かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

今年の漢字は“金”

2012-12-13 21:38:37 | 如是我聞
日本漢字能力検定協会が毎年12月12日に
発表している「今年の漢字」。
昨年は「絆」となり一昨年は「暑」であった。
今年発表された「今年の漢字」は「金」に決定。

その意味とは?

金メダル(オリンピック)
金字塔(スカイツリー)
金メダル級(ノーベル賞)
金の問題(年金、消費税、生活保護)
金環日食(5月21日)


みなさん、こんばんは。

今年の漢字は、「金」に決定しました。

混沌としたこの一年、どんな漢字が、世相を反映する漢字に

なるのか、私にも、なかなか浮かんできませんでした。

決まってみれば、なるほど。。(笑


「金」について、私流に言いますと、二つの読み(捉え)方が

あると思うんです。

ひとつは、「お金」と読むこと。

「金貨(こがね)の雨を浴びるとも
 諸欲には飽くことなし」(『法句経186』)

人間の財欲は、満足ということを知りません。

手に持つほどに、もっと欲しいと増長されていくもの。

人間の財欲の象徴とも言うべきものが、この「お金」なので

しょう。

「(舟を)浮かべる水も、沈める水も一つ」

「水」というところを、「お金」に置き換えてみましょう。

わが心にかなうことを、限りなく取り込むことで、やがては

この身を滅ぼしてしまうやもしれません。

でもね、この「欲」がイコール「悪」なのかといえば、

はたして、そうでないかもしれません。

もっと、勉強したい。

もっと、向上したい。

少しでも、人のために役立ちたい。

そうやって、欲を向上の方へ、利他行へと向けることが

できたら、それは、転じて、最高の慈悲行になるでしょう。


私を、そのような限りない向上心へと、転じ変えさせる力と

なるものが、ブッダの教え(金言)なんでしょう。

これが、「金」の二つ目の「きん」「おうごん」という読み方

捉え方だと思います。

「金色」は永遠に、変ることのない、「真実」を表わしています。

「金」は永遠に「金色」であり続け、光り輝きます。


私たち、真宗のお仏壇が、「金仏壇」として荘厳されてあることも、

仏の国(浄土)や仏の教えが、不変・真実のものがらであることを

象徴しているといえます。


おぬし、

また、きょうも、無理やり、こじつけましたな。(笑


広島ブログ
 
きょうも来てくださって、ありがとうございます

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