ブログ あさふれ

朝日新聞読者の皆様へ「あさひふれんど千葉」が地域に密着した情報をお届け!

中高年の健康「しびれが加速する悪筆」

2006年02月16日 | コラム
 長い間、悪筆に悩まされてきた。他人のではない、自分の悪筆にだ。
職業柄、文字を書くことが多い。それも時間に追われるケースが多いから、速く書くことは出来る。筆順はでたらめだが、まあ正確に書けると思っている。
 しかし、下手だ、われながら嫌になる。とくに嫌なのは冠婚葬祭などの受付で記帳する時だ。毛筆しかない時などには、そのまま帰りたくなる。
 その悪筆が、さらに加速してきた。とくに細かい字が書けない。細かく書くと読めなくなってしまうので、字が大きくなる。
 宛名を書く時など、宅急便の住所・氏名欄は広いからまあいいとしても、銀行の振込み用紙などは、狭くて細い。ここに「三井・住友(銀行)高田馬場駅前(支店)」などと書かせられると腹が立つ。
 加速の原因は手のしびれ(痺れ)である。数年前から手がしびれてきて、茶碗を落とすほどではないにしても、字が書きにくいし、バスカードや地下鉄のパスネットをスロットに差し込む時など苦労する。
 医学書によると、手のしびれの原因には、脳梗塞、、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、変形性頚椎症、多発性神経炎などがあるとされているが、私の場合は変形性頚椎症である。
 背骨の上端にあって頭部を支えている頚椎がつぶれ、中を走っている神経を圧迫するためにしびれが出るのだという。
 とくに私の場合は頭(脳)が重いから、頚椎に負担がかかるのだといったら、頚椎の強度計算に手抜きがあったのだといった友人がいたが、どちらでもいい。
 診療も受けた。事務所の近くにある大学の附属病院を受診した結果、七つある頚椎のうち、六番目と七番目の間がとくにつぶれており、手術することも可能だが、非常にリスクを伴うので、温熱療法と牽引療法がいいだろうという。
 ところが、治療そのものは小一時間しかかからないのだが、待ち時間を入れると半日はかかってしまう。
 手動式の脊椎牽引器具も購入してしばらく続けてみたが、ちっとも効果が実感できない。そこで、知り合いの整形外科医に相談したところ、どちらの療法も気休めに過ぎず、ほとんど効果は期待出来ないといわれてしまった。
 残るは半身不随を覚悟の上で手術するしかないというが、手術による先輩の悲惨な例を知っているので、手術は嫌だ。
 結局、何も治療を受けないまま、現在に及んでいるのだが、しびれは相変わらず続いている。
 この原稿はワープロで書いているから、それほどしびれを気にしなくてもいいが、今日はこれから祝儀袋に名前を書かなくてはならない。
 どんなものにも印字出来る携帯型のプリンターがあればいいなと思っている。
(ヘルシスト編集部)


最新の画像もっと見る