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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

セイタカアワダチソウ vs オオブタクサ - キク科

2022-11-03 06:00:06 | みんなの花図鑑
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウは遠くから見ると カラマツ林に見えることがあります !(^^)! (撮影: 2017-10-12)


今ではセイタカアワダチソウと聞いて 鼻がむずむずするという人はいないと思いますが、ちょっと前までは この草が秋の花粉症の原因と言われてました。




けれども セイタカアワダチソウは虫媒花で、春のスギ花粉のように風で花粉を飛ばしません。
秋の花粉症のもとは 次に出て来るブタクサの仲間が犯人だったわけです。




セイタカアワダチソウは比較的新しい帰化植物で、来日のきっかけは
・切り花用に観賞植物として導入された。
・東京オリンピックなどで輸入された建築木材に、種が付いていた
・蜂の蜜をとる目的で輸入された
など、諸説あります。



頭花は、直径約6mm、黄色。中心部に3~5個ほどの筒状花があり、それを10個ほどの舌状花が取り囲んでいます。




筒状花は両性、5つの雄しべの葯がつながって筒にになり、花柱をとりまいています。葯から筒の中に出された花粉を、花柱が伸びながら筒の外に押し出しま す。さらに伸びた花柱は、付いていた花粉がなくなると、花柱の先が2つに分かれて、柱頭部分が姿を現し、受粉ができる状態になります。




舌状花には、雄しべはなく、雌しべのみの雌性花です。筒状花が開花する前に開花し、1本の花柱を伸ばします。花柱の先は細長く2つ分かれて、上からみる と花柱が2本あるように見えます。



〔参考〕

綿毛はいつまでも残っていて雪が積もったように見えることもあります。(撮影:2015-12-10)





オオブタクサ

秋の花粉症の原因植物の筆頭は ブタクサ ですが、このオオブタクサもブタクサ同様 花粉症の原因植物です。




ブタクサもオオブタクサも花穂はよく似ています。


ちがいは 葉にあり、

オオブタクサの葉は 桑の葉に似ています。なので別名は「クワモドキ」です。

〔参考〕

横にあった クワの幼木。




「雌雄同株.雄の頭花は枝先に細長い穂を作り,総包片は合着して皿型になり,複数の筒状花を入れる.雄ずい5個.」(侵入生物データベース「オオブタクサ」より)




「雌の頭花は雄花序の基部にある包葉にかくれて2~3個ずつつき,緑色のつぼ形の総包に雌ずいのみつく.」(同上)
「ブタクサとの雑種がある.生長後も葉が分裂しないものはマルバクワモドキとされる.」(同上)






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