コウライ芝の、新しい芝芽が、黒っぽく、茶色い穂先を、一本、一本、伸ばし始めて、公園内の芝生は、緑の中、遠目には、あたり一面、うっすらと、茶色っぽく、煙って見えます。
ここのところの低温で、クロカンコースのシラン(紫蘭)は、相変わらず、蕾のままですが、それでも、やっと、少しずつ、花開いて来たようです。
ワイワイと云う、子供たちの元気な声が、「のびのび広場」の方から、聞こえて来ます。
近づくと、広場の小高い所にある、小さな展望台の上からです。
そのうちに、耳を澄ますと、「ファボーレ…、ファボーレ…、ファボーレが見える……」と云う声も、聞き取れます。
引率の先生に聞くと、「新保なかよし認定こども園」の園児たちの園外活動でした。
園児たちは、展望台を降りると、近くの、大きな、一本欅(いっぽんケヤキ)の下に、集まり始めました。
展望台に登ると、確かに、ファボーレのハトのマークが、遠く、北の方に、見えます。
子供たちは、本当に、目聡(めざと)く、興味津津、何でも、よく、見つけ出します。
欅の近くのクロカンコース沿いには、ピンクのオギザリスの花々、オレンジと黄色のガザニアの花々、白と青紫のダッチ・アイリスの花々が、咲いています。
そして、小さな谷のほとりでは、まだ咲いていないと思っていた、アヤメが、黄色い蕾と、青紫の花を、一株ずつ、見せており、青紫のアヤメの向こうの、道端では、乳母車を引いた、若いお母さんたちが、立ち止まって、話をしています。
コウライ芝
シラン
「のびのび広場」と小さな展望台
オギザリス
ガザニア
ダッチ・アイリス
アヤメ