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この世界のどこかに居る似た者達へ。

BABYMETAL IN TOKYODOME 2日目 その2。

2016-11-24 18:11:53 | music
本日は雪が降りました。11月に雪が降るのは、54年ぶりなんだそうです。

22日の地震もあり、自然界で起きる事は日々の生活に不安を残しますが、アタシとしては考えすぎたり過剰になりすぎる事はあまりいい結果を生まない気がするので、情報はきちんと得て冷静でいるよう心がけたいと思います。


手術から一か月経ちました。体調も良いし、以前の生活にも戻って来たのでまたブログを書こうと思います。

BABYMETALの東京ドーム公演は2か月程前ですが、アタシが2度目に倒れたのは公演から少し経ってからです。

本当に、ライブ中に倒れたりしないで良かったなぁとつくづく思います。可能性は十分にあったわけで、今思うとゾっとします。


さて、ドーム公演の2日目は「BABYMETAL DEATH」が演奏され55000人のどよめきと歓声の中、3人が十字架に貼り付けられた状態でせりあがって来ると言うたいへんしびれる幕開けとなったわけですが、前日の藤岡”小神様”幹夫氏に代わってLEDA神が降臨しており、アルバム1枚目からのムードがあった様に思います。

前日は金色の鎧の様な衣装が象徴していた様に、闘う色が濃かった。

ラストの「THE ONE」の時、大きなモニターに映し出された3人はまるで頭から水を被ったみたいにびっしょり汗をかいていました。

彼女らは今、誰も経験した事のない戦いのさなかに在り、激動の日々を送っています。
でも、そこには大きな愛があって彼女達はとても軽やかに一歩一歩前進している感じがして、その姿はとても美しく強いのです。
年齢的にも、少女から女性へと変わる時期にさしかかりつつあり、そんな顔ものぞかせたドーム公演1日目でありました。


2日目はティーンエイジャーの女の子っぽいイメージの曲がリストに織り込まれていたので、力の入りすぎた体がふにゃりとなるような瞬間がなんともBABYMETALらしかったです。

「ウ.キ.ウ.キ★ミッドナイト」や「ド.キ.ド.キ☆モーニング」などがその例(笑)。
イントロが流れた瞬間、「あ、そうだ、ベビメタちゃんのライブに来てたんだったね。」と思い出すのです(笑)。

べビメタちゃんのライブに行ったら一緒に歌うんだと思っていて遂に歌えた「きんきらりん!!」や「ちょ待って、ちょ待って~!」などが、5万人超の野太い声にかき消されようとも、アタシは大満足でありました。

そして今回の自身にとってBABYMETAL初ライブで楽しみにしていた事の一つには、神バンドのソロがありました。
”Mischiefs Of Metal Gods”。これは相当楽しみでした。「メタルの神々のいたずら」と言う粋なタイトルの超絶インスト。
”mischief”とは、”ほんの小さないたずら”と言う意味だそうで、もう、ニヤニヤが止まりません。「ほんのささいなもんなんですよー。」と言いながらのあのプレイ(笑)。

セットの花道を各々歩きながら、大神、LEDA神、BOH神が観客席へと近づいてゆきました。
次第に大きく強くなる歓声。
アタシの方には大神様が来てくれたのですが、大きなアクションでギターを奏でる姿が本当にカッコ良くて感激してしまいました。
大神様は間違いなくギターアイドルだと思います。神様なのにアイドルなんて、素敵です

神秘的な神バンドの中にあって、一段とミステリアスなLEDA神様。他の神バンドメンバーがある時期からBABYMETALに関するツィートなどをあまり発する事が出来なくなりましたが、LEDA神はそれ以前から沈黙していました。美しく強靭な神々のなかで一番つかみづらい存在であるがため、一番セクシーかもしれません。

そして、スキンヘッドのベース神”BOH”。この”Mischefs Of Metal Gods”の中で一番好きなのは、BOH神様のパートです。
自分の若い頃はベースと言う楽器は地味なイメージが強く、己を主張するのには難しい楽器だと思っていました。
それを180度変えてくれたのは、何を隠そう、このベースの神様です。この神の奏でる音は生まれて初めて聴く音だったし、ベースの音を聴いてこんなにテンションが上がったのも生まれて初めてでした。

BOH神様のパートではライトハンド奏法に移行してからが真骨頂。それまで拳をあげて歓声を上げていた観客達が手拍子を始めます。
神は沢山の細かい音の粒をベースから弾きだし、その旋律はいつしかオリエンタルなムードを纏い始めます。

もう・・・・・



昇天してまうわぁっ!!!!



音色で、メロディで「のぼってゆく、のぼりつめてゆく」感じがする。天国を垣間見てしまう、ほんの数秒。
ある意味、トランス状態のところに、伸びがよく美しく歪んだギターのテーマメロディーがしてハッと我に返りました。
これが神の”ちょっとしたいたずら”。
両手を広げて天を仰ぐ神に降り注ぐ大きな歓声。これを神の光景と言わずして何と言うのだろうか。


そしてドラムの神、青神様。ドラムと言う楽器であるので観客からは遠い所に居て近づいては来れませんが、サッカーの選手みたいにずっと走っているイメージがあります。揺るぐことのない、青神様の刻むリズム。連打連打の曲であっても、そうでない曲であっても、観客からの信頼は絶大です。
BABYMETALの3人の女の子と、他の神々を常に背後から見つめている青神様。
会場の隅々まで届く神のドラムの音がいつでも私達観客にBABYMETALが動き出す、その「始まり」を教えてくれるのです。

神バンドの”ほんのいたずら”は多くの観客を魅了してやみませんでした。



CDで聴いていた曲が、ライブではどんな風になるのかも楽しみにしていた事でした。
よく昔、メタルバンドのアルバムを「ここは一緒に歌うとこだな!」なんて思いながら聴いて行って、ライブでの一体感を思い切り楽しみました。
今回BABYMETALのライブではCDと雰囲気が随分違って聞こえた曲がありました。

アルバム発売当初、様々な物議をかもした「META!メタ太郎」です。
ライブではウルトラマンが空を飛んでるみたいな振付が可愛いよとか、SU-METALが”かっ飛ばす”とこがかっこいいよ、とか色々事前情報がありましたが、

♪oh~oh~oh~ohohoh~oh~oh♪

のところを観客が一体となって歌う事で、かなり壮大な感じがしました。
最初はアタシも「メタ太郎って誰よ!?」って笑ってしまった。
でも以前書いた「メタルは愛と勇気とオタクのためにある。」と言う言葉は、「メタルが響けばみんな友達さ」と言うメタ太郎の歌詞とそのまま同じ意味なのです。

同じ意味なのだと、ライブで気付かされたのです。

そりゃ、メタルなんて聞いてないで、なんとかザイルとか車で聴いてた方がモテるだろうし、
メタルじゃなくて流行りのラブソングなんかをカラオケで歌った方が可愛いってきっと言われる。

でも、アタシたちはメタルに出逢っちゃって、どうしようもない位血が騒いじゃうんだから、嘘つけない。

BABYMETALの事など何も知らないヤツに「これでしょ?これ!」なんて酔っぱらってフォックスサインもどきをされてムカつくあなたの気持ち、すんごい分かるよ。



今や世界中にBABYMETALのファンはいて、皆、その国の置かれている状況は違う。
テロ、内戦、不況、天災、イジメ・・・・。

「君に届いているか仲間の声」

これはかなり大事な歌詞だなと思うのです。

俺たちにはメタルがあるじゃないか、そうだろう?
忘れちゃダメなんだぜ!

と、どんな時にも自分を想って応援してくれる声。

そしてそれは互いに支え合うからこそ、届いて来る。


♪oh~oh~♪と大きな会場に響く観客達の声は壮大で優しく温かく、世界中に響く仲間達の声だと思ったのです。





続く。