leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

ごめんなさい。

2015-05-27 00:02:02 | music
昨日の記事で、「日本では無理」と書いたけれど、ジェンダーディスフォリアでありながら日本でもアーティストとして活動されている方はいらっしゃいます。


軽率な事を言ってしまいました。


AGAINST ME!のローラの様に初めは男性として広く知られながら、本来の自分のセクシャリティーを明確にする事はこの国ではまだ受け入れられないのではないかと言う事が言いたかったのですが、”日本では存在しない”と誤解をうむ様な表現をしてしまった事を深く反省しています。



このブログにはコメント機能をつけていません。

それは過去に書いていたブログからの経験でそうしているのですが、もしも「性別違和」などの検索でこのブログへ来て、当事者の方や、アーティストの方のファンの方などが読まれて不快な思いをされたとしたならば、本当に申し訳なく思います。

ごめんなさい。


コメントを受け付けていないがための「言いっぱなし状態」であったと思います。

すみませんでした。

これからも充分に気をつけてブログを書いて行こうと思います。









































己とは。

2015-05-25 19:40:42 | music
己とは何ぞや。

若い時の悩みごとは、将来の自分が描けなかったりする事が多いかもしれない。

やりたい事が分からないとか、自分に何が出来るのかとか、もっと先行くと「自分は誰でどこへ向かうのか?」なんて若い故の哲学的な悩みに発展したりする。

それはアタシ達の時代も同じだった。


けど、アタシは「自分が何をやりたいのか?」なんて事で悩んだ事はなかった。

13、4の時に出逢った音楽をやるんだと思って生きていたから。

だから、同じ歳ぐらいの女の子達が高校生になって「彼氏ほしー!」とかって一斉に彼氏をつくったりとか、15、6のくせに一丁前に男を取り合ったりだとか、そんな事には何も興味がなかった。

あ、いや、クラスで大人しく、虫も殺さぬような顔をした女子がいわゆる”イケてるチーム”に属す女子の彼氏を横取りした時は「あんな顔してやることえげつねーな。」とビックリしたと共に、女って言うのは「いかにも」な女よりもあんなふうに大人しそうな顔したヤツ程、人のもの取る事に何の罪悪感も無いんだと知ったりしたけども。


まぁ、そんな周囲でガチャガチャうるさい”雑音”なんかよりも、夢に近づくにはどうしたらいいんだろうって、毎日の様に考えてた。

なりたい自分になる事を考えてた。




「自分てなんだ?」

若くしてこの問いの答えを自分で分かっている人達も居る。

でも、それを表には出さずに生きていたりする。





彼の名はTom Gabel。アメリカのロックバンドAGAINST ME!のヴォーカリスト。

ごめんなさい、アタシ、彼らの事を知りませんでした。「パンク」と称される事が多いみたいですが、楽曲はとてもメロディアスで美しいです。アコースティックサウンドも本当に素敵です。

彼らのヴォーカルは今現在、Laura Jane Grace(ローラ・ジェーン・グレイス)と言う女性です。







Laura jane Grace。実は彼女、Tomと同一人物です。

Tomは”性別違和”(旧:性同一性障害)=ジェンダーディスフォリア(Gendar Dysphoria)でした。

30歳の頃、自分が長らく抱えて来たこの違和感にサヨナラする決心をしたのです。

自分は何者なのかとっくに分かっていたのに、彼女はずっとずっと我慢して生きていたのです。

トムからローラと改名し、本来の性別になるべくホルモン投与などを開始しました。


実は彼女は男性の頃結婚していて、奥さんと娘さんが居ます。

今も婚姻は続けているそうです。

彼女は心が女性でも、男性への恋愛感情がないそうで、性転換した今でも変わらず奥さんを愛しています。

色々ややこしいんですが、総括してゲイなのかな。んんー、レズビアンか。

まぁ、お子さんと奥さんとは凄く仲良しみたいだから、そこらへんはどっちでもいいか。






女性になった今でもAGAINST ME!のヴォーカリストとしてステージに立っています。

アタシは素直に「かっこいい!!」と思いました。

自分は何なのかと言う答えに、彼女はずっと目をそらして来たのかもしれない。

もう偽らないと決心した時の彼女の勇気と、彼女を襲ったであろう不安・恐怖を思うと、当事者ではないアタシでもドキドキする。

全てを失うかもしれないのに、人生をかけて決心したんだな、どんなにか自分を奮い立たせたかと思います。

乗り越えた彼女を尊敬します。


そしてそれを理解した奥さん!!ほんとに凄い!!!!

いや・・・打ち明けられた時、常識では考えがつかない展開だったと思うんですよ・・・。

アタシだったらどうするかな・・・ほんと考えつかない・・・。


そしてバンドのメンバー!

初めに話した時は”ぎこちないハグ”でその場は終了したそうで・・・。

そりゃ、仕方ないですよね・・・。

でも今は彼女の事を理解し、新たに「女性ヴォーカル」としてローラを迎えたAGAINST ME!で活動中。

ホントになんて素敵な人達なんだ!!!


彼女の決心を批判する人だって勿論居ると思う。

まだ小さい娘さんは、”ダディ”だった人が”マム”みたいになって急に”マム”が二人になって混乱しないかとか、いじめられないかとか、思いつくだけでも心配ごとは沢山ある。

「自分勝手だ。」と言う人も居ると思う。


でも彼女はそんな風に言われる事全部覚悟で、行動に踏み切った。

彼女の行動に勇気を貰う人も沢山居るとアタシは思う。



今の日本て国ではこう言う事はきっと無理だよね。

どうしてだか、セクシュアリティーは質の悪いお笑いのネタになって来たじゃない。

昭和生まれの人達はトランスジェンダーだろうが、ジェンダーディスフォリアだろうがゲイだろうが全部「オカマ」って言うしね。

暗く考えずに笑ってしまえ!って考えは嫌いではないけど、ネタとしてはバカにした物が多いよ。

外国にだって沢山偏見や差別があるけど、日本は”土壌”が築けていない気がして仕方ない。

LGBTの話は命に関わる話だとアタシは思う。

生きる権利の話。



ローラ・ジェーン・グレイスと言う女性は生きる権利を得た。

その事が世の中に与える影響はとても大きい。

色々言われるし大変と思うけど、アタシは彼女の事を知ってとても感動したし、大きな拍手を送りたい。

彼女の唄を聴きたいと思います。


































































































おひさしぶりです。

2015-05-15 00:32:29 | 日記
またブログを放置していました。

こんな事ではいけません。



皆さん、お元気でしょうか。

4月の下旬に再演された「クロードと一緒に」を観て、初演と同じくあの物語の世界観に打ちのめされ、グッズのサントラなど購入しようものならば聴く度に泣いちゃうだろうし、イーブの居る所に連れて行かれて帰って来れなくなっちゃうかもだから無理無理、などと思って過ごしていました。

作って下さった人々のご苦労も何も踏みにじってしまう自分のそんな気持ちに、猛烈に反省しています。

ごめんなさい

今はなんとなく、聴いてみたい気も・・・・。

でもやっぱり怖い



そんな、自分にとって大きな影響力を持つ作品を観た後に、ハワイ旅行へ行って来ました。

なんでしょう、このふり幅のデカサは。

あんなに深くて暗くて重い”闇”の直後に常夏ハワイ・・・。

ついていけるのかい、自分・・・。


主人はサラリーマンでして、ハワイがとても好きなのです。

彼は日々溜め込んだストレスをハワイで一気に解消します。

アタシは主人と結婚するまで「ハワイなんて。ケッ!」と言う人種でございましたが、主人につられていつの間にか、その魅力に魅せられてはおりました。


だがしかし、しかし、です。

今回は義父母、義叔母も一緒でした。

みんな一様にハワイが好きな人達です。

そしてみんないい人達なんです。

しかし・・・。

義叔母は義母の姉にあたり、こちらは「せっかち」な血筋。

主人はこの血を濃く引き継いでいまして、大変なせっかちです。

義父はどこまでも自由な人。

せっかちさん3人と、自由な人が一人・・・。


当初は向こうでは義父母と義叔母3人で行動する事の方が多いだろう、1、2回晩御飯を御一緒する位かも・・・なんて思っていたのですが、いやいや、そう甘くはありませんでした。

ほぼ毎日一緒・・・

義父母や親類との旅行は、「旅」ではないと痛感したハワイでございました

もう、こりごりです


「もう、ハワイはいいかなぁ・・・。」

ハワイには何の責任もありません。ハワイは本当に美しく、素敵な所です。

でも、帰国しどっと疲れが押し寄せて来た時、そう思ってしまいました。

前回も思ったかもしれないけど・・・。


アタシの中の「旅」とは、自分の解放であり、あまり時間にとらわれず計画的すぎにならない”放浪”の様なイメージです。

そう思うと今回のはそれとはかけ離れた物でした。

世のお嫁さん達もきっとこんな気持ちになりながら、親戚達との旅行をしているんだなとぼんやり考える今日この頃です。

お疲れ様です。

なかなかに辛い行事ですな