~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

昔の脊柱検診の様子

2008-04-02 00:11:36 | 脊柱検診スクリーニング
ネット検索をしていて昔の脊柱検診の様子について書かれたブログがありましたので
ご紹介させていただきます。

「ヒューテック社 社長のつぶやき・独り言」
http://blogs.yahoo.co.jp/anbenkishi/4914659.html
引用させていただきます:

もう20数年前になりますが、当時、脊柱側弯症の疑わしい子供は、早期発見をし
て、精密検査及び治療することが望ましいと言うことで、学校検診のスクリーニン
グがはやっておりました。今でも実施されて入るようですが、よく知りません。
学校では、背を曲げて、背面から左右の肩甲骨の角度(hump角)を見て、一次
スクリーニングをやり、疑わしいとなった場合は、病院に行くように勧めていたよ
うです。
ただ、保険の先生でも、なかなかhump角をうまく見ることができないので、そ
の機器開発や学校での検診のやり方の教育も盛んにやられておりました。

経過観察には、モアレがよく使用されていました。レントゲンが一番分かりやすい
のですが、特発性の大半が思春期の女子であり、3~4ヶ月の経過観察ごとに腰あ
たりから首にかけて(確か、S:仙骨からC7:第7頸椎)のレントゲンを使うの
は、将来の妊娠を考慮すると非常に危険だと言うことで、モアレが代用されていた
わけです。

病院とすれば、レントゲンの方がお金になるのですが、患者の将来を考えれば、決
して良いわけがないので、健全な病院では、レントゲン使用の回数は少なかったと
思います。ただ、モアレ装置も結構高く、保険点数がつかなかったので、全体的に
見れば採用していた病院は少なかったのではないかと思います。当時の側弯症専門
医も全国で400名ほどでしたから、地方によっては結構レントゲンを頻繁に使用
されていたのかもしれません。

前置きがすごく長くなりましたが、昔は医学書まで購入して勉強していたことや、
他大学の先生の側弯症のご研究のお手伝いもいろいろとしていたので、この側弯症
の検診といいますか、治療に関して、声を大にして言いたくなりました。

要は、専門医のいる病院で、経過観察や治療を受けるべきだ、と言うことです。

あちらこちらにある、整骨院とか、その類の治療院で、簡単に側弯症治療とか言っ
ている所もあるようですが、若いお子さんをそのようなところで治療もどきをさせ
るのは危険だと思います。
側弯症になる原因として、いろいろあります(他のブログ等に詳しく書かれていま
す)が、もしその治療院が、お宅のお子さんは側弯症ですね、これからそれを治し
ていくための治療をして行きましょう、とか言うようでしたら、絶対に通院は止め
るべきです。

直った方がいると言うのは、いわゆる不良姿勢であって、側弯症ではありません。
不良姿勢かもしれないと言って、治療(?)に入るのならまだ信用できますが、何
も知らないくせに側弯症だと言って治療をするというのなら、ほとんど詐欺行為か
と思います。

商売のために、側弯症という言葉を簡単に使うべきではないと、私は思っています
し、病院に行かなくて、進行してしまっていたら、この患者さんは取り返しの付か
ないことになりますから。


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