アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サザンカとレッドロビン - 堀内公園

2022-12-25 06:00:12 | みんなの花図鑑
サザンカ

堀内公園(安城市)の名鉄電車線路沿いに生垣として植えてあるサザンカです。




唐突ですが、サザンカはなぜ冬に咲くのでしょう??
というのも、サザンカの分布は日本以外では台湾、中国、インドネシアと亜熱帯から熱帯地方なのです。




日本でも自生地は九州~四国です(最近では 山口県の萩が自生北限となっていますが、それまでは佐賀県吉野ケ里が北限でした)。
もともとツバキ科全体が熱帯から亜熱帯に自生する植物だったのです。




私たち日本人にとって身近なサザンカ、ツバキ、チャなどはツバキ科の中では例外的に温帯に適応した珍しい種だったのです。




実際、原種に近いサザンカは寒気にさらされると花を落とすのです。




そういうわけで、寒さに強くないはずのサザンカがなぜ冬に花を咲かすのか?
私には不思議でなりません。




ヒントはサザンカの蜜です。
冬に花を咲かせる理由としてサザンカが鳥媒花であることが挙げられています。メジロがサザンカの蜜を吸いに来ているのを見ますが、他の花が少ないときに花を咲かせて花粉媒介してくれる鳥を独占しようということらしいです。
山茶花の原種は白色ですが、ヤブツバキは赤です。ヤブツバキの花が赤いのは鳥にとってよく見える色だからだそうです。





レッドロビン

サザンカの生垣に、ところどころ混じっていたレッドロビンです。




公園の西側なので夕陽が当たると真っ赤に燃え上がります。

















.


コメントを投稿