読売新聞2008.12.17.朝刊国際面
豪「温室ガス5%減目標 20年で
ラッド政権、公約下方修正
【シドニー 岡崎哲】
オーストラリアのラッド首相は15日、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を2020年までに2000年比で5%削減し、排出量取引制度を10年に導入することなどを盛り込んだ気候変動対策を明らかにした。
ラッド政権内には、「20年までに少なくとも25%の削減が必要」(豪州政府顧問案)との声もあったが、世界的な金融危機による景気減速で負担増を嫌う財界に配慮するため、大幅に下方修正した内容となった。
ただ、「米中印など温室効果ガスの大量排出国が今後、大幅削減に合意すれぱ」との条件付きで、削減目標を最大15%に引き上げるとしている。
首相は昨年の総選挙で、50年に2000年比で60%削減するとの公約を掲げるなど、気候変動対策への積極姿勢を前面に出して政権交代を実現した。野党・緑の党は「(消極的だった)ハワード前政権と変わらない」と批判している。
豪「温室ガス5%減目標 20年で
ラッド政権、公約下方修正
【シドニー 岡崎哲】
オーストラリアのラッド首相は15日、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を2020年までに2000年比で5%削減し、排出量取引制度を10年に導入することなどを盛り込んだ気候変動対策を明らかにした。
ラッド政権内には、「20年までに少なくとも25%の削減が必要」(豪州政府顧問案)との声もあったが、世界的な金融危機による景気減速で負担増を嫌う財界に配慮するため、大幅に下方修正した内容となった。
ただ、「米中印など温室効果ガスの大量排出国が今後、大幅削減に合意すれぱ」との条件付きで、削減目標を最大15%に引き上げるとしている。
首相は昨年の総選挙で、50年に2000年比で60%削減するとの公約を掲げるなど、気候変動対策への積極姿勢を前面に出して政権交代を実現した。野党・緑の党は「(消極的だった)ハワード前政権と変わらない」と批判している。