オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

山田洋次が選んだ日本映画百選

2011-04-05 | 映画


第一話 東京物語
2時間半の長編
退屈だったし、笑ってしまった。これ喜劇じゃありませんよね。
この年齢になっても、小津安二郎の世界は理解できない。
テンポが遅すぎるし、何事も起こらない・・・・
当たり前の台詞が淡々と語られる。
一つ、思い出したことがある。普段疎遠にしていた祖母の臨終に母が立ち会ったとき、嘆き悲しんでいた姿を見て子供心に違和感を感じた。普段、付き合いもないのに号泣している母、そして、テキパキと葬式を取り仕切る母。杉村春子演じる長女の姿と重なった。
長女が一番実在していそうな人物だ。後は作り物だなあ・・・老夫婦以外みんな大根役者に見えた。
1953年当時、家族の絆の崩壊は新しいテーマだったのだろう。そういう意味では時代を先取りしていた映画だった。しかし、核家族、高齢化社会、独居老人が当たり前になった今、当たり前すぎて何のインパクトもない。名作は時代を超えて感動を与えるものだと思うが・・・・社会事象を描写しただけでは古臭くなってしまう。

山田洋次がリメイク版を製作している。菅原文太と市原悦子が老夫婦役だと言う。
笠 智衆は当時48歳だった。昔からじいさん顔だったのですねえ。しかし、笠 智衆以外にこの役柄をこなせる男優がいるとは思えない。菅原文太はありえないと思うのだが・・・・
現代版、東京物語に興味が沸く・・・・・


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