御三家というのは、元々徳川御三家(尾張、紀伊、水戸)を指す言葉だが、後に歌手の橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦らが御三家と呼ばれるようになり、さらに、野口五郎、郷ひろみ、西城秀樹といった新御三家まで現れた。御三家は英語圏だとビッグスリー、ビッグスリーと言えば、米国ではGM、フォード、クライスラーだが、実はフライロッドにもビッグスリーがある。米国のロッドメーカー、スコット、セージ、ウィンストンのことだ。他にも英国のハーディ社や、最も歴史の長いオービスといったメーカーもあるが、ロッドメーカーというより、どちらかと言えばタックルメーカーのイメージが強いので当てはまらないだろう。当ブログでは、すでにスコットとセージは紹介済みなので、今回はウィンストンを取り上げてみようと思う。
ビッグスリーの中でも一際プレミアム感の強いウィンストンだが、昔は数ある老舗ロッドメーカーの一つに過ぎなかった。とは言え、当時のウィンストンには銘竿と呼ばれるものが数多く、特にIM6(WT)時代のものは、今でも高い人気を誇っている。中でも1989年に60周年記念モデルとして発売されたTMF(トム・モーガン・ファイバリット)の人気は高く、一部には信者のような人たちも居るほどだ。一方、同じフェイバリットモデルのJWF(ジョアン・ウルフ・フェイバリット)は、扱いやすさを重視しているためか、地味な立ち位置だが、なかなかどうしてこちらの方も素晴らしいロッドである。
TMFは8フィート4番2ピースの繊細なスプリングクリーク用トラウトロッドであるのに対し、JWFは8.1/2フィート5番3ピースというトラウトロッドとしては最もオーソドックスなスペックだ。故に何の特徴も無いロッドのように思えるが、実際に振ってみると、しなやかな粘りのあるプログレッシヴテーパーのミディアムアクションで、ラインはAFTMA規格の140グレインを使用した場合、近距離から中距離のだいたい20ヤードくらいまでは、非常に気持ち良くラインが伸びていく。また、深いウィンストングリーンを纏った外観も美しく、初期モデルでは、ダウンロックのゼブラウッドが採用されていたが、後期モデルはアップロックのボックスエルダーに変更されている。
実のところ、このロッドの思い出はほとんど無い。というのも、美しすぎてあまり使う気になれなかったからだ。それでも、複数回管理釣場へ持ち出し、その素晴らしいアクションを堪能した事はあるが、今では他の数あるロッドと共に眠ったままとなっている。
バット部には、ジョアン・ウルフ・フェイバリットの文字と毛鉤のロゴが入っている。

後期モデルのため、リールシートはボックスエルダーメープルにニッケルシルバーのアップロックスクリュー仕様。ウッドスペーサーも当初は白っぽかったのだが、年月の経過で色が濃くなり落ち着いてきた。

ブランクはWTシリーズと同じだが、小ぶりなフルウェルグリップには親指を支える凹みが付けられていて、握力の弱い女性でも握りやすくなっている。

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ビッグスリーの中でも一際プレミアム感の強いウィンストンだが、昔は数ある老舗ロッドメーカーの一つに過ぎなかった。とは言え、当時のウィンストンには銘竿と呼ばれるものが数多く、特にIM6(WT)時代のものは、今でも高い人気を誇っている。中でも1989年に60周年記念モデルとして発売されたTMF(トム・モーガン・ファイバリット)の人気は高く、一部には信者のような人たちも居るほどだ。一方、同じフェイバリットモデルのJWF(ジョアン・ウルフ・フェイバリット)は、扱いやすさを重視しているためか、地味な立ち位置だが、なかなかどうしてこちらの方も素晴らしいロッドである。
TMFは8フィート4番2ピースの繊細なスプリングクリーク用トラウトロッドであるのに対し、JWFは8.1/2フィート5番3ピースというトラウトロッドとしては最もオーソドックスなスペックだ。故に何の特徴も無いロッドのように思えるが、実際に振ってみると、しなやかな粘りのあるプログレッシヴテーパーのミディアムアクションで、ラインはAFTMA規格の140グレインを使用した場合、近距離から中距離のだいたい20ヤードくらいまでは、非常に気持ち良くラインが伸びていく。また、深いウィンストングリーンを纏った外観も美しく、初期モデルでは、ダウンロックのゼブラウッドが採用されていたが、後期モデルはアップロックのボックスエルダーに変更されている。
実のところ、このロッドの思い出はほとんど無い。というのも、美しすぎてあまり使う気になれなかったからだ。それでも、複数回管理釣場へ持ち出し、その素晴らしいアクションを堪能した事はあるが、今では他の数あるロッドと共に眠ったままとなっている。
バット部には、ジョアン・ウルフ・フェイバリットの文字と毛鉤のロゴが入っている。

後期モデルのため、リールシートはボックスエルダーメープルにニッケルシルバーのアップロックスクリュー仕様。ウッドスペーサーも当初は白っぽかったのだが、年月の経過で色が濃くなり落ち着いてきた。

ブランクはWTシリーズと同じだが、小ぶりなフルウェルグリップには親指を支える凹みが付けられていて、握力の弱い女性でも握りやすくなっている。

