アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ラバテラとタチアオイ - アオイ科

2021-05-26 23:20:27 | みんなの花図鑑
アオイ科の花を2つ。

ラバテラ ’バイカラー’

初夏に似合う花です。
ラバテラ ’バイカラー’ という名だそうですが、初めて出会いました。




花蕊を見て分かる通り、ハイビスカスとかアオイ科の花の特徴です。




ラバテラはアオイ科ラバテラ属の植物で、地中海沿岸の花だそうです。



’バイカラー’という品種は 大輪のピンクの花で、花の中心が濃ピンク色となる2色咲き品種です。




花弁と花弁の間には隙間があります。ここは モミジアオイに似ています。
そして アオイ科に特徴的な花蕊の構造をしています・・・



その独特のシベ構造とは、おしべの花糸がくっついて筒状になり、めしべの花柱をつつみこんで花の中心から突き出しているのです。




タチアオイ

先日も取り上げた タチアオイの花です。
前を向いている3つの花の 花蕊にご注目ください。
一番上の花は 雄しべ雄性期で、雄しべからこぼれた花粉が花弁の上に落ちています。
2番目と3番目のシベは筒の先から めしべの柱頭が放射状に伸びています。(雌性期)



順にもう少し近寄って観察していきましょう。
これは一番上の花序で、太いシベ筒はおしべでおおわれています。




雄しべ期の最盛期。花粉で覆われています。




やがて、筒の先から めしべの柱頭が顔をのぞかせました。




上と同じく、めしべ期の始まりです。




雌しべの柱頭も反り返り、(受粉も完了したのか)めしべ期ももう終わりです。




ふたたび ラバテバ・バイカラー に戻って・・・

花蕊を見ると、これは 雄性期の花。



そのあとの 雌性期の花、と、見る目が違ってきました∧||∧






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