アトリエバラ・スタッフのブログ

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美術系(大学を含む)受験を目指す方のご両親へ。

2008年10月26日 13時56分50秒 | アトリエバラ美術教室
毎年この時期になると来年の受験の一ヶ月前まで10回以上教室には「デッサン教えてもらえますか?」と年配者の声でお電話を頂きます。

一般の方が絵画を習いたいのか・と・思いきや美大受験生(高校三年生)のデッサンの指導と言う話です。

そして私は受験日は?とお聞きすると後短くて一ヶ月~三ヶ月という話。えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

毎年の事ですがあきれて物が言えません。

中にはそれでも引き受ける塾や予備校もあるでしょうがアトリエバラではお受けできません。

アトリエバラの生徒さんは小学校から通い五年生にはデッサンに入ります。中学に入らないと習わない数学も使います。
現在高校一年生で入会してきてとなりで小学生と同じモチーフを書いてデッサンしています。(笑)

そうして中学・高校と進んでいって進学を考えるのです。一ヶ月~三ヶ月と言う短期間でデッサンが身につくはずも分かるはずもありません。

入学試験の審査する教授なら生徒の技量はならすぐに見抜くはずです。

ピアノを高校の音楽クラブで弾いていたぐらいで音大に入学できない事ぐらいお分かりだと思いますが、
今まで画塾に通った事はと尋ねると「内の子は高校時代美術部でした」と答えられますがまったく持ってナンセンスとしか良いようがありません。

高校の美術部でやっていただけで美大に旨く入学できたとして旨く付いて行けたという話はいまだ聞いたことがありません。

私とて高校時代は美術部・無論・前橋から渋谷まで朝一の電車でデッサンの勉強で通っていましたが入学してみて自分の力不足に愕然とした記憶があります(40年前)

尚、現代では(以前にも書いていますが15年医大の教官をして)大学を出ても就職がありません。決して美術系が無いのではありません。仕事の選択肢としたら一般大学より遥かにあるかもしれません。

しかし実力が無ければ仕事はありません。

単に大学受験を考えるのではなく卒業後の進路に重点を置いて考えてみてください。

言い方は悪いですが、小学校の先生は中学へ・中学校の先生は高校へ・高校の先生(普通科)は専門・短大・大学へいってもらえればよいのであって生活の保障(心配)をしてくれるわけではありません。

現在の世界の大恐慌時代・・大学と言う高いリスクの投資です。親子共々良く話し合って進路を決めるようにしてください。