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足助千年ゼミ 議事録
GW森班の記録者を勤めていました加藤@名大です。
私たちの班は、炭焼職人の梶さん、同じく炭焼職人の杉野さん、矢森研の須崎さん、安藤さん、村野さん、大洞さん、名大の金さん、加藤で話を展開していました。
実際に炭焼を職としていらっしゃる方のお話を聞きながら、これからの林の姿、使い道などを話し合うことが出来たので、とても充実した内容だったと思います。
以下のように内容をまとめました。特にお話の内容の部分については怪しいところもありますので、訂正などありましたらご指摘よろしくお願いいたします。
(梶さんの年齢について、また、いくつか誤字について訂正致しました。
正しくは
梶さんについて:67歳→76歳
誤字について:大同さん→大洞さん、家事さん→梶さん
です。私の打ち間違いです。。。大変失礼致しました。)
○テーマ
「林で稼ぐ!」←これで食べていくためにはどうすればいいのだろうか?
○実践者のお話が聞きたい!!
<梶さんのお話>
・私は現在76歳。戦争を経験。先祖は享保8年にまでさかのぼる。
・若いころは祖父の炭焼を手伝う。当時は‘炭問屋’があり(足助には3軒)、炭を自由に売買することは出来なかった。
・生活を維持することが最優先の時代。炭俵一俵、15kgで家族をまかなえた。10俵で生活できた。
・当時は炭焼の煙がもくもく上がっているのは当たり前の風景。
・70~80年生の荒れた森を見る→「これは何とかせねば・・・!」
・森の死はヒトの死だから。
・21世紀のライフスタイル→「農と人との共生」
・こおろげで活動を開始→学校が出来る→子供が戻ってくる。子供の声が聞こえる
・1円でも稼げる仕事→炭焼をはじめる
・現在は幸せ。奥様は近所に朝採り野菜を配ったり。
・うなぎ屋へ炭を出荷している。
・少しでも森をどうにかしていこうと考えてくれる若者が増えれば。。。
<杉野さんのお話>
・炭焼のほかに森林組合でアルバイトをしてお金を稼ぐ(現状は炭焼で自給200円)
・本当に豊かなのは炭焼での生活だと考える
・広葉樹の炭焼を梶さんから学び、最近は間伐材の炭焼も行なう
・最終的には、炭焼を行なう上で半分は炭に、半分は畑に返すことを目指す
・山仕事→子孫に対してどう地球を残していくかということ
←しかし、お金にならない。。。
・自分の姿を見て「かっこいいなぁ」と思ってもらいたい。そんな男になりたい!
○炭を生活の中に組み込みたい
<村野さん>
・昔はずっと使っていた(七輪・囲炉裏・火鉢など)
・みんなで使って、みんなで作って、みんなで楽しむということがなかなか普及しない。
・結局は、お金になるものと無償のものとのバランスではないかと思う
・自分は田舎暮らしも都会暮らしも知っているから、両方を経験した上でどうすれば生活していけるかを考えたい
←炭の販路、生活への組み込み方を考えていくべき
←三州足助屋敷は理想の姿だと思う。あの生活様式をどう浸透させるか?
○林を利用する
・「新エネルギー源としての林」と「生活の中にある林」の姿
・広葉樹は25年サイクルの萌芽更新で循環利用する
・使うヒトの視点から考える炭焼の姿
・「ひこばえ」を作ることを考えた使い方が広がれば、全ての問題は解決されるのでは??
○炭でどうやって食べていくか
・「薪」と「炭」の違いは?←炭は焼き物全般で、薪は焚き物専門
・炭を燃やして囲む行為には、語らいをする役割がある
・炭は燃やしてこそ炭
・炭の品質管理を行なう機関を作ってはどうだろうか??Ex.足助炭品質管理組合
・いい炭で焼いたうなぎは誰もがおいしいという←いいものは分かってもらえる
○炭を一般家庭にどうやって普及させていくか
・炭の暖かさを感じる大切さ。若い子にもわかってもらえる
・一般家庭が気軽に購入、利用できる製品の開発
・一人暮らしの女の子がおしゃれに利用できるような炭を使う器具の開発
Ex.モダンな七輪、冬季は囲炉裏・夏季はちゃぶ台になる器具、一人用火鉢
←しかし、都会で使用したときに灰はどうすれば??
・「モノ」でなくて「サービス」を売る
・使い方を普及させる
Ex.竹酢液の殺菌効果、土壌改良剤効果、防虫効果、防臭効果など
GW森班の記録者を勤めていました加藤@名大です。
私たちの班は、炭焼職人の梶さん、同じく炭焼職人の杉野さん、矢森研の須崎さん、安藤さん、村野さん、大洞さん、名大の金さん、加藤で話を展開していました。
実際に炭焼を職としていらっしゃる方のお話を聞きながら、これからの林の姿、使い道などを話し合うことが出来たので、とても充実した内容だったと思います。
以下のように内容をまとめました。特にお話の内容の部分については怪しいところもありますので、訂正などありましたらご指摘よろしくお願いいたします。
(梶さんの年齢について、また、いくつか誤字について訂正致しました。
正しくは
梶さんについて:67歳→76歳
誤字について:大同さん→大洞さん、家事さん→梶さん
です。私の打ち間違いです。。。大変失礼致しました。)
○テーマ
「林で稼ぐ!」←これで食べていくためにはどうすればいいのだろうか?
○実践者のお話が聞きたい!!
<梶さんのお話>
・私は現在76歳。戦争を経験。先祖は享保8年にまでさかのぼる。
・若いころは祖父の炭焼を手伝う。当時は‘炭問屋’があり(足助には3軒)、炭を自由に売買することは出来なかった。
・生活を維持することが最優先の時代。炭俵一俵、15kgで家族をまかなえた。10俵で生活できた。
・当時は炭焼の煙がもくもく上がっているのは当たり前の風景。
・70~80年生の荒れた森を見る→「これは何とかせねば・・・!」
・森の死はヒトの死だから。
・21世紀のライフスタイル→「農と人との共生」
・こおろげで活動を開始→学校が出来る→子供が戻ってくる。子供の声が聞こえる
・1円でも稼げる仕事→炭焼をはじめる
・現在は幸せ。奥様は近所に朝採り野菜を配ったり。
・うなぎ屋へ炭を出荷している。
・少しでも森をどうにかしていこうと考えてくれる若者が増えれば。。。
<杉野さんのお話>
・炭焼のほかに森林組合でアルバイトをしてお金を稼ぐ(現状は炭焼で自給200円)
・本当に豊かなのは炭焼での生活だと考える
・広葉樹の炭焼を梶さんから学び、最近は間伐材の炭焼も行なう
・最終的には、炭焼を行なう上で半分は炭に、半分は畑に返すことを目指す
・山仕事→子孫に対してどう地球を残していくかということ
←しかし、お金にならない。。。
・自分の姿を見て「かっこいいなぁ」と思ってもらいたい。そんな男になりたい!
○炭を生活の中に組み込みたい
<村野さん>
・昔はずっと使っていた(七輪・囲炉裏・火鉢など)
・みんなで使って、みんなで作って、みんなで楽しむということがなかなか普及しない。
・結局は、お金になるものと無償のものとのバランスではないかと思う
・自分は田舎暮らしも都会暮らしも知っているから、両方を経験した上でどうすれば生活していけるかを考えたい
←炭の販路、生活への組み込み方を考えていくべき
←三州足助屋敷は理想の姿だと思う。あの生活様式をどう浸透させるか?
○林を利用する
・「新エネルギー源としての林」と「生活の中にある林」の姿
・広葉樹は25年サイクルの萌芽更新で循環利用する
・使うヒトの視点から考える炭焼の姿
・「ひこばえ」を作ることを考えた使い方が広がれば、全ての問題は解決されるのでは??
○炭でどうやって食べていくか
・「薪」と「炭」の違いは?←炭は焼き物全般で、薪は焚き物専門
・炭を燃やして囲む行為には、語らいをする役割がある
・炭は燃やしてこそ炭
・炭の品質管理を行なう機関を作ってはどうだろうか??Ex.足助炭品質管理組合
・いい炭で焼いたうなぎは誰もがおいしいという←いいものは分かってもらえる
○炭を一般家庭にどうやって普及させていくか
・炭の暖かさを感じる大切さ。若い子にもわかってもらえる
・一般家庭が気軽に購入、利用できる製品の開発
・一人暮らしの女の子がおしゃれに利用できるような炭を使う器具の開発
Ex.モダンな七輪、冬季は囲炉裏・夏季はちゃぶ台になる器具、一人用火鉢
←しかし、都会で使用したときに灰はどうすれば??
・「モノ」でなくて「サービス」を売る
・使い方を普及させる
Ex.竹酢液の殺菌効果、土壌改良剤効果、防虫効果、防臭効果など
とてもくわしくまとめられていてためになります。
一点、梶さんのご年齢は76歳とうかがいました。
67歳と聞かされてもまだお若く見えるほどですけどね。
梶さんのおはなしの中で特に私に印象的だったのは、
移住者のうけいれに難色をしめす地元の方々を
「おれは一度決めたからには、命がけでやる。残りの人生をささげる。すべて責任をもつ」
と宣言して説き伏せた、という所でした。
本当にありがとうございました。