アルペン広場。直線に続く白い石畳、まっすぐ並んだケヤキの列、そして、青い空。
不思議と、これらのコントラストが、季節、季節の公園の空の美しさを、この場所で、いつも際立たせています。
さらに、このコントラストに、時々の変化(へんげ)を見せて、雲が加わります。
今日の雲は、朝からの低温で、水蒸気を凝縮させて、くっきりした陰影を見せながら、それでいて、陽の光をどこかに輝かせて、低く、存在感を漂わせて、浮かんでいます。
けれども、この形を保っていたのも、つかの間で、しばらくすると、どんよりとした、いつもの曇り空になってしまいました。
春近い、ある日の公園のひとこまです。
アルペン広場に続いている、向こうのスカイモールの橋の上では、外業の職員が、水圧洗浄をしています。
そして、少し離れた、短く刈り込んだユキヤナギの植え込みからは、かすかに温もった、陽だまりのような空気が、通り過ぎる時に、一瞬、感じられたような気がしました。