leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

ニセモノ、ホンモノ。

2020-05-01 00:59:11 | music

あたしの友達は検査技師で大学病院で働いてる。

コロナウィルスの検査もしてる。感染しないように万全の注意を払って仕事にあたっている。

コロナウィルスの疑いのある患者に対しての検査をする際には、頭からつま先まで完全防備で臨んでいる。

いつ、自分が感染するか分からない恐怖と不安と闘う日々。

彼女に「毎日本当にありがとう。あなたの健康を祈っています。」としか今のあたしには言えないのがとても悔しい。

 

いつ言っても混んでいるスーパーマーケット。閉店間際ならばと思って行けば、値引きされた商品を狙って若者が二人マスクをしないでべちゃくちゃしゃべりながら買い物をしていた。

閉店が近いので客数は少ないけれど、人が少ないからと言ってマスクをしないのは間違っている。

お前が感染するのは知った事ではないが、店員さんや周囲の人に危険が及ぶ真似をやめてくれと言っているんだよ。

レジにかかっている透明なビニールシートの意味は「お互いが出来ることを、お互いのために精一杯やろう。」と言う意味。だからこちらも出来る事をやるんだ。あのシートが取れるまで。

お前が感染して病院へ行き、医療の現場で働くあたしの友達の様な人達の仕事を増やすのをやめてくれ。

そうじゃなくたって、医療の現場はいつでも人手が足りない。

 

仕事が出来ない、店に客が来ない、生活が出来ない。

皆、大変だし、皆、厳しい現実の中にいる。

でも出来る事を考えて一歩一歩進んでる人達だっている。

 

ライブが出来ないミュージシャン達は、youtubeで自分達のライブを配信してる。

素晴らしいと思う。

 

あたしの若い頃はバンドブームなどと言われて、本当に沢山のバンドがデビューし、消えて行った。

あっという間に人気が出て、あっという間に落ちて行く。

ホールクラスでライブをしていたバンドが急激に客数が減り、CDのセールスも落ち、大手の事務所やレコード会社を離れ、ライブハウスでしかライブが出来なくなる。

早い話、稼げなくなる。

ある時、本当にお金が無くなってしまい、生活にも困り、ライブに来ているファンに助けを求めたバンドがいた。

全盛期程の人気がなくなってもライブに来てくれるファンは本当にそのバンドの事を応援している。

本当にそのバンドの音楽が好きな人達。

なので、複雑な思いで戸惑う人もいたし、手を差し伸べようとした人もいた。

だけど、そのバンドはすぐに自分達の言った事を撤回した。

そして、ファンに対して申し訳なかったと謝った。

「こんな事はライブに来てくれるファンの皆に言う事ではなかった。」と。

 

彼らは寸での所でギリギリ、音楽家、表現者として踏みとどまれたとアタシは思う。

ミュージシャンは音楽以外でお金なんかもらってはいけない。

きれいごとと言うならば言ってもらってもかまわない。

でも、表現者は落ちぶれても、表現者の魂を捨ててはならないと思う。

彼らが音楽をやらないでお金を貰ってしまったとしたならば、その瞬間に失う物はひとつじゃない。

 

ライブが出来ないので国に補償しろ、と言ったバンドマンがいると聞いた。

若い人たちに随分人気のあるバンドらしい。

やれる事を考えもしないで、やれる事をやろうともせず、演奏せず歌わず、補償しろと。

そんなとこに噛みつく暇があるなら1曲でも2曲でも曲を書けよ。

 

ニセモノってのは、こう言う奴らの事を言う。

 

 

5月に入っても景気のいい事はないよ。

でも、アタシ達のべビメタちゃん達はyoutubeでライブを流してくれるし、グッズも販売します。

あのマスク!カッコイイよね!!欲しいけど、瞬殺だろうなぁ。

アタシの主人はBABYMETALを聴かないしライブにも行かないけど、今やれる事をやる姿勢を素晴らしいと言っていたよ。

そして、BABYMETALを動かすスタッフの中でも、一番上の人がいいと。

誰かが会議でアイデアを出したとしても「そんな事出来るか!金になるのか!!」と言う上司が世の中にはとても多いと。

 

だからきっとあの人は凄いんだろうね。

あの人はきっとホンモノなんだろうね。

 

 

LIVE AT WEMBLEY - ONLINE LIVE - Trailer


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