leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

激、愛。

2015-10-15 00:32:36 | music
随分と更新をさぼりました。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

BABYMETALのチケットは瞬殺されてまったく歯が立たず、ソールドアウトになりました。

勢いがある時のバンドのパワーは凄まじい。歯が立たないのは当然っちゃ、当然かな。



さて、アタシはまた素晴らしい若者達に出会ってしまいました。

「ONE OK ROCK」と言うバンドです。

もう、凄く有名でした。世界で愛され、世界中でライブしてました。

今まで、バンド名は聞いた事があったけれど、彼らの曲を聴いた事がありませんでした。

偶然耳にしたそれは、どうしようもなく心に響いて来るバラードでした。外国のバンドの曲だと思っていたら、途中で日本語の歌詞が出て来てとても驚いた。

一体、どこの何て言うバンドなんだと思って調べたら、ONE OK ROCKだったのです。

「wherever you are」と言うその曲は海外でもとても人気のある曲で、youtubeなんかで観るとこの曲の時観客達は皆一緒に歌うんです。

勿論、日本語の歌詞のところもとても上手に歌います。

女の子達の悲鳴の様な歓声に包まれて、胸の奥をとらえて離さない美しいメロディーと歌声が響き、ライブ会場はひとつになっていました。


アタシはとても感激して涙が出そうになりました。

BABYMETALを観た時も思ったけれど、凄い時代になったものです。

昔は海外の人達は日本のバンドなんて見向きもしてくれなかった。

日本語の曲を一緒に歌うなんてあり得なかった。

大昔の昭和のヒット曲の呪縛を、ようやくロックバンドが断ち切ったんだと思いました。

ずっとずっとこんな瞬間をアタシは待ってた。



ヴォーカルの彼の歌声は、凄く人の心に訴えかける声です。

歌が上手いと言うのは、歌唱力の事も言うんだろうけど、ロックを歌うとなるとそこには歌う人間の生き様が必要になるとアタシは思う。

その人がどんな生き方をしているのか、何がその人の背後にあるのか。

そう言った物が軸に無いと説得力も破壊力も無い歌になる。それはロックではない。

彼の両親は日本で凄く有名な歌手。

音楽は自ずと小さな頃から家の中にあったのだろうと思う。

どんな家庭の雰囲気の中で育ったのかは分からないけれど、彼は高校を一年で中退し、飲食店でバイトをしながら音楽学校へ通ったという。

全てはバンドをやるために。

普通の家庭に生まれ、ロックに出会い、自分の物にするために加速してゆく若者と同じ。

昭和の人間ならば知らない人は居ないと言う位の有名人の両親の元に生まれたのにも関わらず、彼はそんなところに甘えなかった。

とても多感な時期に両親が離婚をし、その直後にONE OK ROCKと言うバンドに加入した。


もっと前に日本の芸能界に居たらしいけれど、学業を優先させると言う父親の強い意志があり、僅か3ヶ月で活動を休止してる。

「学業優先」と言う約束事の様な家風を作った父と、高校を1年で中退した息子の間にはどんな会話があったのだろう。

音楽を、まして歌を歌うと言う点においては、両親からの影響は少なからずあったのかもしれない。

しかし、彼の歌声には一切の甘えがない。

自分の足で歩いてここまで来たと言う、胸が苦しくなる程の真実があるように思う。

たてついただろう、嫌気もさしただろう、哀しくもなっただろうし、怒っただろうし、死ぬ程嬉しくて楽しかっただろう。

彼のヴォーカルには、そんな生き様がある。

自分の行きたい道を己の足で歩いて来たが故に、かけがえの無い仲間に出会えたゆるぎない事実がある。だからロックが歌えるんだと思う。

まだそんなに長く生きてる訳じゃないのに、同じ位の年齢の人よりも多くの強い感情を彼は知っているのかもしれない。


そう言う事を瞬時に理解して受け取る事が出来るのは、やっぱり若い人達だよね。

若い人達の感受性は速くて的確。

余計な先入観も無いし、本当に素直。



こんなにも心を大きく開いて彼らを迎え入れてる。

こんなにもそばに彼らの音楽と共にあって、日々を生きている。

それは家族でも、恋人でも友達でも代われない。

他の誰にもこんなには素直にはなれない。

愛するバンドとは常に、いつだって共にある。



そしてバンドはこんにも沢山の魂を率いて、一秒一秒を闘ってる。

戦場を歩いてる。

そこに居る人間でしか分からない空気と温度の上昇がある。


そんな空間を知らない人間達に彼らの音楽を語らせてはならない。


ONE OK ROCK - Clock Strikes 【 Full HD 1080p 】



激しさの中で震える愛しさをこんな風に音で表現出来る才能を、彼は持って生まれたんですね。

アタシが思ってるよりか、若い人達は頼もしくて美しい。

嬉しかった。

彼らにもいつか会いに行きたい。