あさちゃんの懸賞日記

日々の出来事や、懸賞生活について書き綴ってます。

ミュージカル観劇♪

2016-02-07 20:15:51 | 舞台・ミュージカル
ミュージカル『手紙』 歌おうメリークリスマス

今日は、新神戸オリエンタル劇場にミュージカル「手紙」を観に行ってきました♪
お友達が用事で行かれないということで、急遽ピンチヒッターとして観劇させていただいたのですが、前評判の高い作品で楽しみにしていました(^^)
小劇場で1階2階3階全席合わせても700くらいのコンパクトな劇場です。
宝塚でいえば、バウホールみたいな感じかな?

舞台の上には宅配業者さんや引っ越し業者さんが使うような鉄のパイプで組んだコンテナが数台配置され、組み合わせによってお店になったり部屋になったり刑務所の独房や面会室に移り変わっていきます。
正直、舞台装置にお金はかかっていない感じ(笑)なのですが、設定が工夫され出演者がうまく配置換えしていくことにより場面転換も分かりやすくて良かったです(^^)

東野圭吾さんの「手紙」
有名な原作で、今までも映画化されたこともありお話をご存知の方も多いと思います。
両親を亡くし、肩を寄せ合って生きてきた二人きりの兄弟。
肉体労働に従事し、優秀な弟を大学に進学させることを夢見て生きてきた兄が、出来心で盗みに入った先で居合わせた老婦人を殺害してしまったことから暗転。

周囲の冷たい目、殺人者の身内として社会から疎外され心を閉ざして生きる弟(三浦涼介)
何処に行っても兄の事を知れば手のひらを返したように離れて行く友人、周囲の人々。
刑務所の中で愛する弟からの手紙だけを楽しみに生きる兄(吉原光夫)

お互いのことを想いあういい兄弟なんだけど、兄の犯した罪は重すぎたのね~。
弟は、実社会で兄が受けるであろう差別や偏見を代わって受けることに苦しみます。
なのに兄は刑務所の中で自分の犯した罪を反省し、被害者や被害者の家族に対して申し訳ないという気持ちはあるんだけど、弟が自分の犯した罪の所為でどれだけ社会で辛い目に遭っているのか分からないでいるのね。
そんな兄に対して弟は次第に距離を取り、手紙を書くことを断念。
引っ越しても住所を兄に教えようとしません。

本当に小さな劇場で、後方にいても舞台が近く感じられるんだけど、劇場の通路も舞台の一部となっていて登場人物があちこちから現れたり観客の出入り口から退場していったりするので自分も作品の中にいるかのような錯覚に陥ります。
追い詰められる弟の悲しみや苦しみが胸に迫るようで辛かったですね~。

兄の罪をお前がやった訳じゃないだろう、お前はお前だと一人の人間として認め弟との友情を大切にする親友。
同じような苦しみを持ち、傍で親身になって弟を支えてきた同じ工場で働く少女(のちに妻)。
兄の罪を知りながら弟の立場に理解を示し、かつ社会からの差別や偏見を当然のことだと言い切り、犯罪者の家族の苦しみは犯罪を犯した者が受ける罰のひとつだと言う社長。
少数ながら弟を支える温かい人がいて救いを感じました。

重い題材だし、どうやってこの作品をミュージカルに出来るのか?と疑問もあったのですが、見事な手腕で観客を飽きさせず見ごたえある作品に仕上がっていて感動しました。
兄弟を演じるお二人の歌唱力もさることながら、周囲の出演者の歌唱力も素晴らしく歌詞の内容がしっかりと観客に伝わってきましたね。
2時間半、最後まで目が離せない素晴らしいミュージカルでした(^^)

でもね~ちょこっと不満なのは終わり方かな~?
あれ?って感じの尻切れトンボな終わり方で、え?終わったん?今?みたいな消化不良な終幕。
もう少し工夫が欲しかったかな~?
始まり方が斬新で凄くドキドキ感があったから余計にそう思うのかも?

終わって気づいたけど出演者11人しかいないのよ~(汗)
主役の二人以外は、ある時は店員、ある時は受刑者、ある時は通行人と変幻自在で舞台に立ってたのね~凄いわ(汗)
もっとたくさん出演者いるのかと思ってたわ~。
音楽も生演奏だったんだけど、最後気づいたのピアノ、バイオリン、ギターそれぞれ一人、計3名で演奏してたのよ(汗)
あの素晴らしい演奏をたった3名でやってたなんてほんと凄いな~と思いました。

観終わった率直な感想ですが、人は犯罪者にも被害者にも成り得る危うい存在であると思いましたね。
ちょっとしたきっかけでどう転ぶか分からない、明日自分が巻き込まれてしまうかもしれない。
そんな怖さを感じました。

許されない罪を犯した人間であっても心から悔いているなら許すべきなのか。
もし自分の大切な人が理不尽な形で誰かに命を奪われたなら許せるのか?
難しい答えの出ない問題を突きつけられた気分です。
永遠の命題ですね~。


そういえば、私たち通路側だったので、時々出演者の方が劇中お隣通ったのよね。
間近でイケメンを鑑賞出来て目の保養でした(笑)
譲ってくださった方に感謝です~素敵なミュージカルを有難うございました♪
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悲しいよね

2016-02-07 00:26:12 | 日常
某有名野球選手の覚醒剤所持での逮捕。
彼の黒い噂は以前からありましたが、現実のものとなってしまいました。
何でこんなことしたの~ってほんと言いたいですね。
今まで頑張ってきたことが全部台無しになっちゃうし、色々な人に迷惑かけて、家族を辛い目に合わせていいことなんてひとつもないのに。
正直私は彼のファンじゃないけど優れた元野球選手として後進のために頑張ってほしいなあと思っていたのに。

昔ね~薬物中毒だった方が薬物の恐怖を訴える講演会に参加したことがあります。
彼は、立ち直って薬物中毒者の更生を支援しているのですが、そんな彼でも目の前に薬を置かれてしまったら手を出さずにいられるかわからないと言っているのを聞いて衝撃を受けました。
ほんと止めたら簡単に治るようなものじゃないのよね。
繰り返し繰り返し手を出したくなる自分との戦いが待っているのです。
なので50代以上の中毒患者の再犯率は80%とも言われているのです。

今回逮捕された彼も50歳近いし、継続使用しているようなので社会復帰はかなり厳しいものになると思います。
今は早く治療して薬の誘惑を断ち切り、今後一切暴力やドラッグとは関わりを持たずに生きる勇気を持ってほしいです。
どんなことを言われても負けずに復活する姿をお子様や元奥様、心配している周囲の人々、ファンに見せることが唯一の贖罪になると思います。
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