leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

イジメ、ダメ、ゼッタイ。

2015-10-31 19:00:16 | music
何で死んでしまうまでイジメるんだと思う?

その人の何がそんなに憎いんだろうね?

日本だけじゃなく、外国にだってイジメはある。

自分達と違う、毛並みが違うとみなされる者を寄ってたかって攻撃する。


このブログにも書いたアメリカのロックバンドAGAINST ME!のヴォーカル、LAURA JANE GRACEは男性の体を持って生まれた女性だった。

彼女はずっと男として生きて、ずっと苦しんでいた。

小さい頃、「女っぽい」と言う理由でいじめられたと言う。

全ての州で同性同士の婚姻が認めたられたアメリカであっても、トランスジェンダーだと言う理由でいじめられ、自殺する子供が多いと聞く。

これは、海の向こうの遠い国の話ではなく、日本にだってこんな話は沢山ある。あるはず。

「いじめを苦に自殺」と報道されても、どんな理由でいじめられたのかは報道されない。

自ら命を絶った子供達の中には、きっとアタシが思うより多くのトランスジェンダーの子供がいたに違いない。



毎日の様に「少子高齢化」についての問題がテレビのニュースでは流れる。

日本はこれから歳の行った人ばかりが多くなって、働き手が少なくなって大変な事になっちゃうんです、と毎日毎日朝から言う。

40近くで結婚し、子供を生んでいないアタシにも責任があると言われている様な気分になるけれど、きっとこれは「今の若い人達は若くして死んではいけない」って事なんだよね?そうだよね?

ただでさえ、じーさんとばーさんばっかになっちゃうんだから、この先若い命達はゼッタイに守らなきゃいけないんだよね。

だから、いじめなんかで自殺を引き起こす様な事態は避けなければいけないって事。


今年の7月、第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭へ行ったんです。毎年開催されているけど、アタシは今回初めて足を運びました。

同性愛を扱ったフィルムは、彼らの現実や権利を描いている事が多い。

異性を意識し始める子供の頃から、人は自分のセクシャリティについてきちんと自覚する。

LGBTの人たちはそこで自分が周囲と違う事にも気付いて苦しんだり隠したりする。

外国の映画には、彼らの厳しい現実が描かれる。

ゲイだからと言う理由で殴り殺されたり、宗教的な理由で自分の親から「ゲイの子供は要らない!」と言われ自殺する。

皆、十代のコ。実話を元にした映画も多い。

今回の「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」でも、実話を映像化した迫害されるゲイカップルの物語を観ました。

60年以上も前の話でしたが、彼らは今現在共に幸せに暮らしています。

アタシが驚いたのは会場の雰囲気です。観客は皆、反応が良くて笑ったりため息みたいな声をあげたり、映画に対してとても純粋だった。

映画のエンディングロール後も拍手が起きる。

こんな反応は普通の映画館では体験した事がなかったため、とても感動しました。

また、会場ロビーにはとてもおしゃれなゲイカップルや、髪の長くて華奢で綺麗な男の子なんかがいて(きっと彼の心は女の子なんだろうなと)、いつもは隠したりしている事を今日ここでは気にしなくていいんだと言う、雰囲気を感じました。

そんな中にアタシの様なストレートの人間も居るんだけれど、そんな事を気にする者なんかいない、本当にピースフルな状況でした。

「この雰囲気こそ、日本が目指すとこなんじゃないのかなぁ。」と思った。


面白くて魅力ある漫画の実写化もいいと思うけれど、LGBTと言う言葉がメディアで頻繁に見られる様になって四の五の言う人達も居るけど、そろそろきちんとトランスジェンダーや同性愛について、現実や権利を描く作品を作って若い人達に届けるべきなんじゃないかと思う。

十代の異性同士の恋愛映画と同じ様に、十代の同性同士のラブストーリーがあっていいはず。

期間限定レイトショーのみ、なんかじゃなく全国的なレベルで。

若い命の居場所を作るべきだと思う。

一人ではない、と感じられる作品をお金をかけてちゃんと作って欲しい。

大人だったら出来るはずだよ。

やってよ。



十代の女の子達が海を渡ってこうやって全力でやってるんだよ。

大人が「出来ない。」なんて言えないよね。



イジメ、ダメ、ゼッタイ。



BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live at Sonisphere 2014,UK (Official Video)