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人&ライフ 岡田はる美さん

2005年08月12日 | コラム
 日本画家・田中一村ゆかりの家である四街道市の岡田家に嫁いで30年。昨年4月、一村のファン会である「一村のアトリエ」を立ち上げた。
 一村は1938年に千葉市千葉寺に居を構え20年ほど千葉に住んだ。一村の親戚にあたる川村幾三氏と義父岡田藤助氏が知己の仲であったため紹介され交流が始まる。現在は奄美大島の一村記念美術館に寄託された襖絵など作品30点が岡田家に残されていた。中でも四季花譜図、白梅図、紅梅図、水墨松図は岡田家の長男氏の結婚式に合わせ描かれたという。一時逗留しての制作だったようだ。
 この襖絵を前に岡田さんは、掃除や雑巾がけする手を止め、しばし見入る事があったと話す。「きれいだなあって、見とれて言葉もなかったですね」。それだけに全作品を寄託してしまい「何だか娘を嫁に出したみたいな気分です」と寂しさをかみしめる。
 「今、絵はありませんが、ゆかりのこの家が一村さんを愛する方々の出会いと学びの場になればと思います」と一村を偲ぶイベントを随時開催している。昨年は一村作品に造詣の深い講師の講演会が2回、奄美の記念館ツアーなどが企画された。
 「一村とその作品を偲ぶとともに、彼がこよなく愛した千葉の自然を満喫していただこうというもの。タケノコ掘りや栗拾いなど楽しい企画もありますので、多くの方々に参加していただきたいと思っています」
現在運営委員は岡田さん夫婦を含め10人ほど。しかしイベントとなるとこれまで永く民生委員や保健推進委員などを務めてきた岡田さんの知己が生かされ「大勢、助っ人に来てくれます」と笑う。
 「今後は部屋を会員の方々に開放し、本当のアトリエとして使っていただくことも考えています」
 アトリエ事務局は電話043(432)0409、ホームページは http://www13.ocn.ne.jp/~hokada/ (コピー&ペーストで検索ください)

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1 コメント

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市への寄贈図書 (花香 洋一)
2010-09-23 08:57:00
先日の、市政だより紙上で、一村の書物を寄贈された事を知りました。岡田家への敬意を覚えながら、一方でこの記事に少なからず憤りを感じました。

「ゆかりのある〝作家〟一村の本を~」とある記述に対してであります。
通り一遍の書き方で、この〝本〟に対する認識に欠けており、その本質を読者に紹介する姿勢もみられない。まことに残念なことでした。
憤懣やるかたなく、編集担当に抗議した次第です。
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