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フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

2025最終回ついにリベンジ@芦ノ湖 その2

2025-04-27 15:22:00 | 湖(レイク)
2尾目をキャッチした後は、またパタリと反応が無くなってしまった。一方、風はますます強くなり、その中でひたすら投げ続けていると、表層のリトリーブでついにニジマスがヒット。サイズはそれほどでもなかったが、これは嬉しい一尾となった。

ふと時計を見ると3時をまわっていて、風も強くなったため、そろそろ戻ろうと思い、桟橋方向へハーリングを始める。すると、間もなくアタリがあり、合わせを入れたところ、手応えからサイズはそれほどでもないと思い、まずは流されないようアンカーを降ろし、再度ロッドを握ったもののすでに軽くなっていたので、どうやらフックアウトしてしまったらしい。その後も流してみたが、何事もなく桟橋に到着、今日はこれで上がることにした。

今日の釣果、ニジマス3尾、バラシ1尾。今シーズンの芦ノ湖は、良い魚に出会えてなかなか楽しかった。


14:32 リトリーブで釣れた37センチのニジマス。




椿の鼻の山桜もそろそろ終わりのようだ。




今回リトリーブで使用したセントクロイの8番ロッドとマックスキャッチのリール。




今日は、丸源ラーメンで麻辣担々麺にゆで野菜をトッピング。なかなかの辛さで旨味も豊富、麺とスープの絡みも良く、満足の一杯だった。




タックルデータ

ロッド St. Croix Legend Ultra U908.4
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S1/S2、ティムコエアロシューター28lb
リーダー ティムコ アクロンフロロカーボンハイエナジー 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー LAスペシャル #10 オリーブ


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2025最終回ついにリベンジ@芦ノ湖 その1

2025-04-26 21:12:21 | 湖(レイク)
2025年4月25日 曇り、気温11℃、水温12.5℃、水位1.97m、西の風。(午前7時漁協参考値)

このところ急に暖かくなり、芦ノ湖の水温も急上昇。鱒たちにとっては最も快適な水温だが、ルアーやフライのキャスターにとっては最も釣りづらい時期でもある。何故なら、鱒たちは好きな場所を自由に泳ぎ回るため、居場所が特定しにくくなるからだ。しかしながら、毎年この時期は、コンディションの良い魚に巡り合う可能性が高い。こうなると、一か八かというよりは、オデコか大物か、もちろん今回もオデコ覚悟で芦ノ湖へと向かった。

朝6時、湖尻に到着。今朝の気温は10度と暖かいが、風が吹いているせいか空気がひんやりとしていて、平地より肌寒く感じた。予報では、終日風も弱く穏やかな曇り空となっていたが、風はまあまあ吹いていて、湖全体が波立っている。6時半にいつものAFCおおばより出船。とりあえず、今回もキャンプ場までハーリングで探ってみるが何も無し。とりあえず、いつもの場所にアンカーを打ち、リトリーブを開始する。しかし、今日は朝から西風がまあまあ強く吹いていて、ボートは揺れるし、気温のわりにはなかなかの寒さで、雰囲気はあまり良くなかった。また波があるせいか、ルースニングの方は全く反応が無く、リトリーブでも、ラインを替えながらボトム〜中層、中層〜表層を探ってみるが、一向に当たらない状態が続く。一方、連休前の金曜日ということで、今朝はいつもよりボートが多く、竹杭のポイントには珍しくへら鮒釣りのボートが居た。他のボートは水深2〜3メートルのシャローを狙っていたが、水温が高いので魚は居ないだろう。こちらは水深6メートル付近でやっていたが、表層をリトリーブしている時に、一度ゴツンと当たっただけだった。

やがてアンカーを降ろしてから3時間以上が経過。まったく反応が無いため、もしかしたら・・・という考えが頭を過ぎる。周りでも、ヘラ鮒釣りの人がニジマスを釣り上げただけで、まったく釣れている様子はなかった。変化があったのは10時ちょっと前、これまでずっと曇り空だったのが、薄陽がさした途端、急に暖かくなってきたときだ。何となく釣れそうな雰囲気になったため集中していると、ルースニングのインジケーターが少し沈んでいて、合わせた途端、物凄いスピードで走り出し、あっという間にバッキングまで到達してしまった。このままだと、岸まで到達してしまうのでは?という勢いで、まったく止まりそうになかったため、ここでリムを押さえる力を少し強め、バットまで思い切り曲がった6番ロッドの弾力でなんとか堪えていたら、ようやく止まってくれた。すでにバッキングラインが30メートル以上出ていて、合計すると50メートルほどラインが出ていた計算になる。この時、ジリジリとラインを巻き取りながら、やはりここは慎重に行こうと自分に言い聞かせた。というのも、一昨年のシーズン最終日、やはりルースニングにヒットした推定60オーバーのレインボーをラインブレイクでバラしてしまい、結果オデコを喰らってしまったことがあるからだ。その時も、バッキングまで一気に引き出されたが、その時はティペットが6Xで、沖に向かって走られたため、舳先でファイト中ラインがアンカーロープに干渉してしまったわけだが、今回ティペットは5X、魚は岸へ向かって走っている。障害物も遠くに竹杭があるだけだ。それにしても、物凄いパワーとスピードで、今まで格闘したトラウトの中では最も強い引きだった。やがてラインの先端が見えるようになると、最後の抵抗を見せ、ティップが何度も水中に引き込まれて、なかなか姿を現さない。それでも慎重に寄せながら、完全に弱ったところを一発でネットイン。ネットの中で測ったら60はありそうだったため、計測のためいったん桟橋まで戻ることにした。

計測したところ、体長は63センチ。これで一昨年のリベンジ完了である。しかし喜びも束の間、今度は大物が上がったというので見にいくと、80センチはありそうなモンスターブラウンが生簀の中に横たわっていた。こんな大きな鱒は見たことがなかったが、それよりも頭の大きさに驚いた。何しろ人間の頭ほどあったのだ。聞けば、ポイントは亀ヶ崎で、釣法はレッドコアによるトローリングだそう。計測したところ、体長は82センチ、重さは6.2キロだった。

すごいなーと思いながら時計を見ると、まだ昼前だったため、再びキャンプ場へ向かうことにする。その間、ハーリングで探ってみたが、やはり反応は無かった。朝とは打って変わってポイントには誰も居なかったが、同じ場所で再開、しかし相変わらず渋い状況は変わらず、アタリの無いまま時間だけが過ぎていく。やがて、風が収まった時に、インジケーターがスーッと沈み、合わせると結構な手応えで、何度もロッドを伸されながら上がって来たのは、銀色の45センチのニジマスだった。

つづく


掛けてから10分ほどが経過、ランディングまでもう一息。




9:58 喰いが渋い中、ようやく釣れた1尾目は何と63センチ。ヒレが大きく引きも強かった。




トローリングで釣られた82センチのモンスターブラウン。頭部が人間と同じくらいあった。




13:39 2尾目は45センチの銀化ニジマス。このくらいのサイズが一番楽しめる。




今回ルースニングで使用したマックスキャッチの6番タックル。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 6wt.
リール Maxcatch MC 7/8
ライン Maxcatch Avid WF6F
リーダー ティムコ アクロン スタンダード 9ft. 4X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 0.8号
フライ UVバグヤーンスペシャル #10 パープル、サーモンピンク


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銘竿アルバム07〜ウィンストン R .L. Winston JWF 8.1/2ft. 5wt.

2025-04-23 16:16:16 | タックル
御三家というのは、元々徳川御三家(尾張、紀伊、水戸)を指す言葉だが、後に歌手の橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦らが御三家と呼ばれるようになり、さらに、野口五郎、郷ひろみ、西城秀樹といった新御三家まで現れた。御三家は英語圏だとビッグスリー、ビッグスリーと言えば、米国ではGM、フォード、クライスラーだが、実はフライロッドにもビッグスリーがある。米国のロッドメーカー、スコット、セージ、ウィンストンのことだ。他にも英国のハーディ社や、最も歴史の長いオービスといったメーカーもあるが、ロッドメーカーというより、どちらかと言えばタックルメーカーのイメージが強いので当てはまらないだろう。当ブログでは、すでにスコットとセージは紹介済みなので、今回はウィンストンを取り上げてみようと思う。

ビッグスリーの中でも一際プレミアム感の強いウィンストンだが、昔は数ある老舗ロッドメーカーの一つに過ぎなかった。とは言え、当時のウィンストンには銘竿と呼ばれるものが数多く、特にIM6(WT)時代のものは、今でも高い人気を誇っている。中でも1989年に60周年記念モデルとして発売されたTMF(トム・モーガン・ファイバリット)の人気は高く、一部には信者のような人たちも居るほどだ。一方、同じフェイバリットモデルのJWF(ジョアン・ウルフ・フェイバリット)は、扱いやすさを重視しているためか、地味な立ち位置だが、なかなかどうしてこちらの方も素晴らしいロッドである。

TMFは8フィート4番2ピースの繊細なスプリングクリーク用トラウトロッドであるのに対し、JWFは8.1/2フィート5番3ピースというトラウトロッドとしては最もオーソドックスなスペックだ。故に何の特徴も無いロッドのように思えるが、実際に振ってみると、しなやかな粘りのあるプログレッシヴテーパーのミディアムアクションで、ラインはAFTMA規格の140グレインを使用した場合、近距離から中距離のだいたい20ヤードくらいまでは、非常に気持ち良くラインが伸びていく。また、深いウィンストングリーンを纏った外観も美しく、初期モデルでは、ダウンロックのゼブラウッドが採用されていたが、後期モデルはアップロックのボックスエルダーに変更されている。

実のところ、このロッドの思い出はほとんど無い。というのも、美しすぎてあまり使う気になれなかったからだ。それでも、複数回管理釣場へ持ち出し、その素晴らしいアクションを堪能した事はあるが、今では他の数あるロッドと共に眠ったままとなっている。


バット部には、ジョアン・ウルフ・フェイバリットの文字と毛鉤のロゴが入っている。



後期モデルのため、リールシートはボックスエルダーメープルにニッケルシルバーのアップロックスクリュー仕様。ウッドスペーサーも当初は白っぽかったのだが、年月の経過で色が濃くなり落ち着いてきた。



ブランクはWTシリーズと同じだが、小ぶりなフルウェルグリップには親指を支える凹みが付けられていて、握力の弱い女性でも握りやすくなっている。




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本日はリトリーブオンリー@芦ノ湖 その2

2025-04-19 14:41:41 | 湖(レイク)
その後は絶望的にアタリが遠のいてしまい、さて、どうしたものかと考えてみたものの、ルースニングの方もさっぱりアタリが無くなり、もはや為す術もない状態だった。そもそも今年の芦ノ湖は、例年と比べて放流量がやや少なく、中型サイズを増やしたぶん、魚の数も減っている。もっとも、数釣りがしたいわけではないので、サイズアップはウェルカムなのだが、釣れなくなったことにより、釣り客が減ってしまったら、それこそ本末転倒であろう。それでも、サイズを中型以上に絞ることで川鵜被害が軽減され、そのぶんコンディションの良い魚が増えてくれれば、それに越したことはないわけで、今後は状況が上向いて来ることを願うばかりである。

とりあえず、昼休憩までは頑張ってみようと思い、淡々とキャスト&リトリーブを続けていると、突如ラインにテンションが掛かり、合わせた次の瞬間、グーンとロッドが伸されてしまう。同時にものすごいスピードで走ったため、手元のラインはあっという間に出ていき、さらにリールが高速で逆転、すかさずリムを押さえるが、最終的に30ヤード程のランニングラインが出てしまい、50メートルほど先にある隣のボートまで届いてしまうのではと思った程だ。さすがにこの時ばかりは、ファイティングバットがあって良かったが、その凄まじい引きに、今度こそはロクマルだろうと喜んだのも束の間、遠くでジャンプした姿を見て、大きさはそれほどでもなかったため、そこからは存分に引き味を楽しむことが出来た。しかし、このサイズでこの引きとは、余程コンディションが良いのだろう。さすがに、初っ端から暴れすぎたのか、寄せてからは大人しくネットに収まり、計測してみたところ朝と同じ49センチだった。

その後は一段と風が強まり、同時にパタリとアタリも無くなった。とりあえず、ルースニングをしながら昼休憩に入るが、風が回って船が左右に動くと、その度にドラグが掛かってフライが浮き上がり、まったく釣りにならなかった。仕方なく、前回ヒレピンを釣り上げたポイントへ移動、そこでリトリーブを再開したところ、30センチの小型ニジマスが立て続けに釣れて、その後、桟橋近くで小一時間ほどやってみるも相変わらず魚っけが無く、少し早いが3時になったところで引き上げる事にした。

今日の釣果、ニジマス6尾、バラシ1尾。夕方の水温が10.2度といよいよ10度を超えてきた。


10:49 4尾目は朝イチと同型の49センチのニジマス。




12:47 5尾目は今シーズン最小の30センチ。




12:58 6尾目も同型30センチのニジマス。




今回リトリーブの釣りで活躍したマックスキャッチの8番タックル。




今回も御殿場市内の丸源ラーメンで野菜肉そばを食べる。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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本日はリトリーブオンリー@芦ノ湖 その1

2025-04-18 16:16:16 | 湖(レイク)
2025年4月17日 快晴、気温3℃、水温9.3℃、水位2m、南西の風。(午前6時漁協参考値)

国道1号線沿いの桜は、このところの強風でほとんど散ってしまい、今は早川沿いの山桜が見頃を迎えている。しかし、今朝の湖尻は、気温が3度とまだまだ冷え込みが厳しく、なんと前日には霜が降りたという。それでも日中になれば気温が上がり、前回同様、昼過ぎには南西風が強くなる予報だった。

朝6時半過ぎ、いつものAFCおおば桟橋から出船。とりあえずキャンプ場までハーリングで探ってみたところ、竹杭のあたりで一度ゴツンと当たったが、魚は乗らなかった。とりあえず、いつもの場所にアンカーを打ち、早速リトリーブを開始。今日は朝から南西の風が吹いていて、湖面が波立っていたが、そのわりに浮遊物がやたら多いと思ったら、ユスリカのシャックだった。見える範囲だけでもものすごい量なので、おそらく、明け方に風下の深良水門〜七里ヶ浜辺りでスーパーハッチがあったのだろう。そんな中、まずは徐々にカウントを増やしながら表層から中層を探ってみたのだが、反応は無かった。

そのまま続けていると、ピックアップ直前に50センチくらいのヒレピンレインボーがフライを追って来るのが見えた。それまでは反応が無いのでどうなることかと思ったが、まったく釣れないというわけでは無さそうだ。その後、淡々とキャスト&リトリーブを繰り返していると、今度は中層を引いている時にコツンと当たり、少ししてまたコツンと当たった。合わせを入れるほどではなかったためさらに引いていると、突然グーンとラインにテンションが掛かり、合わせるとずっしりとした手応えで、さっきのヒレピンレインボーかも知れないと思いながら慎重にラインを手繰る。すると一気に走り出したため、すぐに手元のラインを繰り出しながら、余ったラインをリールに巻き取り、今回は難なくリールファイトに移行することが出来た。8番ロッドが大きく弧を描くのを楽しみながら一進一退を繰り返し、ようやく姿を見せたのは、残念ながらヒレピンではなく、49センチのヒレ丸レインボーだった。

その後、二度ほどチェイスがあったものの、バイトには至らず。大型魚のボイルも、今朝はシャロー側ではなく、ボートの位置より深場だったため、ここで一旦アンカーを引き上げ、今居る場所から15メートルばかり沖へ移動することにした。その頃になると周りにボートも増えてきて、陽当たりも良くなり徐々に暖かくなってくる。やがて、ルースニングのインジケーターが沈んでいたので、すかさず合わせたが、残念ながらすっぽ抜けてしまった。そして、リトリーブの方にもアタリが出始めると、直後に32センチの元気なニジマスが釣れた。それから間もなくして、再度ルースニングにアタリがあり、合わせると魚が乗ったのだが、残念ながらすぐにバレてしまう。今こそ時合いと思いすぐにリトリーブを続けたが、アタリはパタリと無くなってしまい、少しして、先ほどと同じサイズのニジマスが釣れた。ちょうどこの頃、徐々に風が出てきて、断続的に強く吹くようになる。そろそろ早めの昼休憩に入ろうと思い、時計を見たらまだ10時にもなっていなかった。

つづく


明け方にユスリカのスーパーハッチがあったのか、大量のシャックが浮かんでいた。




7:11 1尾目は尾鰭の丸い49センチ。湖の魚にしては傷が多かった。




9:25 2尾目はヒレが綺麗な32センチのニジマス。このサイズにしては驚くほど引きが強かった。




9:45 3尾目もヒレが回復した32センチのニジマスで、ヒット直後にジャンプするほどコンディションの良い魚だった。




キャンプ場より椿の鼻方面を望む。ところどころで山桜が綺麗に咲いていた。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 Hグリーン、オリーブ


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銘竿アルバム06〜セージ SAGE 4711LL Graphite II

2025-04-15 17:00:00 | タックル
これは、あくまでも個人の見解だが、セージの古いロッドには銘竿がけっこう多いと思う。特に、グラファイトIIからグラファイトIIIに移行した時代のものはアクションが中庸で、中でも低番手のLLシリーズを始めとするミディアムアクションのロッド群は、しなやかで軽く、それでいてバット部がしっかりしているため、大きな魚を掛けても頼りなさを感じさせない。これはセージのロッド全てに共通するものだ。

この4711LLというロッドも、セージらしいアクションだが、LLシリーズ前期のグラファイトII素材のため、シャキッとした中にもウィンストンWT(IM6)のようなしなやかさがある。とは言え、ショートからミドルレンジでのキャスタビリティと、20ヤードを超えるロングディスタンス性能を兼ね備えているところは、さすがセージと言えよう。

ところで、4番ラインで7フィート11インチと言えば、オービスのセブンイレブンが有名だが、このセージ版セブンイレブンも、負けず劣らずなかなかの銘竿だ。当時は、渓流のドライフライはもちろん、忍野や湯川といったチョークストリームで数シーズンヘビロテで活躍したものだが、389LLと490LLを入手してからは、残念ながら全く出番がなくなってしまった。とは言え、セージロッド特有のシャキッとしたブレのないアクションは、改めて手にしてみると、ノスタルジックな雰囲気も相まって、すぐにでも川へ持ち出したくなるような輝きと魅力を放っていた。


当時のLLシリーズは、廉価版のため高級パーツは使われてないが、仕上げはとても丁寧で、米国製ロッド特有の味わい深さがある。



ブランクカラーは、グラファイトIII時代に採用されたバーガンディではなく、セージ伝統の濃いブラウンだ。ラッピングは肉薄で綺麗だがガイドはやや小さめ。フックキーパーはリング式である。




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南のち南西の風@芦ノ湖 その3

2025-04-11 11:40:00 | 湖(レイク)
予報通り、午後になると南西の風が強まってきて、船上のシューティングラインは収まりが悪くなったため、ここでリトリーブの釣りは一旦終了。しばらくの間ルースニングに集中していると、2度ほどアタリがあったものの、どちらもすっぽ抜けてしまい結局魚は乗らなかった。その後も暫く続けていたが、全く当たらなくなったため、アンカーを引き上げ、いよいよ桟橋へ向かうことにした。

強い横風に煽られながら、キャンプ場沖を50メートルほど進むと、途中、大型魚のボイルを目撃。そこで一か八かでやってみようとアンカーを降ろし、強風が吹き荒れる中、15ヤードくらいのショートレンジで丹念に表層を探ってみる。すると、数投目にゴツンと大きなアタリがあり、合わせるとまるで根掛かりのようなずっしりと重い感触で、間もなく、目の前で大きな魚体が宙に舞い、着水したかと思ったら、今度は物凄いスピードで走り出した。当然スプールは高速で逆転、8番のファストアクションロッドが完全に伸されてしまう。その時、とうとう60オーバーを掛けたと思ったが、その後何度もジャンプする姿を見て、大きさはそれ程でも無いように思えてきた。とは言え、今度の魚は放流魚ではなく、美しいヒレピンのワイルドレインボーだ。自然のフィールドでは、大きさよりむしろヒレピンであることの方が重要なのだから、これはもう何としてもランディングしなければと思い、慎重にやりとりを続けた。そして、ここからは寄せては走られといった一進一退の状態が続き、ひと度走り出せば、8番ロッドのティップが一直線になるほどだった。やがて魚が浮いてくると、慎重に寄せながら、今回は一発でランディング。間近で見ると実に綺麗な魚で、明らかに年を越した個体であろう。とりあえず、今回は一旦生簀に入れておき、桟橋で計測してもらうことにした。

おおば桟橋に戻ると、ボート屋の人がやって来て「さっき大きいの掛けてましたよね?」と言われる。聞けば、風が強くなったので、安全確認のため双眼鏡で様子を見ていたら、ちょうどロッドを曲げているところだったと言う。とりあえず、魚をトレイに移し計測してみたら、サイズは56センチだった。本当に惚れ惚れするような素晴らしい魚体で、このような野生化した個体には滅多に出会うことはない。心に残る嬉しい一尾となった。

今日の釣果、ニジマス6尾、バラシ1尾。(参考:湖尻湾の夕方の水温8.6度)
今回はバラシも少なく内容的にも大満足の釣行だった。


13:03 待望のワイルドレインボーは56センチ。




年を越した希少な個体のため、再会を願って丁寧にリリース。




今回リトリーブで使用したマックスキャッチの8番タックル。




アフターフィッシングは御殿場市内の丸源ラーメンでいつもの野菜肉そばを食べる。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Sky High Gold 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S1/S2、ティムコエアロシューター28lb
リーダー ティムコ アクロンフロロカーボンハイエナジー 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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南のち南西の風@芦ノ湖 その2

2025-04-10 11:11:11 | 湖(レイク)
しばらくして、隣にフライの人がやって来たと思ったら、リトリーブを始めて間もなくロッドを曲げているのが見えた。やり取りの感じからして、なかなかの良型のようだったが、残念ながら足下でバラしてしまう。それを見て、シンクレートの速いラインで中層を引っ張ってみたところ、数投目にアタリが出て、レギュラーサイズのニジマスが釣れた。さらにそこから数投したところで、再び同じようなサイズがヒットしたが、今度は足下まで寄せたところでバレてしまう。おそらく時合いだったのだろう。隣の人も立て続けにヒットしていたが、3度目にしてようやくキャッチ出来たようだった。

その後、暫くアタリは遠のいていたが、ルースニングのインジケーターが僅かに沈んでいたので、合わせを入れてみたところ、突然、掛かった魚が物凄いスピードで走り出し、スプールが高速で逆転、ロッドは伸され、いきなりバッキングラインまで到達してしまった。一瞬スレ掛かりかと思ったが、大きく首を振っているので大丈夫だろう。とは言え、物凄いパワーとスピードで、目の前で大きくジャンプした際は、ロッドを水中に沈めて対応するなど、まるでバス釣りをしているかのようだった。そこからは一進一退の長いやりとりが続き、ようやくネットに収まったのは体高のある50センチのニジマスだった。

とりあえず、この時点で釣果が5尾となったため、ここで一旦昼休憩を入れることにした。前回は休憩中のルースニングにアタリがあり、その時は、あともう少しというところで良型を取り損ねたのだが、今回は何事もなく、穏やかな時間だけが過ぎていく。そうこうしているうちに、いよいよ風が強くなってきて、同時にアタリも遠のいてしまった。断続的ではあるが、強く吹いた時には、もはやキャスティングもままならない状態のため、そろそろ桟橋へ戻るかどうかの判断をしなければならない。今はとりあえず、やれるところまでやっておこうという感じだった。

つづく


10:52 リトリーブ1尾目は、綺麗なヒレのニジマス31センチ。




11:41 凄まじいファイトだった50センチのニジマス。




昼を過ぎると予想通り南西の風が強く吹くようになった。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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南のち南西の風@芦ノ湖 その1

2025-04-09 14:14:14 | 湖(レイク)
2025年4月8日 気温3度、水温8.4度、水位1.97m(午前7時漁協参考値)

箱根湯元から強羅までの国道1号線沿いは、ちょうどこれからが桜の見頃で、その道すがらはとても美しい光景の連続だった。しかし、標高が上がるにつれ気温は下がっていき、朝7時の湖尻周辺は、外気温が3度とかなり肌寒い。湖尻湾も冷たい空気に覆われ、時折そよそよと吹く南風が湖面を波立たせていた。この後、日中は気温が上がり、昼過ぎには強い南西風が吹くとの予報で、今回はいつもより早めに出発、午前中に賭けることにしたのだ。

とりあえず、いつものAFCおおばへ行き、手漕ぎボートを確保する。状況を聞くと、相変わらず水温は低めで、数は出ていないとの事。直近では水深7〜8メートルの中層が良いとアドバイスを受け桟橋を出発、とりあえずキャンプ場までハーリングで探ってみたものの、前回同様反応は無かった。キャンプ場のいつもの場所には、今回から竹杭が刺さっていて、その近くの水深5〜6メートル付近にアンカーを降ろしてみる。ところが、どうも様子がおかしい。というのも、いつもここに来ると魚の気配を感じるのだが、それが今回はほとんど感じられないのだ。実際、自分を含め周りでも釣れてる様子はなく、静けさの中で時間だけが過ぎていった。

やがて、インジケーターが僅かに沈んでいるのを見て、合わせるといきなりヒット。ずっしりとした手応えで、ファーストヒットにしてはかなりの良型と思われた。大きく首を振りながら徐々に姿を見せたが、そこからは一進一退のやり取りが続く。そしてようやくネットに収まったのは、47センチのニジマスだった。

その後は何事も無かったかのように、静けさが舞い戻って来る。相変わらず周りは釣れていなかったが、そんな中、再度インジケーターが沈み、合わせるとまたしても重い感触。長いやり取りの末、上がってきたのは前よりひと回り大きな49センチのニジマスだった。

ところが、ここから再びアタリが無くなり、リトリーブでも擦りもしない状況だった。本当に魚がどこかへ行ってしまったんじゃないかと思うほどで、次にアタリがあったのは、それからちょうど1時間半後だった。釣れたのはレギュラーサイズのニジマスだったが、この時、アタリがほとんど無くて、魚っけが感じられない状況の中で、3尾目をキャッチ出来ただけでも今日はラッキーだと感じていた。

つづく


7:47 1尾目は尾鰭の丸いニジマス47センチ。




8:26 2尾目も放流魚だが、サイズアップして49センチ。




10:05 レギュラーサイズだが、ヒレが綺麗な32センチのニジマス。




今回ルースニングで使用したマックスキャッチの6番タックル。





タックルデータ

ロッド Maxcatch NANO 9ft. 6wt.
リール Maxcatch MC 7/8
ライン Maxcatch Gold WF6F
リーダー ティムコ アクロン スタンダード 9ft. 4X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 0.8号
フライ UVバグヤーンスペシャル #10 オレンジ


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銘竿アルバム05〜デーモン Damon Chateaugay 8.5ft 4wt

2025-04-03 12:00:00 | タックル
デーモンロッド社は、かつてニューヨーク州にあった小規模ロッドメーカーで、一時期個人で輸入していたのだが、あまりに利益が薄いため止めてしまった。その後、輸入を再開しようと思ったら、ウェブサイトも削除されていたので、どうやら廃業してしまったらしい。

アメリカ国内でも、ほとんど無名と言って良いメーカーではあるが、小規模メーカーならではの味わいのある造りと、アクションの良さも相まって、自分が所有している中では、とても愛着のあるロッドのひとつとなっている。当時は、IM6でブルーのブランクを使用した2ピースのコバルト、マルチピースのウェストブランチ、高番手のロイヤルがスタンダードモデルのラインナップで、小渓流向きのコールドブルックと、このシャトーゲイ、そして高番手のソルトンサーモンが、高弾性グラファイトを使用した4ピース仕様のフラッグシップモデルだった。

このシャトーゲイシリーズは、デーモンロッドの中でも特に個性的で、細くしなやかなティップ部と、太い強靭なバットセクションを持つ、一般的なフライロッドとは一線を画すヘビーテーパーデザインが採用されている。実際に振ってみると、なかなかパワーのあるミディアムアクションで、キャスタビリティが良く、そのうえ釣り味も最高とあって、とりわけ忍野では、数シーズンこのロッドばかりを使っていたほどだ。

ちなみに、シャトーゲイというのは、カナダのセントローレンス川の支流が国境を超えて、アメリカのニューヨーク州まで流れている川の名称で、デーモンロッド社のホームリバーでもあった。




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