あさちゃんの懸賞日記

日々の出来事や、懸賞生活について書き綴ってます。

花組観劇

2012-01-25 02:03:27 | 宝塚
今日はお友達と花組を観劇しました♪
ミュージカル「復活」とレビュー「カノン」どちらも凄く良かったです(^^)
注)この後主な粗筋、原作の内容について触れますので読みたくない方は読み飛ばしてね~(汗)

トルストイ原作の「復活」ですが、貴族階級の男ネフリュードフと彼に弄ばれ捨てられ堕落した庶民階級の娘カチューシャの悲恋を描き、贖罪と魂の救済を描いた名作です。
学生であった彼が、親戚の家で小間使いとして住み込みで働きつつ一方で娘のように可愛がられ、当時の庶民としては珍しく教育を受け自分と対話できる聡明さを持った美少女カチューシャに惹かれるのは無理からぬことだと思います。
が、彼はその傲慢さからいとも簡単に彼女の純潔を奪ってしまったのです。
当時の貴族の子弟にとって、美しい召使は簡単に手折って良い自分の従属物のひとつに過ぎなかったのだと思います。
別れ際に紙幣を握らせ去って行った彼の姿に、カチューシャは二人の間の恋が仮初めのものであったことに気づかされるのでした。

数年後、貴族の娘と婚約し幸せに過ごす彼は、ある事件の裁判で陪審員となり被告のひとりとなったカチューシャと再会します。
彼女は彼の子どもを身ごもり死産、屋敷も追い出され流転の末に場末の酒場の酌婦に身を落としていたのでした。
その上毒入りの酒を睡眠薬入りと店の仲間に騙され客に与えた彼女は、ある殺人事件の実行犯として冤罪に問われることになったのです。
自分の子どもを身ごもったうえ死産し、屋敷を追われて堕落の一途を辿った彼女の今の身の上を知り、動揺し激しく後悔するネフリュードフは苦悩の末、婚約者と別れ、屋敷や財産を処分し、彼女への贖罪のために自分の全てを捧げる覚悟をしたのですが・・・。

上流階級の男の若さゆえの過ちが、一人の少女の人生を歪めてしまう残酷さ。
ただ自分の過失を潔く認め、周囲に嘲笑、中傷されながらも彼女の無罪を勝ち取るために奔走する彼の誠実さは、多くの人の心を揺さぶったであろうと思います。
彼を愛しながらもその情に流されず「贖罪という名の結婚」を拒み、そのままの自分を愛してくれる革命家との結婚を選ぶカチューシャの潔さ、賢さにも胸を打たれます。

原作では、裁判制度の是非と矛盾、搾取に苦しむ小作農と帝政のあり方に一石を投じる革命家たち、劣悪な環境の獄中生活、ロシア正教とキリスト教について等、様々な視点からお話が展開しますが、今回の舞台では二人の恋愛の形~贖罪と魂の救済~を中心に描かれ分かりやすくすっきりとしたミュージカルに仕上がっていたと思います。
重いお話ではありますが、心に訴えかける良質な作品で最後まで見飽きることがありませんでした。

ショーもかっこよくてとても素敵だったし、見ごたえがありました♪
花組のショーはいつも素敵だよね(^^)
私の大好きなパッヘルベルのカノンがモチーフに使われてたんだけど、あの曲に歌詞つけて歌ってるのは凄いな~(汗)
歌いにくいよね~あの旋律にリズム。
でもとっても良かったよ♪

お友達のおかげでとっても良いお席で観ることが出来ました♪
本当に有難うございました(^^)