介護の原点

若者笑うな来た道じゃ
年寄り笑うな行く道じゃ

人は歳とともにわがままになり
常に省エネ、楽をしたくなるもの。
歩いて行けばいいものを、すぐに這ったり杖に頼ったりする。
出来るのに…という方への警鐘である。

先日もテレビで介護を出来るだけしないで自分でさせる
という施設が話題になっていた。
やる気を起こさせ
施設内通貨を発行し考えさせ計算させ積極的になる事でぼけず、また体力復活の原動力となって
実際に半身不随や歩けなかった方が立ち上がっていた。

そこで私も90歳の方に氣功施術しつつ
最初と最後には手すりのついた椅子から立ち上がる歩行訓練と膝チェック、
そして締めとして部屋を1周してテレビの指定席まで歩いてもらい、
そこに置いてある訓練用の椅子より遥かに低い椅子に腰掛けてもらい、その場で二度すっと立ち上がってもらっている。
多少の無理をさせなければ必ず近い将来寝たきりになるのは明白である。
むろんご家族の許しを得ての事ではある。

本当の愛情とは相手に楽をさせないこと。
それがお互いのためである事をもっともっと認識が必要であろう。
それは若いカップルにも熟年カップルにも言える事だから。