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人&ライフ 高山なおこ さん

2005年09月01日 | コラム
 プロデビューから今年で8年目を迎える。愛らしい風貌と古典音楽のギャップを着物を洋服風にアレンジしたちょっと奇抜な衣装で演出、「なおこの津軽三味線」路線を当時はひたすら走った。そして最近はそれを「楽しんでいる」 そんな高山さんも30歳になった。2月には結婚もした。お相手は太鼓奏者の市川真司さんだ。まだ新婚さんだが、東京でのステージが多い市川さんとは週の内4日は別居の生活。「独身時代とあまり変わらない」と苦笑する。
 ところでデビュー当時に、実は一度お会いしている。年齢を重ねて、やはりしっとりとした落ち着きを感じさせる。まだ幼さが残りインタビューにも、おっかなびっくり応えてくれた当時に比べると
抑揚の少ない淡々とした語り口は変わらないがこちらの質問を鷹揚に受け止め、民踊や三味線に疎い当方を気遣いながら丁寧に説明してくれるなど大人としての対応だ。
 民謡を愛する両親のもと、幼少から民謡と三味線を習い、津軽三味線は本場「津軽」で修行を積んだ。しかし高山さんの得意とする「弾き語り」の津軽三味線は非常に珍しく当然古典の「津軽」とは趣を異にする。最初の師は「津軽三味線の音は津軽人にしか出せない」と言い切った。「その時点で古典の道はないと思いました」
 歌と三味線両方のクオリティーを高め、200%を目指し、更に太鼓を始めピアノやシンセサイザーなど他の楽器とのセッションで新津軽のオリジナルティーを追求する。 現在経営する三味線教室には小学4年生から68歳までと幅広い「お弟子さん」が稽古に通う。
 来月22日には県文化会館でのコンサートが決まっている。夫の市川さんとのコラボはもちろん踊りやヴァイオリンとのコラボも予定されている。緑区在住。
文 やまもとみどり

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