足助千年ゼミ

エコでおしゃれな21世紀の里山の暮らしを考えます

草・旬の食べ物

2010-04-01 21:57:58 | ゼミの議事録
投稿がおそくなってすみません.
「草・旬の食べ物」チーム,書記の吉田です.
 リーダーは洲崎さんでした.

私たちは,緑の嫌われ者,「草」を食の視点からみることによって
「草」も有効な資源であることを再認識すると同時に,草からみる
山里の自然な暮らしと食について語ることとしました.

<あなたはどうしてこのチームを選択しましたか?>
・元々は狩猟採集の国だったから.
・道草を食うという言葉もある.
・ふゆみずたんぼ
・食べられる草に興味がある.でも詳しくは知らない.
・毒草以外は全て食べられる.熊や牛は毒草を見分ける術を知っているという.ヤギは見分けられず寝こそぎ食べてしまう.
・山野草に興味がある.植物園ができたらいいなと思っている.
・処分場,リサイクルの観点から.
・草は使い辛い.草とどのように付き合うか?
・セイタカアワダチソウの芽も意外とおいしい.
・草刈りは大変.昔の日本は,草刈りに辛い思い出が重なっていた.特に草刈りにかり出されていた女性.機械により,女性は辛い思い出から開放された.
・春が来た!山菜のシーズンである.
・田畑以外にも目を向けてみることは,山の保護にもつながる.

●テーマ 草の復権はあり得るか?
・草は昔,大事な資源だった.⇒肥料,縄,屋根を葺く,食糧
・虫たちの住まいである.
・草をてなづける必要がある.
・日本は,草原,森,林の国.
・現在,間伐されない山林は,草も生きにくい.
・街でも草は嫌われ者である.

Suggestion1.
「草を活用できる暮らしがおシャレ」という価値観の共有.
・草は漢方である.
・草はハーブである.
  ⇒ お茶にしたり,薬になったり,香りを楽しんだり・・・
・草によって,いろんな料理のレパートリーが広がる
  ⇒リョウブの芽はご飯に混ぜるとおいしい.
  ⇒タケノコやイカリ草は精力がつくよ!

Suggestion2.
「草の魅力を引き出す」
・都会の人も熱心に摘みにくる,そんな山草の魅力とは.
  ⇒ところで都会の人は私有地に無断で入り,根こそぎ採集していく
   「モラルの欠如」
・モラルある,みんなで楽しめる野草採集が実現できたら,魅力的な資源になりうるのではないか.

Suggestion3.
「草をてなづけよう」
・食べられる草を道ばたに植えてみよう!
 -草原に喜んでやってくる動物たちの存在:ネズミ,ウサギ,鳥,昆虫
   ⇒動物や昆虫を観察して,楽しむ気持ちをもつ.
 -人間がゴミをポイ捨てしなくなる.
・草刈りでなく,野草を摘んでたのしむ習慣をもとう.
 -タケノコを撮れば,竹やぶが広がり明るくなり,草も生える.
   ⇒自然が再生する力を観察し,うまく使おう.
     (そうした力の存在を知らない人間が多い.)
・身土不二の精神で接しよう.
 ー不耕起栽培の実践
 
●番外編
・草もさることながら,肉も好き
  ⇒魚,ヘビ,カエル,キジ肉,つぐみなどを採って食べた話でもりあがる.
・魚も重要なタンパク源
  ⇒オイカワ,ドジョウ,ゴソ,カジカ
   ※洗濯排水などの影響で,こうした豊かな水生動物たちも姿を見かけなくなった.

●まとめ
 話はまとまらず,草から肉の話まで多岐にわたった議論となった.
 皆で共有し合えたのは,以前の山里の暮らしでは,自然の「命」を少しずつ頂いて,人間が生かされてきたという経緯があった.
 しかし,環境汚染が進む今日では,自然の中の生物が姿を消しつつある.以前のような暮らし方は,山里でも困難であるという事実が浮き彫りになった.
 私たちの議論の中には,「草を活用できる生活がおしゃれ」という価値観を持ちたい,広めたい,という意気込みがあった.以前よりアジア地域は漢方として,自然の草や根を珍重してきた.また,ヨーロッパでも薬草として,ハーブが古くから用いられてきた.
 日本は草大国.どんなに踏みつけられても粘り強く生えてくる草を,一方的な価値観で見下すのではなく,あらゆる角度から眺めることが,これから重要かもしれない.
 もしかしたら草には,新たな「資源」としての魅力が引き出されるかもしれない.

以上です.

追伸:メンバーの方のお名前,ネーム代わりの付箋紙を紛失してしまいました・・・ごめんなさい!謹んでお詫び致します


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