goo blog サービス終了のお知らせ 

フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

GWの釣り

2006-04-24 23:08:53 | その他
GW中は釣場も道路も混雑するので、釣行はいつも避けていたが、やはりこの時期は年間を通して最も良いので、無理をしてでも出掛ける価値はあると思う。

そう言えば、昨年のGWは、西桂地区で散々な目に遭った。
寿堰堤では、養魚場から捨てられた20センチ程の奇形マスしか釣れず、支流に行けば、渕に溜ったヤマメには見向きもされなかった。
仕方が無いので、午後から忍野へ行ってみると、釣り人が大勢居て、入れる場所が限られていた。場所を探しながら下流の方へ歩いて行くと、ちょうど温泉下の足場の高い所が空いていたので、試しに竿を出してみる。すると、いきなり目の前に居た大きなニジマスが掛かってしまった。元々この日は忍野へ行く予定が無かったものだから、支流で使っていた8フィートの3番ロッドに、ティペットは8Xである。当然の事ながら、魚は藻の中に突っ込んだり、なかなか上がって来ない。しかもランディングネットもベストに背負っていた普通のものしか無かった。十分に時間を掛け、ようやく魚が寄って来ると、地面に這いつくばり、腕を延ばしてランディングに成功。それは、今まで忍野で釣った中でも最大の50センチジャストのニジマスだった。

そして今年も忍野へと言いたいところだが、実は20年振りに芦ノ湖へ行こうと企んでいる。

桜吹雪の桂川

2006-04-20 02:31:45 | 桂川(忍野)
4月18日(火)晴れ

この日は、日中の気温が23度まで上がるとの予報で、大量のハッチと雨のようなライズを期待しながら桂川へ向かいます。
遠くの景色が霞んで見えたのは、黄砂の影響だと後から知りました。

まず最初は、大場所の川茂堰堤を覗いてみる事にします。
ところが、相変わらず多種多様な水性昆虫が飛び交っているものの、ライズの気配はありません。
仕方が無いので、そのまま西桂まで行き、富士見橋からふれあい橋の間を見てみますが、こちらの方もライズはさっぱりです。
続いて西桂小、高速下などをチェックしながら、どんどん上流へ行き、結局、寿堰堤まで来てしまいました。先行者の状況は判りませんが、とりあえず人が居なかったので、試しにここで入ってみる事にします。

川の中を覗くと、水はやや濁り気味で、何やら白いものが沢山流れています。それが何なのか解りませんが、いつまでも流れて来るので恐らくゴミではないでしょう。流心では、時折、小さなニジマスのライズがあり、堰堤の近くや対岸に沢山の水鳥がのどかに泳いでいるといった状況で、何をどうしたら良いのか全く思い付きません。
そのうちにルアーマンがやって来て、スプーンで川底を狙い何尾かヒットさせていましたが、相変わらずフライの方には反応が無く。諦めて上流の方を見に行くと、護岸沿いの桜がちょうど見ごろの満開を迎えていました。どうやら水中の白い流下物は、桜の花びらだったようです。さすがに流下物がこれだけ多いと、魚もフライを見つけにくいだろうと判断。本流を諦め、支流へ行ってみる事にしました。

入渓ポイントから一旦下流まで歩き、そこから釣り上がります。
落ち込みの白泡の中にニンフを沈めると、すぐにニジマスがヒット。
ネットに納まったのは、30センチジャストの雄のヒレピン(写真)でした。
これに気を良くして、小さなポイントを丹念に攻めますが、結局、上流の堰堤まで魚の気配は無く、ここも早々に引き上げてしまいました。

正午を過ぎると、気温もかなり上昇して来て、車の温度計は何と30度(実際の気温は26度くらい)に達しています。
やや遅めの昼食後、寿堰堤で会ったルアーマンから、鹿留川にヤマメが結構残っているとの情報を聞いていたので、念のため覗いてみる事にします。その場所に到着すると、確かに浅く緩い流れの中にヤマメが5~6尾、クルージングしながら水面下の何かを捕食しているのが見えました。覗きついでに竿を出してみますが、予想通りの渋い状況で、さらに風が吹くと、桜の花びらが舞い始め、桜吹雪の中で釣りをするという、心地良いのかうっとうしいのか解らないような状況になって来ました。お陰で水面は桜の花びらで一杯になってしまい、結局一度食わせたきりで、ここでも敢え無く撃沈です。

夕方は忍野へ向かいます。
自衛隊橋の上から川を覗いてみると、良型のニジマスが2尾付いていましたが、何と橋の下に居たヤンキーの兄ちゃん達が、岸からそのニジマスをヤスで突き始めました。もちろん、ヤスで突ける筈もなく、2尾のニジマスはあっという間にどこかへ逃げてしまい、かなり腹立たしく感じていたところに、いつも監視で回っているW氏が彼等のところへ行きました。すると入漁券も持っていない上に、誰もお金が無いと言い出す始末。結局彼等はそそくさと帰って行き、ようやくいつもの静けさを取り戻しました。

もちろん忍野へ来たのは、前回1尾も取れなかったヒゲナガのリベンジの為です。
始めた時刻はすでに午後5時近くになっていましたが、夕暮れまではまだ1時間半以上もある為、とりあえずウェットからドライまで、ひと通り試してみます。ところがライズは散発的で、フライにも殆ど反応してくれません。ようやく1尾を掛けたと思ったら、すぐにバレてしまいました。仕方が無いので、早々にヒゲナガ用のフライを結び、岸辺に座って待つ事にします。
待つ事30分、やっとヒゲナガの姿が確認出来るようになりますが、まだハッチやライズはありません。辺りはどんどん暗くなり、ロッドを持ったまま、さらに辛抱強く待ちます。そしてハッチが始まるのを確認してから、キャスティングを開始。3投目にバシャっと出て、今回はドンピシャでフッキングしました。右へ左へと走り回って上がって来たのは、30センチ程のヒレピンレインボーです。
ところが、その後、何度かフライには出たもののフッキングには至らず、今回はハッチの量も非常に少なく、またしても期待外れのイブニングとなってしまいました。

初釣行の忍野で・・・。

2006-04-03 15:07:48 | 桂川(忍野)
4月1日(土)晴れ

忍野へ到着したのは、9時半を回った頃でした。
自衛隊橋から川を覗くと、相変わらず川底にニジマス、表層にヤマメが見えています。
早速、大臼荘で年券を購入し、自衛隊橋から下流の鐘ケ淵堰堤まで様子を見ますが、水位が低く、あまり良い状態ではありません。流れ込みから魚公園裏は人が入っていたので、さらに奥へ進むと、林の中を抜ける道は、溶けた霜のせいで、地面がドロドロになっていて、とても歩きにくい状態でした。

温泉裏には結構魚が溜っていて、ディンプルライズも頻繁に起きています。
早速、ガガンボイマージャーを結び、目の前に居た良型のニジマスの鼻先へ流してみると、あっさりとフライをくわえました。ところがこの魚、フッキング直後から、リールを逆転させる素晴らしいファイトを見せ、続けて何度か走った後、ようやくランディングに成功。今年最初の獲物は、35センチのホウライマス(写真)でした。
そのまま同じポイントで良型のニジマスを5尾追加したところで、反応が無くなったので、引き返そうとしたところ、上流の護岸脇に大きな魚影が見えます。良く見ると、80センチは裕にあろうかと思われる巨大なイトウでした。このイトウ、昨年はここから20メートル程上流に長い間定位していましたが、今年はこの場所が気に入ったのでしょうか。とりあえず、写真でも撮っておこうと背後から慎重に近付いてみますが、なかなか警戒心が強く、すぐに遠ざかってしまいます。さらに近付くには、足場の悪い斜面に足を掛けなくてはならず、一瞬どうしようか迷ったのですが、次の瞬間、やってしまいました。斜面の柔らかい土と共に、右足が川の中に落ちてしまったのです。

右足の膝から下はずぶ濡れでしたが、そのまま釣りを続けました。
今度は、金田一の手前でシマトビゲラのハッチが確認出来たので、ピューパを対岸のバンク際に落し、ダウンクロスで流心部を狙います。ところが、アタリはあるものの、なかなか魚が乗りません。何投目かに、ようやくフッキングしますが、すぐにバレてしまい、同じ事を3回程繰り返して、ようやくキャッチしたのは、ヒレが丸い35センチ程の放流マスでした。ところが、この魚を取り込もうと、5メートル程上流へ移動しようとした時、今度は粘度状の地面に足を取られて、危うく2度目の転落を被りそうになりました。もしここで落ちていたら、今度は腰まで浸かっていたかも知れません。(汗)
その後、小型のブラウンやヒレピンレインボーなど、6尾をキャッチして、上流へ移動します。

大臼荘前は、相変わらず人が居たので、そのまま通り過ぎ、S字まで行くと、何だかいつもよりのっぺりとしているように感じました。川底のバイカ藻は昨年よりも明らかに減少していて、魚影もあまり濃くありません。とは言っても、バックが開けた唯一のポイントとあって、相変わらず大勢の人が入っています。
釣堀前まで行くと、今度は茶色い海苔のような浮遊物が大量に浮いていて、それがリーダーに付着するため釣りにならず、すぐに引き返します。その後、新名庄川合流で小型のヒレピンレインボーを2尾キャッチして、大臼荘で遅い昼食となりました。

ひと休みして、3時半頃、川へ行ってみますが、ライズは殆どありません。
とりあえず、温泉下へ行くと、こちらも何尾かバラシただけで、キャッチは出来ませんでした。
仕方無く、自衛隊橋へ引き返して、イブニングを待つ事にします。
ただ待っていてもしょうがないので、橋の下でウェットを流してみますが、アタリはあってもフッキングまで至りません。暫くして全く反応が無くなってしまったので、休んで観察する事に・・・。ハッチは、ユスリカが多く、次に目立っていたのはガガンボでした。ところが、魚の方はというと、ガガンボには全く興味を示しません。散発的に岸沿いでライズが起こりますが、流心部の魚は相変わらず水中の流下物を捕食しているようです。ここで、再度ウェットを流してみると、2尾のヒレピンレインボーが立て続けに釣れて、その後はパッタリとアタリが無くなりました。そうこうしているうちに、だんだんと暗くなって来て、今日はもうダメかも知れないと思い始めた頃、ようやくヒゲナガのハッチが始まりました。ところが、魚の反応はあってもフッキングには至らず、終了の時間が刻々と近付いて来ます。そして、最後にようやく手ごたえを感じたと思ったら、何と合わせ切れ。今日はここでタイムアウトとなりました。

今年の初釣行、川に落ちたのは余計でしたが、結果的には満足の行くものでした。
次回は是非、イブニングのヒゲナガをリベンジしたいと思います。