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夢はオリンピックへ

2005年09月16日 | 今号いちおし
 「将来の夢は沢野大地選手のように世界陸上、オリンピックに出場して活躍したい」
 全国中学体育大会・陸上競技が岐阜長良川競技場で開催されたが、8月21日の男子棒高跳決勝で三浦優選手(磯辺二中3年)は4M60を跳んで見事全国中学チャンピョンに輝いた。
 自己ベストは今年7月の県通信陸上で記録した4M66。「この種目での静岡の5連勝を食い止めたかった。自己ベストが出せなかったのが残念でしたが、勝ててうれしい」
 昨年の全国中学陸上にも出場しているが、このときはすべての試技に失敗し、実力を発揮できないまま、記録なしで予選落ちした。
 棒高跳のポールを初めて握ったのは磯辺三小6年のとき。全日本中学陸上・棒高跳4位の記録を持つ兄の卓さん(現・木更津総合高校3年)に刺激され、磯辺二中に入ってから本格的にはじめた。
 1年生のとき、室内で4M10を跳んだ。その後は4M20、30を推移し記録が伸びない状態が続いたが、2年生の最後に4M46の記録を出した。
 今年7月に行われた千葉市中学総体で4M00を跳び、タイトルを取り、県通信陸上で自己ベストを出し、県中学総体、関東中学陸上でも頂点に立った。
 全国中学陸上では「いつも通りに跳べば必ず勝てる」と自分に言い聞かせながら、少しずつ高くなっていくバーに挑んだ。競技中、雨が降り続けていたが、三浦くんが跳ぶときには雨がやみ、自然も応援してくれたようだ。
 学校には棒高跳の用具が整っていないため、ふだんはポールを握って走る基本練習が主。本格的な練習は青葉の森スポーツプラザ陸上競技場のフィールドなどを使っているが、ここでも競技の安全に欠かせないマットなどが自由に使えない。そうしたハンディを乗り越えての栄冠だった。
 もう一つ、千葉市では5年ほど前から中学校の陸上指導者らによる千葉フィールドクラブ(奥田志津枝会長)が設けられた。中学生を中心にナイター練習などを行うとともに、稲毛海浜公園ビーチサイドを会場に「ビーチ棒高大会」を開催するなど棒高跳の普及・発展に努めてきたが、そうした地道な活動がようやく花開いた。
 「高校は兄と同じ学校に進み、インターハイに出場できるようがんばります」と話す三浦くんだ。

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