あさちゃんの懸賞日記

日々の出来事や、懸賞生活について書き綴ってます。

後半

2015-10-25 21:21:40 | 舞台・ミュージカル
話題のミュージカル「デスノート」/稽古場で浦井健治・柿澤勇人・小池徹平が劇中曲を初披露!


デスノートミュージカル、後半観ました♪
月(ライト)につく死神リュークを演じてたのは吉田鋼太郎さん(「花子とアン」の蓮子様の最初の旦那様役の方ね。)
時にコミカルに時に冷酷に存在感ある死神でした(^^)
笑ってたかと思うと急に怖い顔になったり、気まぐれで退屈しのぎに月(ライト)の味方をしているけれどいつ豹変するかわからない危うさを持った部分を上手く演じられていたと思います。

キラ=月(ライト)を崇拝し、第二のキラとなるアイドル歌手ミサにつく死神レムを演じていたのは濱田めぐみさん。
流石の歌唱力で素晴らしかったです♪
レムは、リュークと同じ死神でありながら慈愛の心を持ち、ミサの幸せのために自らの命すら捧げます。
捕まって拘束されたミサを救うため記憶を奪い足元で切々と歌い上げるレムは、まさに女神でしたね。
青白い死神メイクでしたが、美しかったです♪

しかしね~このお話の怖いところは、人間の業を描いてるところかなあ。
月(ライト)が、デスノートに最初のうち名前を書いていたのは極悪犯で極刑になったとしても仕方ないことだと周囲の理解を得られるかもしれません。
でも、その歪んだ正義感がどんどんエスカレートし、やがては自分を捕らえようとする警察組織やFBI捜査官まで邪魔になれば簡単に殺して排除するようになっていくところが怖いですよね。
正義の側に立っていたはずの人間が、いつの間にかただの犯罪者に成り果ててしまっている怖さ。
しかもそれでも自分は正しい側、裁きを下す側にいると信じ切っていて邪魔するものは悉く始末しても何の罪悪感も感じない月(ライト)の狂気を、浦井君はよく表現していたと思いますね。

共に東大に入学した月(ライト)とL(エル)が、テニスで対決する場面は流行のテニミュ(テニスの王子様ミュージカルね~笑)のようでちょっと笑ってしまったわ~(笑)
原作とは違うラストシーンでしたが、この舞台で決着をつけるためには必要なラストだったかな~と思います。
ミサの記憶を消し、ミサの幸せを守るためにL(エル)の名前をデスノートに書き人間の運命に関与した罰として砂になって消えたレム。
ミサを大切に思うレムの心を利用し、邪魔なL(エル)の命を奪って得意満面の月(ライト)。
月(ライト)の思うがままに事態は動いていくのかと思いきや、面白くない退屈だとリュークは月(ライト)の名前をデスノートに書き込み命を奪います。
「死にたくない」と大暴れし「まだやり残したことがある」と悪態をつきながら死んでいった月(ライト)の胸元から林檎を取り出しかじるリューク。

L(エル)と月(ライト)の死体を足で蹴飛ばし、「死にたくないとあがく様が面白かったぜ」と唾を吐きかけるリューク。
所詮人間は、彼の掌の上だったのかと思わせるラストでした。
二人の死体が転がる舞台に次々と現れる登場人物たち。
厳しい面持ちの月(ライト)の父。
ショックで泣き崩れる妹。
上階から現れたミサが、上からレムの成れの果てと思われる砂を落とし舞台は暗転していきます。

ほんと思いのほか完成度の高いミュージカルでびっくりしました。
出演するキャストも豪華だしね~。
楽曲もとても綺麗で素敵でした(^^)

Wキャストだったので是非柿沢勇人くんバージョンのデスノートミュージカルも観たいですね♪