ななころびやおき

おっちょこちょいで好奇心旺盛なアラフォー主婦の七転び八起きな日々

ライオンキング レビュー

2013年06月21日 | 日々のこと
先週までは空梅雨だったのに、今週は雨ばかり・・・・。
これだけ続くとどうしてもうっとおしくなりますね

さて、改めて劇団四季のミュージカル『ライオンキング』についてレビューを書こうと思います。
内容についてもふれていきますので、もし知りたくないという方はこれ以降は見飛ばしてください。

実を言うと見る前はこのミュージカルに全く期待していませんでした
何故なら、同劇団のミュージカル『CAT'S』のストーリーが子供向けで単純な話で、今ひとつ面白く感じられなかったからです。
けれど、同劇団のミュージカル「アイーダ」はストーリーが大人向けでもの凄くハマった覚えもあり、友人に誘われた時はかなり迷いました。

そしていざ友人がチケットを取ろうとすると、そのとき決まっていた日程は既にチケットが完売していました。
その後追加公演が決まり、発売日に手に入れてくれたお陰でこの日をむかえれました。
私はもしかしたら行けないかもしれないと言っていたのにも関わらず、私の分もチケットを取ってくれていた友人に改めて感謝です
席は1階席の真ん中より後ろで、近すぎず遠すぎずなので全体が見渡せてとても見やすい席でした。

幕が上がると、不思議な言葉の歌が始まり、舞台だけでなく様々な動物達が客席の通路を通って現れます
私は結構通路に近い席だったので、間近に様々な動物が通って行くのを見られて、気持ちがぐっと高まるのを感じました
しかも驚いて声が出せないでいると友人が凄いねと話しかけてきたのを印象的に覚えています。
動物と言っても鳥や草食動物などの小さいものから、キリンや象などのとても大きい動物もいて、まるで自分たちがサバンナの王国にやってきたという錯覚を起こさせます。
正直言ってこのオープニングだけで見に行く価値があると思うほど素晴らしいです

その後は主役ライオン・シンバの子供時代が子役によって演じられます。
シンバ役の子役さんはとても上手でした
もちろん子供なので大人の役者さんに比べれば気になる部分もありますが、ちゃんとライオンの子供に見えましたし、子供らしい無邪気さを良く出していたなと思います。
そして私が前半に最も感動したのは、父ライオン・ムファサの歌のシーンです
『お前の中に生きている』という歌は、父が息子を案じる気持ちをバラードに載せて星空の下で歌うのですが、その後の悲しいストーリーを感じさせつつも子への痛い程の愛情が伝わってきます。
ムファサ役の役者さんの声がとても渋くて素敵だし、歌詞が心にしみてきて私はずっと泣いていました
またどこからみても王様にしか見えない威厳のある演技もとても好きでした。

後半は、大人になったシンバが活躍するのですが、この辺りからは様々な動物が現れて物語を盛り上げます
まず、王国から出てきたシンバと友達になってくれる、ミーアキャットのティモンとイノシシのプンバ。
この二人は関西弁なのですが、地方ごとにその土地の言葉で演じるのだそうです。
いわゆる笑いのシーンを担っていて、たくさん見に来ている子供達が本当にケタケタと笑っていたのが印象的でした。
私も結構面白くて笑いはしましたが、子供達の方が何倍も楽しそうでした
そして敵役のスカーの役者さんが光ります
敵役って中途半端だとどうしても面白くないですよね。
徹底的に悪い奴だからこそ主人公も生きてきて、ストーリーがより面白く感じられる気がしました。

私が印象に残った事をストーリーにそって簡単に振り返るとこんな感じですが、実際はもっと複雑でとても深い話です。
祖父から父へ、そして子供へと王位を受け継ぐ話なのですが、実際は王位だけでなく命を引き継いで行くのだと言う事が良くわかります。
女性目線で見ると、命を引き継ぐのに母親も欠かせないのになと思うのですが、ストーリーをわかり易くしてテーマをたてる為かなと解釈しています。
そして大自然の食物連鎖の大切さや人を愛する事の大切さもちゃんと描かれています。

それから忘れてはならないのは、装置や衣装、動物の演技などの素晴らしさがあります
遠近感を表す為の技法や、動物の生態を表す為の工夫が随所にされていて、人間が演じているという事をふと忘れてしまいます。
恐らく特殊なものなので、演じる役者さんは扱いが大変だろうと思いますが、自然な演技に見えました。
そしてパーカッションは全て生音なのもとても臨場感があります。


最後に、書きたい事はまだまだあるのですが、舞台は生ものなので、見に行ってこそ伝わる感動だと思います。
是非一度劇場へ行ってみてください
子供でも小学生であれば十分理解出来ます。
もし値段が気になるなら、私も経験があるのですが最初はC席でオペラグラス片手に見るのが良いかもしれません。
文章が拙いのは申し訳ないのですが、熱い思いを伝えようと一生懸命書いたつもりです。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

おまけ

劇場に貼られていたスポンサーのポスター
ライトが当たっていてこんな風にしか撮れなかったのですが、ちょっと面白かったので撮りました。