展示販売会

いつもお世話になってる呉服屋さんの催しに行ってきました。
『新しき有松　染と絞りの共演』
呉服屋さんの展示販売会なんて敷居が高くて今まで誘われても１度も行ったこと無かったのですが、今回は会場がご近所＾＾
それも名古屋市指定文化財のお宅。『竹田邸』竹田嘉兵衛商店
普通じゃ滅多に中には入れないところにお邪魔できるというので、興味をそそられてしまいました。
着物の展示販売会だというのに、私ときたら買い物ついでに伺ったもんだから普段着の洋服でおまけにマイバッグまで提げて行きました。
それでも係りの方は嫌な顔ひとつせず親切に応対してくださいました。
私邸が会場となっているなんて珍しいんじゃないでしょうかねぇ？
たくさんの絞りの着物を見せていただいて、お庭なんかも拝見して、時間があれば昼食や午後のティータイムに生演奏を聞きながら紅茶とお菓子もいただけたのですが、そんなにゆっくり出来なくて
なにしろ買い物のついでですから
それでも、そこのお宅の奥様に勧められてお茶室でお抹茶を頂くことになりました。
お茶のお作法なんて何もわからないので正直に伝えたら大丈夫ですよって言っていただいて、ほんとにまったく作法を無視して出された蕨もちとお抹茶をただただ美味しく頂きました。
お茶室は私と奥様と係りの方の３人だけ。
いわば私の貸切状態ｗｗ
なんて贅沢なことでしょう。
お茶室なんて入る機会が滅多に無いので入るだけでちょっと緊張＾＾
そのくせ、撮りたがりの血がうずうずしてきて、係りの方にお断りをして写真撮らせていただきました。今思えば相当ずうずうしいですよね``r(^^;)ポリポリ
挙句のはてには奥様に「（私を）撮りましょうか？」なんて言っていただいたのですが普段着だったので丁重にお断りしました。o(´^｀)o ウー残念なことしたぁ～。ここへきて初めて気合入れて着物着て来れば良かったと後悔しました

お茶を頂きながら奥様にいろいろとお話を聞くことが出来まして、めちゃめちゃ得した気分になりました。
お茶室はこんな感じ。





掛け軸は山岡鉄舟の書だそうです。
山岡鉄舟さんもここのお宅を訪れていらっしゃるそうで、幕末のそんな方が訪れたお宅なんだ～と感心していたら、そんなことで驚いている場合ではありませんでした。
このお茶室になんと徳川の将軍様が来られていたそう（確か家茂って言ってたと思う……うろ覚え）
その証拠にといっては変ですが、普通お茶室の出入り口ってにじり口という小さな出入り口になってて、入る人がみんな頭を下げて入るようになってるものなのですが、将軍様に頭を下げさせるわけにはいかないとここの出入り口は大きく作られているのです。
こんな感じ。貴人口というらしいです。



他のお部屋にもたくさん着物が展示してあって、順に案内してもらいました。
そのうちのひとつのお部屋の天井がすごーーーい！綺麗！！



このお部屋普段は大きなテーブルが中央に置かれてて、なんと天皇陛下もお越しになったことがあるそうです。
どれだけ凄いお宅なのでしょう。
聞けば聞くほど凄さが増してきます。
着物を見るというよりお宅を拝見してきたって感じです。
そんなですから、何も購入いたしませんでした。
って言うか、展示会の着物や帯なんて０（ゼロ）が２つも３つも多い感じで到底手が出るものではありません。
ああいうのは「わぁ～、綺麗！わぁ～、凄い！」って眺めてくるものだと思っております

しっかりお土産まで頂いて４０分ほどでおいとまして来ました。
急に行く気になって寄ってみた展示会でしたが、行って良かったと思いました。
何も買わずに帰ってくるというずうずうしさを備えていることが確認できたので、これからは近場の展示会なら顔出してみようかな～なんて
いいものを見るのは勉強になりますからね。


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