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人&ライフ 島田洋さん

2006年08月11日 | コラム
 中年男性のコーラスグループ「ザ・パッパーズ」が発足したのは昨年10月(NPO法人認定は今年6月)。こなしたステージは早くも2ケタ台に突入している。このグループ、そもそもはプロ歌手笠よし子さんが講師を務める音楽教室で生まれた。笠さんがAC(千葉サッカーの応援団体)課委員だったことから同じく会員の島田さんに声がかかった。最初は3、4人で始まったパッパーズも現在では27人(会員募集中)。昨年12月に初舞台を踏み、次から次に活動を広げている。メンバーも下は20代から上は80代と幅広い。その中間を取ってか持ち歌は団塊世代の思い出の曲が中心だ。島田さんは若手中心メンバーのひとり。
 「いやあ、後で自分たちの歌を聞いて『何て下手なんだろう』と思いました」と笑う。そういえば先日のステージで「未だにハモれません」と観客の笑いを誘っていた。どうやら聴かせる歌ではなく一緒に楽しむ歌を目指しているようだ。とはいえ小学校4年から始まり中学、高校、大学そして現在に至るまで見事なサッカー人生。いくらサッカー繋がりと言えども「舞台で歌」は台本にはなかった。
「いい気分転換になっています」と3日やったら止められない気分も少しだけ味わっている。県立船橋高校保健体育教諭の傍らサッカー部監督。休日も練習や打ち合わせで埋まる日が多い。「昨年は国体の監督も務めていましたので特に忙しかったですね」と日に焼けて黒光りする顔が更に輝く。県サッカー協会の指導者講習会インストラクターも務め、〝田舎担当〟としてよく地域へ出かけた。ともすれば閉鎖的な地元住民と膝を交え、時間をかけてサッカーの魅力を説いて回った。このところ増え続けているサッカー少年に手応えを感じている。
 美浜区の自宅で待つ妻と娘たちのエールに多少後ろめたく思いながらも〝サッカー漬け〟の日々は今日も続く。
    文 やまもとみどり
 


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