アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サザンカ - 島にも垣根にも

2021-12-19 11:10:31 | みんなの花図鑑

今朝の新聞に、三河湾に浮かぶ佐久島のサザンカのじゅうたんの話が載っていました。
それできょうは、(近くの山崎町の)垣根に咲いていた色とりどりのサザンカを乗っけます。




新聞のほうの話は こんな内容です:
三河湾に浮かぶ佐久島(西尾市一色町)。「三河湾の黒真珠」ともいわれるこの島で、信仰を集める白山神社近くの山あいでは、約百メートルの道の両側にサザンカが並ぶ。




もともとサザンカは、2003年に閉鎖された県佐久島青少年キャンプセンターに800本植えられていた。閉鎖後は手入れが行き届かず、うっそうとした森に。だが手付かずのまま残ったおかげで、森の小道が12月いっぱいは、あでやかな濃いピンクのじゅうたんに変身するようになった。




サザンカのじゅうたんの見ごろは12月末まで。運が良ければ、きれいなハート形の花びらを見つけられることも。
(中日新聞 <三河撮りある記>「(102)佐久島・白山神社近くのサザンカ」より抜粋)




ここにアップした画像は 午後4時ごろ撮ったもので、夕日を透かしてみたものや日陰になってるサザンカばかりです。





IrfanViewという無料ソフトで明るさを修正しています。




先ほどの 佐久島の話ですが、島にはもうひとつ花が生み出すじゅうたんがあり、それが自生するヤブツバキ。
こちらのほうは 花期は2月〜4月。




かつての佐久島青少年キャンプセンター ↓

昭和41年制作の佐久島青少年キャンプセンターを描いた動画「佐久島の歌」の一こま




サザンカは花弁が一枚一枚分かれてハラハラと落ちますが、ツバキのほうはおしべと花弁が一体となってポトリと落ちます。









おしべのあるサザンカはよく蜜を出します。メジロなどがよく飲みに来ています。




左の赤いほうには雄しべが見えてますが、右の白いサザンカには雄しべが見えません。




八重の花弁は 雄しべが花弁化することでできたと言われてます。




本来の機能を忘れてしまった八重のサザンカ。




そう考えると、美しさの中に哀れを感じます。





2 コメント

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Unknown (shu2702)
2021-12-19 13:25:46
アブリルさん こんにちは。
全国の各地で青少年キャンプセンターのような施設が荒廃し放置されていますね。
開設の予算は国が出しても維持費は出さないので、どんどん廃れていき、やがて閉鎖になるようです。
それ自体は困ったことですが、こんな副作用があるとは思いませんでした。
人類が住まなくなると、都市はどうなるのでしょうね。
お花がいっぱいになるかもしれませんね。
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Re: shuさん^^ (アブリル)
2021-12-19 15:49:57
shuさん、コメントをどうも^^
青少年キャンプセンターの記事を読んで
何か引っかかるものがあったのは、そうか
そういうことだったのですね
国民宿舎とか、サンピアなどもそういう運命をたどったものがありますね
> 人類が住まなくなると…
ヒトに観られなくなった八重のサザンカも
先祖返りして、おしべのある一重のサザンカばかりになるかもしれませんね (^^)/
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