アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ハンゲショウ - 夏来にけらし

2022-06-23 19:35:15 | みんなの花図鑑
ハンゲショウ

春すぎて夏来にけらし白妙の
 衣ほすてふ天の香具山
  持統天皇



ハンゲショウはドクダミ科の植物。




「名前の由来は、半夏生(太陽の黄経が100°になる日。グレゴリオ暦で毎年7月2日頃)の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説がある。」(wiki 「ハンゲショウ」)




2022年7月2日は『半夏生(はんげしょう)』、七十二候の一つ『半夏生(はんげじょうず)』です。
半夏とは烏柄杓(からすびしゃく)という植物の別名で、この毒草が生ずる季節という意味です。
半夏生は夏至から11日目です。




「また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれている。」(同上)




ハンゲショウは、茎の上部の数枚の葉は下半分が白色となって目立つ。
この葉の色から「半化粧」の名が生まれたというのがもう一つの説。








コミスジ

















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ちょっと変わった果物や野菜

2022-06-23 16:54:03 | みんなの花図鑑
(トケイソウとワルナスビに 本日撮った画像を追加しました)

トケイソウ

トケイソウ科トケイソウ属に分類される植物は、熱帯アメリカを中心に約400~500種が自生しているといいます。





6月9日 愛知県緑化センターにて
いわゆるパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)は果物。はるか昔インドネシアにいるとき、私のいちばん好きなジュースがこれでした。





学名:Passiflora
強いて和訳すると 「受難花」といったところでしょうか
「彼ら(16世紀、原産地である中南米に派遣されたイエズス会の宣教師ら)によればこの植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌蕊が釘、副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われた。」(wiki「トケイソウ」)




水滴がついていますが、蜜ならシベの軸に沿って生えている毛(?)の内側にあるので、蜜ではないようです。


以下、6月23日に撮った画像を追加します

ハチが来ていました。




このハチ、かなり長時間花を訪れていたらしく、頭と腹回りは花粉で まっ黄色でした!(^^)!













ポポー

ポポー(ポーポー)はバンレイシ科アシミナ属の果物。



花は紫の花弁です。(↑ 同じ株を 4月に撮影)




「ポポーはバンレイシ科の果樹のうちで、唯一、温帯原産です。」(NHK趣味の園芸「ポポーの基本情報」)



「果実の中には、ビワのような大きなタネがあり、香りが強くクリーミーな部分を食べます。(中略)熟した果実は落果するので、落果したもの、あるいは落果直前の果実を収穫してほどよく追熟してから食べます。」(同上)





アリウムとネギ坊主

あとに出て来るのがネギ坊主と同じ表現をすれば、アリウムはニンニク坊主といったところ。



アリウム(allium)はラテン語で「ニンニク」




種苗店では、ジャンボニンニクと呼ばれています。



以下、6月23日・愛知県緑化センターにて












こちらは とうの立ったネギ、すなわちネギ坊主。








ジャガイモ(ナス科)

野菜のジャガイモ。



ジャガイモはナス科です。



黄色いバナナの房みたいなのが雄しべの葯(花粉筒)。



雄しべの輪の中心から先に伸びているのがめしべ。





ワルナスビ(ナス科)

最後に・・・
野菜ではありませんが、ナス科のワルナスビ。



そのシベは 先ほどのジャガイモと瓜二つです。いや、ナスふたつというべきか(^^♪






以下、6月23日に愛知県緑化センターで撮った画像と差し替えます。














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