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アンドリュー・ワイエス

2017年09月30日 14時36分23秒 | 画廊 由明響(ゆあき)


アンドリュー・ワイエス -創造への道程-
会期 2008年11月8日~12月23日
会場 Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都・渋谷)
で9年前に開催されていて、このワイエス展の前の英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠
ジョン・エヴァレット・ミレイ展を見に行きチラシをもらってきたことを覚えています。
今回日曜美術館で紹介された「ワイエスの描きたかったアメリカ」を見て現代アートを代表するアメリカであっても、今またアンドリュー・ワイエスの展覧会に大勢の人が集まるという現実を見るとまさにアートの世界も古典の世界に人種を問わず、世界の人々たちがアートに求めているのは誰もが見て、わかりやすい世界。すなわち写実の世界へと大きく動いています。
ワイエスと言えば著名な挿絵画家を父に持ち子供の頃から徹底的にデッサンを習得させられたという経歴の持ち主。ワイエスを知らない人たちでも「クリスティーナの世界」という作品はとこかで見たことがある作品のはずです。
このところフランスに行っても長蛇の列を作るのがルーブルそしてセーヌ川を隔てて印象画の殿堂オルセーもちろんこちらも並びますがルーブルの勢いは到底ありません。現代芸術のポンピドゥー・センターには活気がありません。
今の世界はいつ何が(大戦)が起こってもふしぎてはない状態が続いています。
人類が今求めているアートはしっかりとしたデッサン力を基礎に誰にでも見てわかるアートを求めています。
ピカソはアートで戦争を止めようとゲルニカの製作に励みました。しかしそれはものの見事に失敗をしました。
相手が悪かったですね。
ピカソのような絵画を一番嫌いとしていたヒットラーには余計に火に油を注いだだけだったかもしれません。
若きヒットラーも画家を心ざしたが見事に画壇からの酷評でドイツに行き結果あのような歴史が生まれてしまったのです。
いつの時代でも「タラレバ」は存在しません。
一秒先は何が起きてもおかしくないのです。
それを知るのに最も良い勉強は絵画でしょう。
人類40,000年前の洞窟壁画から始まり今なを書き続けられている絵画こそ人類が後世に伝える「言語」だからです。
世界の美術館を尋ねても、解説文はそれぞれの国の言葉で表されても、それぞれの作品が語りかけてくれます。
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