戦争の砲火に巻き込まれた71人の幼い学徒兵の実話を構成した作品だ。
戦争の惨状と彼らの悲劇的な死を、ヒューマニズムの観点で描き出したという点では、観客の普遍的感性コードを動かすことができる要素をあまねく備えている。
 
しかし 一部では 技術的で感覚的な映像美に好評を送っているが、戦争に対する真剣な問いかけよりは、学徒兵の華やかな戦闘シーンにだけ重点を置いているのではないかとの声も出ている。
多面的な朝鮮戦争に、あまりにも平面的に接近したのではないかとの指摘が少なくない理由もこのためだ。
 
このような指摘に制作会社テウォンエンターテイメントと配給会社ロッテエンターテイメント側は、政治や理念的見解ではなく「映画自体を見てほしい」と注文している。
 
映画関係者は「映画を制作した当時は、6月封切り可否も不透明な状況だった」、「(天安艦沈没による)南北関係冷却や、ワールドカップなどのいろいろな外因があるが、ただ映画自体の真正性だけで評価すれば良い」という立場を明らかにした。

映画の選択は観客の役割だ。『砲火の中へ』で朝鮮戦争の惨状と真正性を感じることができるか、観客の選択が気になる理由だ。

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